チャット型AIを標準搭載した新感覚ブラウザ「Dia」を発見したので、ご紹介します。
まだベータ版ですが、従来のブラウザにはないAI統合型の設計で、検索や操作をチャット感覚でサクサク行えるのが特徴です。
本記事では、そんなDiaの機能概要を解説します。
Diaとは?
Diaは、AIを中心に据えた新しいコンセプトのブラウザです。The Browser Companyというスタートアップ企業に開発されました。
Chromiumベースの軽快な動作を維持しつつ、検索や操作をチャット形式で行える点が特徴です。
筆者個人的には、操作感やデザイン性が非常に洗練されていることも魅力的に感じます。
できること
一般的なブラウザ機能に加え、AIとの連携でさまざまな操作を効率化できます。主な機能は以下の通り。
- チャット形式での検索・命令
- ページ内容の要約や抽出
- Skill機能によるタスク補助
従来の「検索して、クリックして読む」といった手順を短縮し、情報収集を効率化できるのが魅力です。
対応環境
2025年6月現在、DiaはMac専用のベータ版として提供されています。
対応OSは、macOS 14(Sonoma)以降で、Appleシリコン(M1/M2/M3)チップ搭載モデルに最適化されています。
また、利用にはThe Browser Companyからの招待が必要です。公式ページ(diabrowser.com)からウェイティングリストに登録できます。現時点ではWindowsやモバイル(iOS/Android)には未対応です。
セットアップ
セットアップ時のエフェクトや音による演出はApple製品を彷彿とさせます。美しいです。
音を含めてめちゃくちゃ良いオンボーディング体験を提供しているDia。 pic.twitter.com/HFVU5tqurA
— Tetsuro Miyatake (@tmiyatake1) June 13, 2025
素敵な演出を楽しみにながら、セットアップを進められます。
公式ページ(diabrowser.com)からウェイティングリストに登録し、メールで届く案内に従ってアプリをインストールします。
筆者の場合、メールアドレスを登録後、3日目ぐらいに招待メールが届きました。
上記の招待メール内の「Download Dia」からダウンロードできます。
上記画面からセットアップが始まります。
次の画面では、今使っているブラウザの履歴やブックマークを引き継ぎます。
ブラウザのテーマカラーなども次の画面で設定します。
次の画面で、「Block third-party ads and trackers」にチェックを入れておくと、サードパーティの広告やトラッカーをブロックできます。
広告をブロックするブラウザは、以下のようなものもあります。

「Brave」というウェブブラウザをご存知でしょうか。 プライバシー保護や広告のブロックに力を入れ、デバイス外に個人情報を漏洩させない。ユーザーファーストにもっとも近づこうとしている次世代ウェブブラウザです。Braveでは、アドセンスなどYoutube広告を含めた広告だけでなくウェブサイトのト...
「Help improve Dia by sharing content data」は、コンテンツデータの共有により、Diaの改善に協力できます。こちらも任意でチェックを入れておきましょう。
次の画面では、Diaをデフォルトのブラウザにするかどうか聞かれます。
まだベータ版なので、ひとまず3つ目の「No, I’m still exploring my options.」でOKだと思います。もちろん後から変更可能です。ここまででセットアップは完了です。
Diaの使い方と機能概要
実際にどのような使い方ができるのか、Diaの主要機能の概要をご紹介します。
ブラウザ内で使えるチャット型AI
Diaの最大の特徴は、ブラウザにAIとのチャット機能が組み込まれている点です。
検索や調べもの、ページ操作まで、すべてチャット感覚で指示できます。右側のサイドバーに表示されるチャットエリアから、いつでも会話を始められます。
起動するとチュートリアル動画(英文)が再生されますので、早速AIチャットを試してみましょう。
ページの右側にAIチャット専用のフィールドが表示されるので、「translate to japanese」と入力してみてください。動画の概要を日本語で説明してくれます。
ページごとにこのフィールドからAIとチャットが可能で、幅広い指示が可能です。
たとえば、次のような自然な日本語で話しかけるだけで、AIが即座に対応してくれます。
- このページ・動画の要点をまとめて
- 〇〇について調べて
ページの要約や重要ポイントの抽出、専門用語の解説などもスムーズに行えます。
複数タブを横断して比較・要約
開いている複数のタブも横断して参照してくれるので、複数の商品ページを開いて「価格とスペックの違いをまとめて」と指示すれば、タブを行き来せずに比較検討が可能です。
現在開いている複数のタブについて、AIに指示を出したいときは「@」と入力すればOKです。
↑のように各ページのリンクが、小さくまとめられます。この状態で「価格を比較して」などと指示するイメージです。
上記のように比較表をつくってくれますので、追加で質問したり、比較・ソースの確認が行えます。
タスク別で使えるSkill機能
Diaには、2つの基本Skill機能(Write、Code)が用意されており、ユーザーの質問や要望に応じて自動的に最適なものが使われます。
チャットのフィールドに「/write」や「/code」と入力して、手動で切り替えることも可能です。
たとえば、以下のような感じです。
Webページの要約や説明文の生成など、テキスト処理に便利なSkillです。
「/write このページの概要を端的にまとめて」と入力すると、ページの概要が小さなメモレベルにまとめられました。右上の「Copy」ボタンからコピペできます。
HTMLやCSSの構造を理解・再現したいときに便利です。
「/code このページをコーディングして」と入力すると、ページのHTML,CSSがすぐに再現されます。こちらも右上の「Copy」ボタンからコピペできます。
また、チャット上で繰り返し使うコマンドやプロンプトをSkillとして登録することも可能です。自分用の指示セットとして活用できるため、より効率的に操作できます。
AI × ブラウザの新しい検索体験
チャット型AIを搭載したブラウザ「Dia」についてご紹介しました。
調べ物をしながらAIに要約や比較表を作ってもらえるため、従来の検索体験とは異なる使い方ができます。ブラウザとAIツールの行き来が不要で便利です。
現在はMac専用のベータ版かつ招待制ではありますが、Webページと連動するチャットやSkill機能などは、すでに利用できます。今後のアップデートによって、さらなる進化も期待できます。
ご興味のある方は、Diaの公式ページをご覧になってみてください。
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