– まず、SENSEとはどんなメンバーの集まりなんでしょうか?
私たちは元々「circulation kyoto」というローカルメディアを作るプロジェクトで知り合ったメンバーで構成されています。やろうとしていることは眠っている地域の魅力を見つけて、その魅力自体を磨いてみたり、違う角度から見てみたり、異なる魅力との組み合わせを試してみたりしながら、もっと地域の面白さを知っていただけるようにならないかを模索する活動をしています。現在、主に動けているのは3人ですが、元より地域活性に尽力されている方々と手を繋いで今回の「らくさいアートスタイル」を仕掛けることができました。SENSEというローカルなアートを題材にしたメディアを作ろうとしている活動の一環で今回「らくさいアートスタイル」を企画からお手伝いすることになった。という捉え方の方が正しい認識かもしれません。私たちはあくまでイベント屋さんではないので、これからも地域の面白い動きと一緒に活動していけたらと考えています。
– 「らくさいアートスタイル」はどのようなイベントですか?
「らくさいアートスタイル」は5年後、10年後、洛西の地にアートが根付くことを目指す。というコンセプトで考えられています。今回はそのための第一歩として「洛西ニュータウンセンター街」の皆様に協力をいただき、イベントを開催させていただきました。たいそうで非日常的なイベントではなく、平熱の生活のなかにあるべきアートの視点を持つこと、それが新しい洛西のライフスタイルになることを目指して、色々な企画を考えました。今はたくさんの力を掛けなければできないことですが、10年後の週末は日常的にこんなことになっていて欲しいな。という想いが「らくさいアートスタイル」にはあります。「センスがあるね」と言われて悪い気分になることはあまりないと思うのですが、全ての人がきらりと光るセンスを持って生活している地域になることを想い描いています。
– 3人?でやられているイベントとは思えませんが…
それはそれは大変でした(苦笑)ですが、今回のイベントも大半の部分は元々地域活動をされていた方々、地域の商業施設とか、アート(芸術、音楽など)を仕事にしている方々の協力を得て開催できたものです。全部を3人でやったわけでは、勿論ありません。地域の活動家さんとの繋がり、近隣には京都市立芸術大学、嵯峨美術大学があるアートを感じる土壌であること、あと音楽関係のローカルな人脈と繋がっているメンバーがいたので繋がりのあるアーティスト、ミュージシャンの皆様にたくさん力を借りることができました。
私たちは地域の中できっかけになれたら良いというスタンスで活動をしていますので、調査とかアイデア出し、企画検討といった内容について精力的に動いていますが、イベント現場に関しては協力者の方々無しでは成り立たないことがほとんどです。魅力的な地域イベントを既に開催されている場合においてもマンネリ化を感じている場合がありますが、そのような主催者の方々と一緒に、私たちの要素を加えてイベントをアップデートできるような提案をするべく活動しています。