PICKLES ACADEMY | ワードプレステーマTCD

合同会社JINRI|代表 椋木 章雄さん

ちょっと見方を変えてみるそこから「町おこし」が始まる

こんにちは、TCDインタビュー編集部です!
今回は、山口県で地元野菜をPRし農業の課題解決に取り組む合同会社JINRIの椋木 章雄(ムクノキ アキオ)さんにインタビューに行ってきました。ご自身が実践されてきたピクルス製造から、その商品の隠れた魅力を引き出し世間に発信するマーケティングやブランディングのノウハウまで幅広い知識を教える「PICKLES ACADEMY」では今まで400名もの方が受講されたそうです。ピクルス製造の第一人者としての苦労やこれまでの取り組みについてお伺いしました。

人を惹きつけるウェブサイト
それを作れるのがTCD

– TCDテーマをご愛用いただきありがとうございます!知ったきっかけを教えてください。

初めてTCDを知ったのは2014年頃だったと思います。まとめサイトでTCDが紹介されていて、ハイクオリティな写真を用意すればWordPressで簡単にサイト制作ができることに衝撃を受けました。それまではDreamweaverなどのソフトで苦労していたことから「なんだこれ!めっちゃ便利じゃん!」と思って。以前、東京のTV制作会社に勤めていた経験から、写真の撮影や加工には自信があるので、TCDでいいサイトが作れると確信したのを覚えています。最初に購入したのは「Precious」でした。

Preciousで作成されたサイトが始まりなんですね。

このサイトでやりたかったことはコンテンツマーケティングなんです。当時、従業員は私一人だったため、代わりに営業してくれるサイトが必要でした。要はバイヤーの目に留まるサイトを作ろうと。ピクルスで検索した時に検索結果の上位に表示されれば向こうから来てくれるのではないかと考えたんです。上位表示されるために、ユーザーへの有益な情報として萩野菜ピクルスのレシピを全部公開しました。結果、このサイトのブログがピクルスで検索した際の上位表示を独占する状態になり、バイヤーからの連絡や取材依頼などに繋がっていきました。

– 検索上位になれば多くの方の目に留まりますからね。マーケティングがずばり成功したわけですね。

私はサイトの役割をシンプルに考えていて、閲覧者になんかいいサイトだなという印象を与えられればそれでいいと思っているんですよ。なんかいい感じだなと。そう思ってもらえれば、自ずと結果に繋がるはずなんです。そんなサイトを時短で作成できるのがTCDです。

– 先日、UIの大幅なアップデートを行ったOOPS! ですが、こちらも長い間ご利用いただいていますね。

OOPS!は気付けばもう5年も使ってますね。当時を思い返してみると、PICKLES ACADEMYを始める時にLP(ランディングページ)が作りたくて。「そういえば以前メルマガでOOPS!が紹介されていたな」と思い出したんです。発売当時、いつか絶対使おうと決めていたので即決で採用しました。購入後、2週間程でサイトを完成させたんですが、すごく楽でしたよ。他社のテーマもあるんでしょうけど、1番最初に1番いいテーマを見つけたと思っているんで、比較検討は1度もしていないです(笑)。テーマを気に入っているので、変える予定もないです。

6次産業化が課題解決のキーワード

– ピクルス製造で起業しようと思ったきっかけについて教えてください。

最初のきっかけはガイアの夜明けという番組を見たことです。「萩しーまーと」という地元の道の駅が特集されていました。公募で選ばれた駅長(元リクルートの編集長)が、小骨が多く地元でも捨てられるだけの「金太郎」という雑魚をその手腕により主役に変えてしまうというストーリーでした。フランスでは高級魚の「ルージュ」が「金太郎」の近縁種だということが分かり、「金太郎」をオイル漬に加工するプロジェクトを立ち上げ見事成功させるんです。それに衝撃を受けて、その駅長に何度も手紙を書いて弟子入りしました。

– その番組に衝撃を受けて直接連絡するなんて、すごい行動力ですね!それだけ可能性を感じたんですね。

商売の知識はゼロだったので、「物を売る」ことが知りたかったんです。任せられた仕事は1次産業従事者を取材し情報配信することでした。萩市での農業の取材を通して、所得が低い、跡継ぎがいないなど悲惨な状況を目の当たりにしました。この現状を改善するため起業を決意し、まずは野菜作りを始めるも、白菜を3,000株植えて収穫できたのが500株と散々な結果でした。これを続けるのは厳しいと思い、次は地元の野菜に「萩野菜」というブランド名を付けて販売する卸売を始めました。しかし、次第に問題点が浮き彫りになってきます。生野菜は利益率が低く賞味期限も短いんです。台風などの影響で農家さんが今日卸せる野菜が無いとなったら、利益はゼロという日も出てきてしまいます。

– 農業では利益率の低さが後継者不足に繋がっているという側面もありますよね。利益率低さや賞味期限の問題を解消するための答えが加工品なんですね。

販路を拡大しようとしていた時、運よく大手の総合スーパーの本部長とアポを取ることができたんです。意気揚々と乗り込んだんですが「いらない」と一蹴されました。話を聞くと、地産地消には旨みが無いと。「結局、萩野菜って何?」と聞かれ、栄養価が高いとか、伝統野菜だという特色が無いので何も答えられませんでした。ただ、帰り際に言われた「私たちも常にネタは探している」という言葉にハッと気づかされたんです。こちらから営業をかけなくても、欲しいと思わせる商品を作ればいいんだと。道の駅での経験から加工品で勝負することを決め、ピクルス製造を開始しました。ピクルスは利益率や賞味期限の問題を解決できる素晴らしい商品なんです。

PICKLES ACADEMYで
問題解決の手助けをしたい

– PICKLES ACADEMYはどのような経緯で立ち上げられたのでしょうか?

まず加工品販売を始めようと思った時、私の場合「分からないことが何か分からない状態」だったんです。特にピクルス製造販売の体系的なノウハウに関する情報がまったくなかった。ですから、どこに何を調べに行けばいいかも分からない。賞美期限は?製造許可は?などわからないことだらけ。結局、知識と経験が身につくまで1年ほどかかってしまいました。何かを始める時って、勢いのまま始めることが重要じゃないですか。私自身、お金を払ってでもすぐに知りたかった。1年以上も情報収集に費やさなければいけないのは、大きな機会損失です。その経験から、PICKLES ACADEMYを始めたんです。他に学べる場がありませんでしたので、Facebookで告知をしただけでも応募が殺到したのを覚えています。求められていたことだったんだと実感しました。

– ピクルスを使った商売を始めるハードルが一気に下がるのがPICKLES ACADEMYなんですね。どんな方からの応募が多いのでしょうか?

農家さんからの応募が多いですが、メーカーの開発担当者や農学部の教授からの応募もありました。生野菜だけで生計を立てるのは厳しい時代が来るから加工品の製造技術を学んで生徒に教えたいという意向でした。個人、法人問わず、様々な方からご応募いただいています。ピクルス製造は農業の様々な問題を解決できるんですよ。冬などの農閑期にピクルスを作り、収益を上げることもできますし、規格外野菜を有効活用することもできます。初期費用も掛からないのでお勧めです。PICKLES ACADEMYではレシピから販売方法、プロデュース方法まですべてを公開しています。

– PICKLES ACADEMYで学んだスキルを全てマネしても良いというのもすごいですね!

日本には全国各地に様々な特産品があるにもかかわらず、活かしきれず埋もれているものも少なくないと思います。私たちの知識やノウハウを活かしていただくことで少しでも問題解決の手助けができればと願っています。ウェブサイトもマーケティングやブランディングで重要な役割を担うので、PICKLES ACADEMYの受講者にはTCDテーマをおすすめしています。私は独学でサイト制作に関する知識を学んだのである程度は自分でも作れますが、TCDのクオリティにはかなわないので最初からTCDを使った方がいいです。時短にもなりますし。今後はネット販売を強化し、物販の売り上げを伸ばしていきたいと思っています。新商品の販売も考えているので、引き続きTCDテーマを活用していきたいですね。

編集後記

お話して思ったのは、椋木さんはすごく行動力がある方です!テレビ番組を見て衝撃を受けたからと言って、直接連絡して弟子入りするなんてなかなかできることではないですよね。他にも大手に交渉に行ったりとその行動力はすごいなと感じました。また、これまで培った知識を包み隠さず受講生に公開する姿勢は懐の深さも感じました。萩野菜ピクルスの大型店舗もオープンされ、いま勢いに乗っている会社の今後の展開に期待です!椋木さん、ありがとうございました!

合同会社JINRI

https://pickles-school.com/

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