訪問美容サロンRingo | ワードプレステーマTCD

訪問美容サロンRingo|大脇 貴志さん

訪問美容で心までととのう。内面から晴れやかに。

こんにちは、TCDインタビュー編集部です!
今回は訪問美容師として多くの笑顔を生み出している「訪問美容サロンRingo」の大脇 貴志(オオワキ タカシ)さんに会いに三重県に行ってきました。訪問美容という仕事のやりがい、そしてQOL(クオリティオブライフ)を上げていった方法についてお伺いしました。

外見の変化は内面も変える力がある。

– あまりなじみがない方も多いと思いますが、訪問美容とはどういったものでしょうか?

例えば、歩行が困難な方や寝たきり等の要介護状態にある方など、何らかの理由で美容室に行くのが難しい方のお宅や施設に伺いサービスを行うのが訪問美容です。高齢者のお客様が多いですが、私が訪問美容を始めた頃に規制が緩和されて、乳幼児の育児中の方や介護者なども対象になりました。パニック障害のように精神的な障害に悩んでいる方もいます。そういった方々のためのサービスです。

– 高齢化社会の日本では必要とされる方も多そうですね。サロンワークとはやり方も違いますか?

サロンに来るお客様は基本的に動かないのでやりやすいですが、訪問美容の場合、車いすに座ったままで首が曲がってしまい顔を上げられない方や、髪を切るのを嫌がって抵抗する方もいます。ベッドに寝たきりの方もいらっしゃいますので、寝たままの状態でカットすることもあります。今までのサロンでの常識が通用しない世界です。最初は試行錯誤しながらやっていましたが、訪問美容の経験を積むことにより、様々な状況に対応できるようになりました。今でも難しいと思うこともありますが、それをどう工夫して対応するかという楽しさもあります。本当に困っている方からの依頼がほとんどなので、感謝の重みが違います。やりがいを感じる部分ですね。髪を切るのをあきらめていた人もいるので、このサービスがあるのをもっと多くの人に知ってほしいです。

– 困っている人を助けられる。やりがいも大きいですよね。三重県で訪問美容をやろうと思ったきっかけは何ですか?

元々、埼玉のサロンで美容師をやっていたのですが、朝から晩まで働いて自宅に帰って寝るだけという生活が続いていました。妻は助産師・看護師なのですが、夜勤もあるため一緒にいる時間もなく、「結婚しても夫婦というよりは同居人みたい」と言われることもありました(笑)。結婚してから2年程埼玉でそのような暮らしをしていましたが、お互いにこのすれ違いをどうにかしたいと考えていました。そこで、私が30歳になるタイミングで、生活の拠点や生き方を変えてみよう思い、妻の出身地である三重県に移住することを決めました。

以前から「美容師と助産師の両方を活かせる仕事ができたら面白いよね!」と妻と話をしていたのですが、規制緩和で育児中の方も対象となることを知り、訪問美容なら理想の働き方ができるのではと思い始めることにしました。助産師の妻は、育児中はなかなか美容室に行けないという相談を受けることも多く、需要はあると感じています。

働き方を変えて自由な時間を楽しむ。

– 訪問美容を始めた当初は苦労も多かったのではないでしょうか。

三重県に知り合いやお客様もいなかったので、最初の半年くらいの売り上げは壊滅的でした。それでも地道にホームページのコンテンツを充実させたり、ブログの執筆を続けていました。半年経ったころからリピーターも増え、ホームページからのお問い合わせも増えるなど安定した集客が見込めるようになってきました。

– コツコツ続けてきた努力が結果として表れてきたんですね。独立してから一番何が変わりましたか?

一番は時間ですね。サロンで働いていた頃は自由な時間がありませんでしたが、今は自分のペースでスケジュールを組むことができます。結婚して子供がいることもあり、プライベートな時間を確保したいと思っていたので、自由に時間を作れるこの訪問美容という働き方のメリットを感じています。訪問美容では午前中に依頼が集中するので、夕方には帰宅できるという仕事の流れができました。夕方以降に「りんご郎」を散歩したり、ブログとか趣味の時間にあてられる今の生活が気に入っています。

– 今ではブログの収益が美容師としての収益を上回っているそうですね。

先ほどのりんご郎のブログの他に、HAIR CHILDRENという美容家電のレビューサイトや、私個人のブログを運営しています。2014年頃に美容師業界でブログが流行ったことがありました。集客や自己ブランディングのためのブログです。私もそのブームに乗ってブログを立ち上げたのですが、SEOの勉強などをしながら地道に続けてきました。今でも継続できているのは好きということが大きいと思います。

– 「継続は力なり」という言葉がぴったりです!ブログでは訪問美容に興味を持っている美容師向けにサポートも行っているんですね。

フリーランスで訪問美容を始めている人の情報はあまりネット上にないんです。例えば「訪問美容の始め方」。こういったワードが検索上位に出るようになって、それを見た方から相談されることも増えました。今は、これまでのノウハウを一つにまとめて販売し、購入いただいた方のサポートをLINEで行っています。訪問美容に興味を持つ美容師を増やし、この業界を盛り上げていきたいです。

Switchでサイトの価値を高め、
認知度を上げていきたい。

– まだまだ大脇さんのことをお聞きしたいところですが、TCDについてもお伺いさせてください(笑)。Switchのお気に入りポイントを教えてください。

ヘッダーのキャッチフレーズの見せ方が気に入りました。「美容室に行けないなら家に来てもらおう」というキャッチフレーズを思いついて、Switchにあてはめたら面白そうだというイメージが湧いたんです。TCDさんのテーマが好きでデモサイトもよく見ていました。

– タイプライター調キャッチフレーズは私も個人的に好きです。テーマを選択するときに重視していることは何ですか?

自分のイメージとどれくらいマッチするかを重視しています。ここにキャッチフレーズ、ここに画像、ここに料金表示というような大まかなイメージはできているので、それをデモサイトで当てはめてみてイメージと近いものを選んでいます。TCDさんのテーマはデザインが完成されているので、なるべくいじらないで作った方がカッコいいと思っています。変にカスタマイズせずそのまま使った方がいいんじゃないかなと感じるサイトがあったりしますから。デモサイトを参考にキャッチフレーズの長さやロゴのサイズなどを見ながら、テーマの機能を活かして設定すれば失敗は無いと思います。

私の住んでいる地域でも訪問美容で調べるといくつかサイトが出てきます。ただ、高齢者向けや介護向けのサイトはHTMLの静的サイトのような昔ながらのサイトが今でも多く、レスポンシブ対応していなかったりします。パッと目を引くデザインじゃないと依頼は来ないと思っているので、ホームページのデザインで差別化を図っています。スタッフページ利用の流れといった初めての利用者様にも安心感を与えられるコンテンツ作りも意識しました。

– ウェブだと実際の雰囲気などが伝わりづらいので、安心感を与えられるコンテンツは大事ですね!最後に今後の目標を教えてください。

訪問美容の認知度を上げていきたいですね。髪を切ると気持ちも晴れやかになり、少しどんよりした気分だった人も表情が明るくなったりと変化が見られます。当人だけではなく、家族や周りの方の雰囲気も明るくなったりするんです。周囲にも影響を与えることができる素敵な職業なんです。訪問美容はサロンを開業するのに比べれば初期費用も抑えられるので参入障壁が低いです。今後、高齢化もさらに進むでしょうから、需要も増えてきます。訪問美容の利用者、そして訪問美容師の両者が増えていけば業界全体が盛り上がってくるのではないかと思っています。多くの方に訪問美容を知っていただくためにも、これからもホームページやブログを積極的に活用していきたいです。

編集後記

美容師兼ブロガーの大脇 貴志さんにお話をお伺いしました。今回は大脇さんのご自宅にお邪魔させていただいたのですが、バルコニーにドッグランの様なスペースがあったり、まるでサロンのような仕事部屋があったりと素敵なお家でした。ご自宅の様子は家づくりブログで見ることができますよ。TwitterInstagramYouTubeもぜひご覧ください。大脇さんありがとうございました!

訪問美容サロンRingo

https://ringo-hair.com/

新着インタビュー

ページ上部に戻る