やまとう栗原園 | ワードプレステーマTCD

やまとう栗原園|運営責任者 菅野さん

お茶農家の情熱がここに。狭山茶の魅力を全国にお届けします。

こんにちは、TCDインタビュー編集部です。
狭山茶の自作農家を営まれているやまとう栗原園のECサイト運営責任者である菅野さんに
お茶への情熱とTCDテーマを掛け合わせて誕生した素敵なサイトの制作秘話をお伺いしました。

高品質で美味しいお茶をお届けしたい

– まず菅野さんのプロフィールを教えてください。

「やまとう栗原園」といいまして埼玉の狭山市でお茶屋をやらせていただいてます。

私はお茶とは全く関係のない飲食関係の仕事をずっとやっていたのですが、妻が栗原園の娘で、結婚を機に6年前からお茶業界に入りました。

栗原園は家族経営で、祖父母が現役を退いてからは父と母で運営していました。
私は当初お茶農家を継ぐつもりはなかったのですが、一度お茶屋さんというものを見て、販売だけではなく葉っぱから作るモノづくりの姿に感動を覚え、それからやってみようと思うようになりました。

– それからお茶のことを勉強されたんですか?

はい、それまではお茶にあまり興味がなく、詳しく知りませんでした。

最初は半年間程、茶業研究所という埼玉県が運営している機関で研修をして、お茶の基礎知識を学びました。それから現場へ出て学びながらやってる感じですね。

– 栗原園さんはお茶の栽培から製造、販売までを一貫して行われているんですよね?

埼玉の狭山産地では、自園・自製・自販という形のお茶屋さんが多いです。自分たちで畑の管理から加工、販売までを行い、一つひとつの工程にこだわることで、リーズナブルで高品質な商品をお届けすることができます。

美味しいお茶を作るには、まずは、土台の土からと考えています。例として、肥料は有機質肥料を主体に施し、地力を維持しながら茶の木を育ています。栽培する際の悩み事の一つ病害虫に対しては、必要最低限の防除のみを行い、自然と共存した栽培(害虫に対して天敵生物を活用するなど)を心がけています。

色は静岡、香りは宇治よ、
味は狭山でとどめさす

– 狭山茶(さやまちゃ)の特徴を教えてください。

狭山茶は、埼玉県西部(入間市、所沢市、狭山市)を中心に生産されている日本茶です。日本三大銘茶のひとつと言われています。

お茶の産地として静岡や京都、九州などがありますけど、埼玉は経済的北限らしいです。お茶の産地としては寒い方になりますね。

狭山茶は、寒さを乗り越えるために葉っぱが栄養を蓄えて若干厚くなるんですよ。
その厚みから、美味しくてコクのあるお茶ができるといわれています。

– 栗原園さんの人気商品、おすすめ商品はありますか?

一番人気は煎茶です。煎茶の売れ筋は「やまとうブレンド」ですが、私がおすすめしているのは「旬香」です。色々な価格帯の商品がありますが、渋みや甘味などのバランスでちょうどよいと思うのが「旬香」ですね。父や母のおすすめは「やまとうブレンド」です。

他に、紅茶もおすすめです。一回飲んでリピートしてくださる方も多いです。うちは緑茶農家なので紅茶用の品種は無いのですが、緑茶の葉っぱからでもおいしい紅茶を作れるのが分かり、商品化したのが狭山紅茶です。

ティーバッグタイプも出されていますよね。コロナ禍でテレワークなどでデスクワークをされている方も増えていると思いますが、急須がなくても気軽に飲めるので良いですよね。

急須で入れると後の茶殻の処分とか面倒な部分がありますからね。以前はティーバッグはそこまでなかったんですが、4年くらい前から少しずつ増やしています。

今は煎茶とほうじ茶、紅茶のティーバッグがあります。お寿司屋さんの「あがり」に使われる粉末茶もあります。ティーバッグでも本格的な味が楽しめるように作っていますので、美味しくてビックリしたという感想もいただいています。

若い方はあまりお茶に興味が無いとは思いますが、仕事の休憩時間などホッと一息ついて気分転換する時の一つの選択肢としてお茶を選んでいただければ嬉しいですね。

時代に合わせて変化していく

– コロナ禍で世の中が大きく変化していますが、影響はありましたか?

コロナの影響で売上が落ちてしまいました。来店して直接購入される方がほとんどなので、その足が遠のいてしまい売上に響いてきました。小さい売上の減少がちょっとずつジャブのように効いてきています。

あと、お茶は自分で買う以外にもお歳暮などの贈答用に買われる方も多いのですが、直接会ってお歳暮を渡す機会もコロナにより減ってしまっているので、そういう面でも打撃はありますね。香典返しなどで大口の発注があったりもするのですが、コロナの影響で親族だけとか家族葬が増えていて、発注が減っているのも影響が大きいです。

作業面だと、一番茶の収穫時期に家族経営で人手不足になるため従業員を雇うのですが、なかなかコロナで大変だったりします。自分が感染するとどうしようもなくなるので、収穫時期はほぼ家にいて気を付けています。

– ネットでの販売はいつからされているのでしょうか?

1年前くらいからホームページ制作を開始して公開したのは2021年の4月ですね。うちは紙の伝票とかアナログでホームページを持っていなかったんですよ。

以前はお茶は通販では売れないという通説がありましたが、時代が変わり、ホームページを持つお茶屋さんも増えてきたので、私も興味を持っていろいろ調べていました。せっかくこのお茶美味しいなと思って検索してもらった時に出てこないともったいないですからね。また、今のコロナ禍のように対面販売に影響が出たときなどにも、別の販売経路があることで経営基盤を強化できるので、これからの時代には必要だと思いました。

最初はBASEとかでやろうとも考えていたのですが、長く運営していくことを考えると手数料などの運営費がかかると厳しいなと思い、自分で構築する方法を探している中でWordPressで作れるというのを知りました。

TCDテーマを使って
狭山茶の魅力を全国に広めたい

– TCDのテーマはどうやって知ったのですか?

私の知人に詳しい人がいて、ホームページを作ってネットでも販売したいと相談しながら検索していた時にTCDを見つけてデザイン的にもいいなと思いました。商品の掲載から販売まで完結したいというのがあり、ICONICデモサイトを見て、商品がいいなと思ったらすぐにカートに入れて購入できる導線になっていたので理想通りでした。

また、TCD AWARD2020を見て、滝澤酒店さんのサイトがすごくいいな、こういうサイトを作りたいなと思って購入を決めました。

– サイト制作は順調に進みましたか?

私はデジタルに疎いのですが、知人にアドバイスをもらいながら、少しずつ制作しました。「ここに画像が入る」といった“穴埋め形式”になっているため、直感的に作業ができるのが良かったです。

スライダーなどの機能で、季節ごとに一押しの商品を簡単に目立たせることができたり、更新もブログ感覚で簡単にできました。難しいことはTCDテーマに任せて、私たちは新商品の開発や畑仕事に時間を使えることが、なによりも大きなメリットです。

– 使っている写真もきれいですよね。

何年か前に子供の運動会のために一眼レフを買っていたのですが、せっかく良いカメラがあるのである程度凝った写真を撮りたいなと思って、飲食関係で仕事していた時のスタッフに写真の先生みたいな子がいて 以前その子に教えてもらったことを思い出しながらやっていました。

飲食業をやっていた時の繋がりが大きいと思うのですが、そのアドバイスをくれた知人も飲食時代の常連客で周りの仲間の協力がつなぎ合わさって素敵なサイトができたのだと思います。

TCD AWARD2021では特別審査賞を受賞されましたね。

家族や友人が祝福してくれて嬉しかったです。すごく良いホームページだねと褒められたりしました。
SNS(インスタグラム)でも良い宣伝になって、サイトのアクセスも伸びました。

私みたいにデジタルに疎い人も怖がらずに挑戦してもらいたいですね。

– 最後に、今後の夢や目標を教えてください。

お茶業界に入って6年とまだ始めたばかりなのですが、今までのお茶の文化を大切にしつつ、時代に合わせて変化していきたいです。食材としても使えたりするので、新しい使い方を発信することでお茶に全然興味がなかった若い方たちにも「たまにはお茶も良いよね」と言っていただけるようにお茶を作っていきたいです。

お茶が選択肢の一つになり、お茶が好きという方が一人でも増えたらうれしいですね。

編集後記

伝統を守りつつ進化を続けるやまとう栗原園さん。ECサイト用テーマの中から、「ICONIC」をご利用いただいています。異業種の経験がある菅野さんだからこそ生み出せる新しいアイデアに今後も注目です。私も飲ませていただきましたが、とても美味しいお茶なので、ぜひ飲んでみてください。TCDテーマ「ICONIC」を使って全国の皆さんに狭山茶をお届けし、ファンを増やしていってください!ブログ記事もぜひご覧ください。

やまとう栗原園

https://www.kuriharaen1949.com/

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