– まず菅野さんのプロフィールを教えてください。
「やまとう栗原園」といいまして埼玉の狭山市でお茶屋をやらせていただいてます。
私はお茶とは全く関係のない飲食関係の仕事をずっとやっていたのですが、妻が栗原園の娘で、結婚を機に6年前からお茶業界に入りました。
栗原園は家族経営で、祖父母が現役を退いてからは父と母で運営していました。
私は当初お茶農家を継ぐつもりはなかったのですが、一度お茶屋さんというものを見て、販売だけではなく葉っぱから作るモノづくりの姿に感動を覚え、それからやってみようと思うようになりました。
– それからお茶のことを勉強されたんですか?
はい、それまではお茶にあまり興味がなく、詳しく知りませんでした。
最初は半年間程、茶業研究所という埼玉県が運営している機関で研修をして、お茶の基礎知識を学びました。それから現場へ出て学びながらやってる感じですね。
– 栗原園さんはお茶の栽培から製造、販売までを一貫して行われているんですよね?
埼玉の狭山産地では、自園・自製・自販という形のお茶屋さんが多いです。自分たちで畑の管理から加工、販売までを行い、一つひとつの工程にこだわることで、リーズナブルで高品質な商品をお届けすることができます。
美味しいお茶を作るには、まずは、土台の土からと考えています。例として、肥料は有機質肥料を主体に施し、地力を維持しながら茶の木を育ています。栽培する際の悩み事の一つ病害虫に対しては、必要最低限の防除のみを行い、自然と共存した栽培(害虫に対して天敵生物を活用するなど)を心がけています。