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Ken-tax|税理士 木津 憲亮さん

税金のプロフェッショナルとして困っている人の力になりたい。

こんにちは、TCDインタビュー編集部です!
コロナ禍での働き方の多様化をきっかけにフリーランス人口が増加している昨今、税金の悩みを抱えるフリーランスも多いようです。そんな、フリーランスなどの小規模事業者を専門にサポートされている奥尻島出身の税理士 木津 憲亮(キツ ケンスケ)さんにお話をお伺いしました。

フリーランスは弱者。
そんな現実を変えたい。

– 「インボイス制度」が令和5年10月1日に開始されますが、フリーランスなどの小規模事業者にはどのような影響があるのでしょうか。

免税事業者として営業していた小規模事業者は、インボイス制度が始まると消費税の負担を強いられたり、不利な取引条件への変更を持ちかけられるなどの影響が考えられます。適格請求書発行事業者としての登録は任意ではありますが、取引先から「適格請求書(インボイス)」の発行を依頼されたら従わざるをえない面もあると思います。制度開始までに正しい情報を見極めて、適切に対応する必要があります。

– インターネットやSNSの普及による情報過多社会ですが、フリーランスなどの個人が正しい情報を見極めるのは容易ではないですよね。

YouTubeをはじめインターネット上には様々な税金に関する情報が出回っていますが、玉石混交です。ひとたび検索をするときりがないくらい情報が出てきますよね。税金に関する基礎知識や情報リテラシーが無いと、情報の正確性を見極めるのも困難です。

経理部や企業内税理士のような専門家がいる大企業と比べて、小規模事業者は自分で情報を精査しなければならず不利な面があります。実際に、その情報が自分自身に当てはまるのか判断できず困惑して相談に来られて、それがきっかけでクライアントになっていただいた方も多いです。

– そういった情報弱者とも言えるフリーランスの力になるため、小規模事業者を専門的にサポートされているんですね。

私自身の経験も影響しています。大学卒業後に就職した札幌市内のスーパーを中途退職したため、自分で確定申告をする必要がありました。しかし、税金に関して右も左も分からない状態だった私の苦労は想像に難くないと思います。不安と情けなさを感じました。この経験が私のターニングポイントと言えるかもしれません。誰しもが同じ状況になりうるので、困ったときに相談できる窓口になれたらと思ったのが、税理士を目指したきっかけです。

特にフリーランスなどの小規模事業者は努力の結果がダイレクトに自分に返ってくるため、仕事に情熱を持って頑張っている方が多いです。そういった方の夢のサポートができればと思っています。

法律を軸に公正な立場で判断をする。
それが税理士。

– 業歴20年の木津さんですが、税理士として大切にされていることを教えてください。

端的に言えば「嫌われる勇気」です。税理士として様々な仕事がありますが、「独立した公正な立場」が法律で求められています。クライアントの要望に関わらず、法令を遵守する。「税理士は頭が固い」「税務署の味方だ」とご意見をいただくこともありますし、時には、このままでは資金繰りが厳しくなるといった耳の痛い話もしなければなりません。しかし、必要な指摘をしないと、巡り巡ってクライアントの不利益に繋がります。クライアントのためになるのであれば、嫌われ役になるのも厭わないです。

– 木津さんとお話しているとクライアントを大切に想っているのが伝わってきます。大切だからこそ、あえて厳しいことを言う。それが信頼に繋がる訳ですね。

節税したいのは皆さん共通だと思います。節税をしたいあまりに、プライベートの支出をなんとかして少しでも事業の経費に入れたいと思う気持ちもわからなくはありません。ただ、情に流されず、判断軸を法律に置く必要があります。欲や感情を軸に置くとブレてしまうんです。サービス業として異質ではありますが、クライアントの気持ちに寄り添いつつ、判断は法律を軸にする。税理士としてその部分を大切にしています。

– 一時の欲や感情に流されると、その後どうなるかは想像に難くないです。ブレない芯の強さを持つ木津さんのような税理士になら安心して任せられますね。

折角私に依頼してきてくれているので、時間がかかっても細かい部分までしっかりと見たいと思っています。クライアント数をどんどん増やすという拡大路線はとっていません。やみくもに増やして雑になるのも嫌ですし、大丈夫だろうと高を括るとミスが出てくるのが目に見えているので。一人ひとりしっかりと対応できる体制を整えながら、これからもやっていきたいです。

また、税金や難しい経理処理などについては、ご自身で時間をかけて苦労されるよりも、専門家にご依頼いただくほうが効率的です。そういったことは税理士に任せていただき、本業の売上に繋がる行動に時間を使ってもらいたい。本業に注力いただける環境を作りたいというのが私の願いです。

情報配信の場としてサイトを活用していきたい。

– ここからはご制作されたサイトについてお伺いします。TCD MUSEUMへの掲載申請時に「デモサイトを崩さないように心がけた」とコメントをいただきましたね。

税理士の勉強中に静的サイトを作成した経験があるので、HTMLやCSSの知識はあるのですが、下手にカスタマイズはせず、カッコいいデザインのデモサイトをそのまま参考にサイトを制作しました。デザインはプロにお任せしようと。

– 「CURE」を選んでいただいた理由は何ですか?

どのテーマを使用するか検討する段階で、リリースされているテーマのデモサイトを全て見たんです。最終的にLAW、Agenda、CUREの3つが候補として残りました。自分のサイトをイメージしながらシミュレーションした結果、色合いが好きだったこともありCUREを使用することにしました。デモサイトは医療機関のイメージだったので、士業にはどうなんだろうと思いましたが、結果正解でした(笑)。ぜひ、士業の方にもお勧めしたいですね。

– こうやって様々な業種で使っていただくと、私たちも驚きや新たな発見があります。お気に入りポイントも教えてください。

「ファーストビュー」のインパクトが好きです。ユーザーの離脱率に大きく影響を与える部分ですが、3点ボックスやサイドメニューでユーザーへ訴求ができ、成約への動線も確保できます。堅いイメージの税理士ですが、私の顔写真を大きく載せているので親しみやすい雰囲気が出せているかなと。ちょっと抵抗はあるんですけどね(笑)。

– 顔写真があると安心感がありますよね。いい写真だと思います!今後、サイトをどのように活用していきたいですか?

私一人で対応できるクライアント数は限られているので、直接対応できない方にも、サイト上で有益な情報を発信することで間接的にでもサポートができればと。税金に関する基礎知識などを発信していくことで、少しでも多くの方のお力になれれば嬉しいです。また、税理士の枠にとらわれず、クライアントの夢の実現をサポートすること。それが私の役目だと思っています。

編集後記

プライベートでは2児のパパの木津さんとお話をしてみて感じたのは、優しさの中に強さがあることです。クライアントのためになるなら嫌われ役になることも厭わず、法律を軸に公正な立場で判断をする。そんな強さを感じました。私が相談するなら木津さんのような税理士さんに相談したいと思いました。ぜひお体にはお気を付けて、これからも頑張ってください!

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