デジタルコンテンツ(商品)作成に役立つツールを5つ、厳選してご紹介します。
ツール名 | 用途 | 料金 | 公式サイト |
Canva | 文書作成 動画のスライド資料作成 E-BOOKの表紙作成 動画のサムネイル作成 動画撮影 |
Canva Free:無料 Canva Pro:12,000円/年(1名) Canva for Teams:18,000円/年(2名〜5名) |
https://www.canva.com/ |
Dynalist | アウトライン(骨子)作成 | FREE:無料 PRO:$9.99/月(年間請求は$7.99/月) |
https://dynalist.io/ |
MindMeister | マインドマップの作成 | ベーシック:無料 パーソナル:800円/月 プロ:1,300円/月 ビジネス:2,100円/月 |
https://www.mindmeister.com/ |
Text-to-Speech | テキストデータの音声変換 | 無料クレジット$300あり 課金額は文字数によって変動 |
https://cloud.google.com/text-to-speech?hl=ja |
WordPress | 会員制サイトの構築 ホームページ構築 ランディングページ作成 集客用ブログの構築 |
ダウンロード無料 その他、サーバー契約やドメイン取得の費用がかかる 参考記事:WordPressサイト構築にかかる費用 |
https://ja.wordpress.org/ |
いずれも学習コストがあまりかからず、すぐに使える簡単なツールです。デジタルコンテンツを作るために、難しいツールを使いこなす必要はありません。シンプルで簡単なツールを使って、素早くデジタルコンテンツを作りましょう。
1. Canva
Canvaの概要 | |
用途 | 文書作成 動画のスライド資料作成 E-BOOKの表紙作成 動画のサムネイル作成 動画撮影 |
料金 | Canva Free:無料 Canva Pro:12,000円/年(1名) Canva for Teams:18,000円/年(2名〜5名) |
公式サイト | https://www.canva.com/ |
Canva(キャンバ)は、文書や画像、動画など、あらゆるクリエイティブを作成できるオールインワンツールです。美しくデザインされたテンプレートが豊富に用意されているので、Canvaを使えばゼロからコンテンツを生み出す必要はありません。

文書(doc)のテンプレート。デザイン性の高いE-BOOKを簡単に作れる

E-BOOKの表紙のテンプレート。E-BOOKの知覚価値を高めるのに役立つ、優れたテンプレートが揃っている

プレゼンテーションスライドのテンプレート。動画のスライド資料を簡単に作れる
Canvaはビジュアル作成ツールとして以前から有名でしたが、最近は文書作成機能が大幅に強化されたことで、文書作成ツールとしての実用性も高まっています。WordPress(ワードプレス)のブロックエディタと同じように、見出しや本文、画像などをブロック単位で直感的に配置でき、非常に簡単です。

見出しや本文、箇条書き、グラフなどのパーツをワンクリックで挿入できる。WordPressのブロックエディタに近い操作感
その他、Canva上で動画の収録までおこなえる点も便利です。プレゼンテーションタイプのテンプレートを使用している場合、「プレゼンテーションと録画」 の機能を使うことで、スライドを使ったプレゼン・セミナー風の動画を撮影できます。

「プレゼンと録画」 → 「レコーディングスタジオへ移動」 をクリック

パソコンのカメラとマイクの設定がONになっていれば、プレゼンのスライド資料を投影した動画を録画できる(もちろんダウンロード可能)
注意点として、Google Chrome以外のブラウザでは、「プレゼンテーションと録画」 の機能がうまく動作しない可能性があります。この機能を使う際はGoogle Chromeでの実施をおすすめします。
なお、Canvaは無料でも使えるツールですが、有料版にアップグレードすることで、有料版限定のテンプレートを使用できたり、1億点以上の素材(写真や動画など)が使い放題になったりと、利便性が格段に向上します。デジタルコンテンツの作成に本格的に取り組むなら、有料版の契約もぜひ検討してみてください。
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ブログのアイキャッチ画像やバナーなど、幅広い用途に使える人気ツールのCanva。 無料から使えるCanvaですが、有料版にしたら「こんなに便利だったんだ!」と感じました。しかも、有料版に切り替えたことで、有料画像素材サイトを解約でき、年間1.5万円ほどの節約にもつながったのです。 本記事...
2. Dynalist
Dynalistの概要 | |
用途 | アウトライン(骨子)作成 |
料金 | FREE:無料 PRO:$9.99/月(年間請求は$7.99/月) |
公式サイト | https://dynalist.io/ |
Dynalist(ダイナリスト)はアウトライナーと呼ばれるツールの一種です。
アウトライナーとはその名のとおりアウトライン(骨子)の作成に特化したツールで、E-BOOKの構成案や動画講座のカリキュラムを設計するときに役立ちます。その中でもDynalistはUIがシンプルで使いやすく、個人的に気に入っています。
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簡単操作でこのようなアウトラインを作れる。UIも洗練されていて使いやすい

検索機能も充実。長いアウトラインでも目的の項目を素早く探し出せる

項目の並べ替えや表示・非表示もクリック一つで簡単
コンテンツの骨子を作るためだけでなく、頭の中にあるアイデアをひたすら書き出す行為(ブレインダンプ)に使うのもおすすめ。無料のFREEプランでも作成できるドキュメント数に制限がないので、いくらでもアイデアを吐き出せます。
どんなに陳腐に思えるアイデアでも、自分の基準で判断せず、とりあえず書き出すことが重要です。
文字としてアウトプットすることで思考が活性化したり情報が整理されたりして、より良いアイデアが生まれやすくなるからです。頭の中に溜めておくだけでは思考が深まることも広まることもありません。
ぜひ、アイデアや思考のアウトプットの場所として、Dynalistを活用してみてください。
3. MindMeister
MindMeisterの概要 | |
用途 | マインドマップの作成 |
料金 | ベーシック:無料 パーソナル:800円/月 プロ:1,300円/月 ビジネス:2,100円/月 |
公式サイト | https://www.mindmeister.com/ |
MindMeister(マインドマイスター)は、マインドマップを作れるクラウドツールです。
マインドマップとは、以下のようにアイデアを放射状に書き出した図を指します。
軸となるテーマを起点として、アイデアを放射状に展開していくことで思考が広がり、新しい気付きや視点を得ることができます。
また、情報を構造化して視覚的に捉えることができるのもマインドマップの利点です。アイデアを箇条書きで書き出すだけの場合と比べて、アイデアの繋がりや関連性を直感的に把握できるので、アイデア同士が連鎖して新しいアイデアが生まれやすくなります。創造力の発揮に役立つわけです。
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日本でもここ数年、マインドマップに関する書籍が多数出版され、ビジネスや教育関係者を中心に注目を集めていることから、その効果も実証されているということではないでしょうか。 私たちは、日々頭の中で「連想」をします。でもその「連想」は、決してはじめから整理されているものではありません。 マ...
マインドマップ作成ツールは世の中にいくつかありますが、MindMeisterは動作が軽くストレスフリーで使える点が気に入っています。MindMeisterとよく比較されるツールにXmindがあり、そちらは若干動作が重くなるときがありますが、MindMeisterと違い、無料版でも作成マップ数に制限がありません。
MindMeister | Xmind | |
形態 | クラウドツール | インストール型 |
無料版での作成マップ数 | 3枚まで | 無制限 |
動作 | 軽快でサクサク動く | PCのスペックによっては若干重い |
Xmindについては、以下の記事で詳細を解説していますので、よければご覧ください。
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ライターを生業としている方なら、たびたび陥るであろうネタ切れ問題。とくにコンテンツを日常的に大量生産している方ともなると、一種のスランプに陥ると途端に何かにせき止められたかのようにネタが思い浮かばなくなり、悶々とすることもあるでしょう。 そんな時に活用したいのが、今回ご紹介する「XMind」と...
この記事では個人的な好みでMindMeisterをご紹介しましたが、Xmindも決して悪くないツールですので、両方を試してみて、自分に合ったツールを選択してください。
4. Text-to-Speech
Text-to-Speechの概要 | |
用途 | テキストデータの音声変換 |
料金 | 無料クレジット$300あり 課金額は文字数によって変動 |
公式サイト | https://cloud.google.com/text-to-speech?hl=ja |
Text-to-Speechは、Googleが提供する音声合成AIツールです。テキストを流暢な日本語の音声に変換でき、オーディオブックや動画のナレーション作成が楽になります。
使い方は簡単で、以下の3ステップを実行するだけです。

ステップ1. 音声に変換したいテキストデータを入力

ステップ2. 言語と声の種類を選択。「Wavenet」 と呼ばれるタイプがより人間の自然な発話に近い印象

ステップ3. 読み上げるスピードや声のピッチを調整する(ここの工程は省略可能)
実際に生成された音声が以下です。
どうでしょう。流暢で自然な日本語ではないでしょうか? 機械的な印象は薄く、人間の声の抑揚を再現できており、十分な実用性があるといえます。
ちなみに、Text-to-Speechは音声に変換するテキストの文字数によって課金額が決まります。以下、料金表です。
特徴 1 か月あたりの無料枠 無料の使用量上限に到達した場合の料金 標準音声(WaveNet 以外、Neural2 以外) 0〜400 万文字 1 文字あたり $0.000004 米ドル(100 万文字あたり $4.00 米ドル) WaveNet 音声 0〜100 万文字 1 文字あたり $0.000016 米ドル(100 万文字あたり $16.00 米ドル) Neural2 音声 0〜100 万文字 1 文字あたり $0.000016 米ドル(100 万文字あたり $16.00 米ドル)
5. WordPress
WordPressの概要 | |
用途 | 会員制サイトの構築 ホームページ構築 ランディングページ作成 集客用ブログの構築 |
料金 | ダウンロード無料 その他、サーバー契約やドメイン取得の費用がかかる |
公式サイト | https://ja.wordpress.org/ |
WordPress(ワードプレス)は、無料で使えるオープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)です。
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WordPress(ワードプレス)をご存じですか? WordPressとは、無料で使えるCMS(コンテンツマネジメントシステム)のことです。個人ブログから企業のコーポレートサイト、オウンドメディアまで、さまざまなWebサイトを構築できます。 WordPressの市場シェアは世界中のWebサイトの...
noteやUdemyなどのプラットフォームを利用してデジタルコンテンツを販売するのも悪くありませんが、ビジネスの安定を考えるなら、顧客リストを獲得でき手数料の負担もない独自のWebサイトを最終的には持つ必要があります。そのためにWordPressが役立ちます。
WordPressを使えば、デジタルコンテンツを販売するためのホームページやランディングページ、月額課金制の会員制サイト、集客用のブログ、権威・信頼を纏うための公式サイトなど、ありとあらゆるWebサイトを作ることができます。
サイトの構築にはテンプレート(テーマ)を用いるので、難しいプログラミングの知識は不要。以下のようなサイトが簡単に作れます(TCDのWordPressテーマの場合)。

会員制サイトが作れるWordPressテーマ「SHIPS」

デジタルコンテンツを販売するネットショップ向けテーマ「common」

ランディングページ型サイトが作れるWordPressテーマ「DROP」
TCDでは、他にも数多くの WordPressテーマを販売していますので、よければテーマ一覧をチェックしてみてください。その他、WordPressに関するハウツー記事をまとめた特集ページ「WordPress使い方大全集」 もありますので、WordPressサイトを構築する際は、こちらもぜひご覧ください。
まとめ
ここまで、デジタルコンテンツ作成に使えるおすすめのツールをご紹介してきました。
ツール名 | 用途 | 料金 | 公式サイト |
Canva | 文書作成 動画のスライド資料作成 E-BOOKの表紙作成 動画のサムネイル作成 動画撮影 |
Canva Free:無料 Canva Pro:12,000円/年(1名) Canva for Teams:18,000円/年(2名〜5名) |
https://www.canva.com/ |
Dynalist | アウトライン(骨子)作成 | FREE:無料 PRO:$9.99/月(年間請求は$7.99/月) |
https://dynalist.io/ |
MindMeister | マインドマップの作成 | ベーシック:無料 パーソナル:800円/月 プロ:1,300円/月 ビジネス:2,100円/月 |
https://www.mindmeister.com/ |
Text-to-Speech | テキストデータの音声変換 | 無料クレジット$300あり 課金額は文字数によって変動 |
https://cloud.google.com/text-to-speech?hl=ja |
WordPress | 会員制サイトの構築 ホームページ構築 ランディングページ作成 集客用ブログの構築 |
ダウンロード無料 その他、サーバー契約やドメイン取得の費用がかかる 参考記事:WordPressサイト構築にかかる費用 |
https://ja.wordpress.org/ |
いずれも、使いこなすための学習コストがあまりかからない、シンプルで簡単なツールです。冒頭でも述べましたが、難しいツールを使いこなせることは重要ではありません。簡単なツールを使って、サクサクとデジタルコンテンツを作りましょう。
第1回:デジタルコンテンツとは?
第2回:おすすめのデジタルコンテンツは?
第3回:デジタルコンテンツ販売対応のWordPressテーマ
第4回:デジタルコンテンツの売り方
第5回:デジタルコンテンツ作成のおすすめツール(当記事)
第6回:デジタルコンテンツが売れない原因と対策
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