せいのちさと | ワードプレステーマTCD

せいのちさと|イラストレーター

胸キュンを形にする。それが私のイラストレーション。

こんにちは、TCDインタビュー編集部です!
サイトを開くと目に飛び込んでくる「胸キュン」な作品たち。色鮮やかなイラストからモノクロのイラストまで、見る人を惹きつける不思議な魅力があります。イラストレーターの「せいのちさと」さんが生み出す作品はなぜ人を惹きつけるのか。その秘密に迫ってみました。

手書きの温かみと特有の質感
だから鉛筆を使う

– 「何度でも繰り返し見たくなる。」そんな、クセになるせいのさんの作品ですが、この独特なタッチはどのように描いているんですか?

サイトに掲載しているイラストは鉛筆や色鉛筆などのアナログな画材で描いています。鉛筆にも様々な種類があるので、ザラザラした質感を出すときは3Bや5B、ツルツルした質感を出すときはHや2Hを使うというように表現したい質感に合わせて使い分けています。鉛筆の濃さと筆圧を調整することで、独特な質感が表現できるんです。

鉛筆の魅力は、手書きの温かみとザラザラした特有の質感だと思います。例えばこのページに載っているケーキのイラスト。参考にする写真を見て、陰影などの特徴をつかみながら丁寧に描いていますが、鉛筆特有の温かみが感じられると思います。

この作品など、花びら一枚一枚の細部まで繊細な描写に圧倒されます。

武蔵野美術大学で日本画学科を専攻していたこともあり、意識している訳ではありませんが、日本画の技法を活かせている作品もあるのかもしれません。菱田 春草や田中 一村という植物を美しく描く日本画家にも影響を受けました。日本画は情緒を描くという特徴があると思いますが、そのもののリアルさではなく、感じた情緒をイラストに落とし込みます。リアルな部分と私の感性で描いた情緒的な部分が融合している。そんな作品もあります。甘過ぎず、少しミステリアス。そんな不思議な世界観が好きなので、ちょっとしたスパイスを入れたイラストを考えることが多いです。

– 日本特有の美意識である「侘び」「寂び」のような言語化の難しい感覚が、情感のある表現に繋がっているのではないかと感じました。

日本画の経験の影響もあると思います。いわゆる立体的なデッサンよりは、平面的なイラストが好きです。ただ、リアルさが好きな面もあり、どちらも融合させるような工夫をしています。対象物の良さを引き出し、想いを伝えることが一番の目的だと思っているため、最適な表現方法を常に考えています。完成した作品に感動できるか。その部分を大切にしています。

胸キュンを感じる、
心が動くイラストを生み出したい

この女性のように、どこかミステリアスな雰囲気がある作品もあれば、このイラストのように、ポップな雰囲気の作品もありますね。

以前、北澤 平祐さんというイラストレーターが描いたパッケージの商品を友人に貰ったことがありました。それがほんとにかわいくて。そのパッケージを見たことがイラストレーターになるきっかけにもなったんですが、そういった様々なクリエイターの作品にも影響を受けています。色使いは写真を参考にすることもありますが、綺麗に表現できる色を考えて想像で書いている部分もあります。「繊細なタッチ」や「可愛らしさ」、「ミステリアスな世界観」など、見た方の感覚で作品を楽しんで欲しいです。

– 作品の印象は見る人の感覚や感性によっても変わってきますよね。クライアントの頭の中にあるイメージはどのように作品に落とし込んでいくのでしょうか?

その絵を通して表現したい感情から探っていくことが多いです。何か商品やサービスを利用するとき、例えばインテリアなら「かわいい!」だとか、小説なら「ちょっと怖い。。」というように、その商品に求める感情があると思います。イラストを通してどんな気持ちになりたいのかを、手探りで感じ取りながら作品を作っていきます。

どうすれば心が動くのか。それは思考ではなく、感情の部分だと思います。私はそれを「胸キュン」と表現しています。クライアントは胸キュンできるイラストを求めていて、私が好きなものと共通しているので、まず私自身の心が動く作品を作る。その作品にクライアントも感動してくれる。そんな胸キュンの連鎖が生まれたら嬉しく思います。

– 自分自身の心が動く作品だから、相手を感動させられる。それはTCDも同じです!感動は作品を通してユーザーに伝わりますよね!

本当にその通りだと思います。私自身が「これ好き!」という胸キュンを感じることで良い作品に繋がると思っています。私自身、そしてクライアントが感動するポイントを探ってイラストで表現する。それが私のイラストレーションなのではないかなと。そうやって生まれた作品によって、クライアントにいい結果がもたらせたらクリエイター冥利に尽きますね。

「せいのちさと」ブランドの確立
そのためのウェブサイト

– ここからはサイトについてお伺いします。「胸キュン」な作品が詰まったサイトにFAMOUSをご使用いただきました。採用いただいた理由を教えてください。

まず、カッコいいアニメーションで切り替わるファーストビューのスライダーです。イラストを細部まできれいに見せることができる大画面のスライダーはポイントが高いです。また、スライダー下部にも作品を並べて表示することで、ポートフォリオとして視覚的にクライアントに訴求することもできますよね。トップページの各コンテンツを直感的に並び替えられる自由度も助かります。イラストレーターのサイトはカッコいい方がいいじゃないですか(笑)。なので作品を通して、人を惹きつけるようなカッコよさが表現できていたら嬉しいです。

– ホームページがしっかり作られていると、成約にも良い影響がありますよね。

私のサイトでは依頼の流れFAQのようなコンテンツもしっかりと作っているので、「依頼しやすい」「本格的なサイトでスゴイ」といった感想をいただいたことがあります。このような好印象を与える本格的なサイトが作成できるのもFAMOUSの魅力ですね。

– お仕事の依頼を増やすには、成約への導線が確保されていることも重要ですね!今後はどのようなことに挑戦していきたいですか?

ファッションブランドとのコラボに挑戦したいと思っています。エッジのきいたカッコいいファッションに関連するイラストや広告です。イラストで面白いのは、お仕事でご一緒する方々のおかげで、自分の持っている力以上のものが出せることです。自分ひとりでは生み出せない作品が出来上がることもあります。そういった、チームで一緒に作り上げていく喜びをたくさん経験したいです。

色々な人と出会い、刺激を受けながら楽しくお仕事をしたいと思っています。化学反応のように、人との繋がりで想像以上の作品が出来上がった時は、何物にも代えがたい喜びを感じます。人の輪の中で感動が共有され作品が出来上がる。出来上がったものがさらなる感動を呼ぶ。そんな胸キュンの輪を増やしていけたら嬉しいです。

編集後記

イラストレーターの「せいのちさと」さんにお話をお伺いしました。胸キュンな作品は感動の力により生み出されているんですね。原画も見せていただきましたが、鉛筆で描いたのが信じられないほど繊細な作品ばかりでした。個展も開いてみたいと、将来の夢も教えていただきました。胸キュンの輪を広げたいと制作活動に奮闘されている「せいのちさと」さんの作品に今後も注目です!InstagramTwitterでも作品をご覧いただけます。

せいのちさと

https://seinochisato.com/

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