インターネットのインフラが整った現在は、ビジネスの種類を問わずWebから集客するのが一般的になってきました。
地方の外壁塗装会社も、都内在住のフリーランスエンジニアも、Web集客を上手く活用すれば集客効果を見込めます。個人・法人に関係なく、集客に成功している事例はたくさんあるものです。
しかし、Web集客に乗り出した人の多くが「思ったように人が集まらない」と挫折している現実もあります。
成果を上げるには、Web集客の種類を理解したうえで、あなたに合った方法を選択することが大切です。
本記事では、Web集客の種類とメリット・デメリットに加えて、失敗する理由を解説します。これからWeb集客にチャレンジする方の参考になれば幸いです。
Web集客とは
Web集客とは、インターネット上の様々なサービスを活用して集客する手法です。
主なWeb集客の目的は以下の通り。
- 新規顧客の獲得
- 認知度の向上
- 販売促進
- ファンの育成
Web集客は「カフェの集客」から「自社HPで問合せ獲得」など、オンライン・オフラインともに活用できます。
集客の目的を定めたうえで、最適な方法を選択することが大切です。
無料で実践できる集客方法もあるため、予算をかけずに挑戦することができます。
Web集客全般に言えるメリット・デメリット
Web集客ならではのメリットとデメリットを見ておきましょう。
メリット
- 見込み客との接点を効率的に増やせる
- データが取れる
- オフライン集客と比較してコストが低い
デメリット
- 差別化が難しい
- 長期的に取り組む必要がある
- アルゴリズム変更で集客効果が下がる可能性
メリット①見込み客との接点を効率的に増やせる
Web集客は、効率的に顧客と接点を持てるのがメリットです。
例えば、Instagramで店舗の近くに住んでいる人の投稿にコメントやいいね!をするだけでも接点が持てます。
面と向かって「商品の使い心地はどうでした?」と聞いても、当たり障りのない感想になりがちですが、商品レビューなら具体的な改善点を書いてくれる人もたくさんいるでしょう。
また、新規事業を始める際も、ネット上の口コミや体験談が参考になります。
メリット②データが取れる
どのWeb集客方法も簡単にデータが取れるメリットがあります。
SNS | いいね!の数やシェアされた数から興味を引きやすい発信内容を分析できる |
ブログ | Googleアナリティクスやサーチコンソールでクリック率や流入数が分析できる |
リスティング広告 | 反応率の高いキーワードが分析できる |
MEO | アクセス数やレビューが分析できる |
メールマガジン | 開封率の高いDMが分析できる |
例えば「リスティング広告で判明したキーワードをもとにブログ記事を書く」といったように活用が可能です。
Web集客のデータは、別のWeb集客方法に応用できるため、利便性が高いといえるでしょう。
メリット③オフライン集客と比較してコストが低い
Web集客はオフラインの集客方法よりも低コストで実行できます。
チラシを配布する場合、デザイン代、印刷代、ポスティング代などがかかるでしょう。
この点、Instagramで店舗情報を宣伝するだけならコストはかかりません。
Web集客に成功すれば、集客コストを大幅に削減できるのです。
デメリット①差別化が難しい
Web集客のノウハウが体系化された現在では、発信内容が似通って差別化しにくくなってきました。
インフラが整って「〇〇で集客するには▼▼をしましょう」といった情報を、誰でも実行できるようになったことが要因です。同じ情報をもとに同じ施策をするだけでは、その他大勢の1人になってしまいます。
見込み客のネットリテラシーも高くなっているため「どっかで見たような内容だな」や「それなら価格が安い〇〇にしよう」と思われてしまいがちです。
顧客の要望に応えつつ、差別化を図る戦略が求められています。
デメリット②長期的に取り組む必要がある
Web集客はオフラインの集客と比較して、成果が出るまでに時間がかかります。
街角で「飲み放題1時間1,000円です!」とアピールすれば、少なからず集客できますが、インターネットの場合、特定のキーワードで検索されなければ気づいてもらうことはできません。
ブログ記事が検索上位に表示されるまでには、少なくとも3ヶ月ほどかかります。
Web集客は即効性はないものの、勝ち筋を見つけられると持続的に集客できるのがメリットです。
実店舗を構えている方は、オフライン集客とWeb集客を組み合わせるとよいでしょう。
デメリット③アルゴリズム変更で集客効果が下がる可能性
メールマガジン以外のWeb集客方法では、アルゴリズムや規約変更で集客できなくなる可能性があります。
よくある事例としては「LINEの規約変更でアカウントがBANされた」や「Googleのアルゴリズムアップデートで記事の順位が下がった」などです。
自身でコントロールできない要素があるため、適宜アルゴリズムの変更やプラットフォームの規約変更に対応する必要があります。
Web集客5つの種類:特徴とメリット・デメリット
Web集客の代表的な種類を5つ紹介します。
- ブログ
- SNS
- Web広告
- MEO
- メールマガジン
以下で詳しく見ていきましょう。
ブログ
ブログは、見込み客の興味を引く記事を作成して集客します。
自社ブログ、個人ブログ、オウンドメディアなど、様々な呼び方がありますが、内実は同じです。
ブログで集客するメリット・デメリット
ブログで集客するメリットは以下の通りです。
- 費用対効果が高い
- 個性を打ち出しやすい
- ファンの育成ができる
ブログはレンタルサーバーとドメイン代のみで始められます。
費用の相場は年間1〜2万円ほど。費用対効果の高さが魅力です。
プラットフォームに依存しないので、個性を打ち出しやすく、だからこそファンの獲得や育成にも役立ちます。
記事が検索上位に表示されれば、継続的な集客効果が得られるのもポイントです。
ブログで集客するデメリットは以下の通り。
- 最低でも6ヶ月〜1年ほどの期間が必要
- 競合他社が多い
- Googleのアルゴリズム変更で検索順位が下がる可能性がある
ブログは、記事が検索上位に表示されるまでに期間を要します。
ブログ内に関連性の高い記事を充実させて、サイト自体の評価が上がるまでには、最低でも6ヶ月〜1年ほどかかるでしょう。
記事を作成するキーワードによっては、競合他社が多く、なかなか検索上位に表示されない場合もあります。
また、検索1位を獲得した記事があっても、Googleのアルゴリズムがアップデートされたタイミングで圏外になるリスクも。定期的なアルゴリズムアップデートに対応しなければなりません。
費用対効果は高いものの、年々難易度も上がっているのがブログの特徴です。
ブログで集客する流れ
ブログで集客する一般的な流れは以下の通りです。
- コンバージョンしやすいキーワードを選定
- キーワードに沿って記事を作成
- 順位をチェックしつつ定期的に記事を改善
例えば、英会話スクールに集客したい場合、以下のようなキーワードが想像できます。
- 英会話 スクール おすすめ
- 東京 英会話スクール
- 英語 学習 方法
集客に貢献しそうなキーワードを抽出し、記事を作成するのが一般的です。
記事を検索上位に表示させるには、検索ニーズの理解とSEOライティングスキルが必要になります。
「SEOに強い記事を書くには?」 ここでは、書いた記事をGoogleで上位表示させる、SEOライティングのテクニックを10個、ご紹介します。 SEOライティングの本質は、キーワードの含有率や出現率といった小手先のテクニックではなく、検索ユーザーの利便性を考えることです。 「本当に知...
ただし、前述した通り、記事が検索上位に表示されるまでには、時間を要します。
そのため、Web広告を活用したり、SNSを組み合わせて集客するなどの対策を行うのがおすすめです。
ブログ運営に役立つツール
ブログ運営に役立つツールは以下の通りです。
ツール | 特徴 |
Googleアナリティクス | アクセス数/ユーザーの属性/ページビューなどを分析できる |
サーチコンソール | ユーザーが実際に検索しているキーワードの分析/ブログの健康状態をチェックできる |
キーワード選定ツール | 関連性の高いキーワードを抽出/競合性のチェックができる |
順位チェックツール | 記事の検索エンジンで何位にランクインしているかチェックできる |
ブログ運営は非常に奥が深いものですが、その分価値が高いWeb集客方法になります。
TCDではブログ運営に関する膨大なコンテンツをご覧になれます。
興味のある方は、下記リンクより気になるコンテンツを覗いてみてください。
SNS
SNS上で見込み客の興味を引く投稿をして集客します。
- LINE
- TikTok
- YouTube
上記の通り、様々なSNSがあるので、集客の目的や業種によって最適な媒体を選びましょう。
SNSで集客するメリット・デメリット
SNSで集客するメリットは以下の通りです。
- 見込み客と気軽にコミュニケーションが取れる
- 潜在層にアピールしやすい
- SNS内で検索している人を集客できる
SNSは、コメントやいいね!で気軽に見込み客とコミュニケーションが取れます。
集客したいジャンルに興味がある、潜在層にアピールできるのもメリットです。コメントを残しておけば、少なからずあなたのアカウントをチェックしにくる人もいるでしょう。
最近は、Google検索を使わずSNS内で検索する人も増えてきました。
SEOでは獲得できない顧客を集客できるのも、SNSのメリットになります。
SNSで集客するデメリットは以下の通りです。
- 競合他社が多い
- 炎上するリスクがある
- アカウントをBANされるリスクがある
昨今では、大企業をはじめ、多くの人が集客を目的としてSNSを活用しています。競合との差別化要素を明確にしないと、投稿が埋もれてしまいやすいです。
投稿の内容によっては、炎上したり叩かれたりするリスクも覚えておいてください。発信内容が第三者を傷つけないか細心の注意を払いましょう。
SNSはプラットフォームに依存するため、規約変更に伴いアカウントを利用停止にされる可能性もあります。
制限があり自由度は低いですが、無料で利用できるため、価値の高いWeb集客方法と言えるでしょう。
SNSで集客する流れ
SNSで集客する流れは以下の通りです。
- 見込み客の興味を引く内容を定期的に投稿
- コメントが来たら返信
- プロフィールにブログや問合せ用のURLを貼って誘導
はじめてSNSの集客に挑戦する際は、競合他社がどのような内容で発信しているのか分析してみてください。
同じ業種の競合を参考にしつつ、勝ち筋を見つけていくイメージです。
コメントが来たら返信して、見込み客と接点を持ちましょう。継続的に発信していれば、徐々に反応率がよい投稿のコツが理解できてきますよ。
SNS運用に役立つツール
SNS運用に役立つツールは以下の通りです。
ツール | 特徴 |
SocialDog | Twitterのアクセス解析/フォロワー数の増減/予約投稿ができる |
Nelio Content | SNS各種とWordPress(ブログ)を連携できる |
Blog2Social | WordPressからSNSに自動で投稿できるツール |
ツールを活用すれば、指定した日時に予約投稿できるため、オンタイムで作業する必要がなくなります。
最近のSNSは投稿頻度の重要性も増しているため、事前に予約投稿して定期的な投稿ができる仕組みを作っておきましょう。
Web広告
Web広告には様々な種類があります。
Web広告の種類 | 特徴 |
リスティング広告 | 特定のキーワードで検索されたときに表示される広告。クリックされるごとに課金される。キーワードの競合性によって費用が異なる。 |
ディスプレイ広告 | Webサイトの広告枠に掲載できる。認知拡大に効果的。表示回数による課金形式とクリック課金形式がある。 |
ネイティブ広告 | サイト内のコンテンツに溶け込むように広告を表示できる。広告を嫌う層に効果的。 |
動画広告 | 動画でアピールできる広告。ストーリー性のある広告で商品やサービスを伝えられる。 |
SNS広告 | SNSのタイムライン上やストーリーズに広告を表示できる。認知度アップやブランディングに効果的。 |
アフィリエイト広告 | 成果報酬型広告。ASPと呼ばれる媒体に登録して、アフィリエイターに紹介してもらう仕組み。 |
メール広告 | メール形式で見込み客に送信できる広告。顕在層向けなので購入率が高い。 |
広告の種類によって特徴や費用が異なるため、基礎を理解した上で正しく運用する必要があります。
Web広告で集客するメリット・デメリット
Web広告で集客するメリットは以下の通りです。
- 短期間で集客できる
- ターゲットを細かく設定できる
- データを取得できる
Web広告は課金するだけあり、短期間で集客効果が得られます。
例えば、リスティング広告の場合、顕在層が検索するキーワードを設定することで、検索トップに広告の表示が可能です。
広告を出稿するキーワードだけでなく地域なども設定できるため、ターゲティングしやすいのもメリットと言えます。
蓄積したデータは、SEOやSNSの発信内容などに活用できるのも魅力です。
Web広告のデメリットは以下の通り。
- 費用がかかる
- キーワード選定が難しい
- 選択肢が多く適切な設定が難しい
Web広告は、キーワードや設定によって費用が大きく変わります。
誰もが思いつくようなキーワードは競合も多く、十分に予算がないと集客できません。選択肢が多いため、自社に合った設定を探る必要もあるでしょう。
コストの最適化を図るには、A/Bテストで改善していくことが大切です。
Web広告で集客する流れ
ここでは例として、リスティング広告で集客する流れを解説します。
- キャンペーンの作成
- ターゲットの選定
- 予算を設定
- オプションやキーワードの設定
- 入稿・審査
リスティング広告では、関連性の低いキーワードを除外することが重要です。
例えば、英会話スクールを運営する会社の場合、類似ワードとして「スクール」に関連するキーワードがヒットする可能性があります。
英会話に関係ないスクールで広告を出しても、集客効果は低いです。
事前に細かく設定して、費用対効果が悪くならないようにしましょう。
Web広告運用に役立つツール
Web集客に役立つツールは以下の通りです。
ツール | 特徴 |
Google広告 | Googleで広告を出稿する際に使う |
Googleアナリティクス | Google広告と連携して広告の最適化ができる |
ラッコキーワード | 関連性の高いキーワードを抽出できる |
Web集客の中でも即効性がありますが、Web広告を活用している競合も多いです。
ブログやSNSでの集客にも力を入れて、トータルの費用対効果を高めていきましょう。
MEO
MEOは「Map Engine Optimization」の略で、日本語では「マップ検索エンジン最適化」という意味になります。
主にGoogleマップで上位表示させて集客する方法です。
Google検索した際も、上位3件が表示されるため、キーワードによっては高い集客効果があります。
MEOで集客するメリット・デメリット
MEOで集客するメリットは以下の通りです。
- 検索画面で目立つのでクリックされやすい
- 店舗型のビジネスで集客しやすい
- 施策の効果が出やすい
参考画像を見て分かる通り、Google検索した際の視認性が非常に高いメリットがあります。
「焼肉 (地域名)」や「クリニック (地域名)」などのキーワードで上位を取れると、高い集客効果が得られるでしょう。
SEOと比較して競合の数も少ないので、施策の効果が出やすいのもメリットです。
飲食店や美容室などの店舗型ビジネスで集客したい方に最適なWeb集客方法と言えます。
MEOで集客するデメリットは以下の通りです。
- 誹謗中傷のレビューが来るリスク
- オンラインビジネスとの相性は悪い
- 業種によっては競合が多い
Googleマップは利用者の正直なレビューがつきます。
そのため、一度のミスが店舗の評価を大きく下げてしまう可能性もあるでしょう。悪いレビューが多くなると、上位表示も難しくなります。
マップという性質上、オンラインビジネスとの相性はよくありません。
ラーメン激戦区では、競合が多くMEOの難易度が高くなる点も覚えておいてください。
MEOで集客する流れ
MEOで集客する流れは以下の通りです。
- Googleビジネスプロフィールに登録
- 店舗の様子が分かるように写真や動画をアップ
- 店舗情報を詳しく入力する
- 顧客のレビューに返信する
MEOは、無料のGoogleビジネスプロフィールに登録して行います。
Googleマップ上で店舗の様子が分かるように、店内や料理、メニューなどの写真や動画を充実させましょう。
営業日や住所などの必要事項を細かく入力することも大切です。
顧客からレビューがあった際は、返信を行います。
上記の施策を行うだけでも、検索順位が上がりやすいので、まだ実行していない方は試してみてください。
MEOに役立つツール
MEOに役立つツールは以下の通りです。
ツール | 特徴 |
I Search From | MEOの順位チェックツール。無料で利用できるが日本語には未対応。 |
Promost MEO順位チェックツール |
MEOの順位チェックツール。日本語対応。初回14日間無料。 |
店舗数が少ない場合は、手動でチェックしても問題ありません。
複数の店舗や競合のリサーチを行いたい方は、順位チェックツールを利用するとよいでしょう。
メールマガジン
メールマガジンは、見込み客にメールマガジンを配信して集客する方法です。
原理は、自社サービスに関連性の高い企業へパンフレットを郵送するのと同じなので、イメージしやすいでしょう。
メールマガジンで集客するメリット・デメリット
メールマガジンで集客するメリットは以下の通りです。
- ブログと相性がよい
- ステップメール機能で顧客を教育しやすい
- 自由度が高い
例えば、「メルマガ登録者限定でお得な情報をお届け」などのバナーをブログに設置すると、見込み客の獲得がしやすくなります。
事前に用意した内容を順番に配信できるステップメール機能を使えば、見込み客を教育してファンにすることも可能です。
メルマガ登録者のみに配信できるため、極めてクローズドな世界になるのもポイント。自分の世界観を好きになってくれる読者を増やして、購買率を高められるでしょう。
メールマガジンで集客するデメリットは以下の通りです。
- 文章作成に時間がかかる
- 迷惑メールに分類される可能性がある
- 読者を集めるのに時間がかかる
メールマガジンは、読者のメリットとなる文章を作成するのに時間がかかります。
ネタ切れになってしまう人も少なくないため、常にアンテナを貼っておく必要があるでしょう。
また、受信者側の設定で、迷惑メールに振り分けられる可能性もあります。メルマガスタンドとの相性もあるため、到達率を100%にするのは困難です。
メールマガジンの読者が集まらないと集客効果が期待できないのもデメリット。
まずはリスト獲得のために試行錯誤する必要があるでしょう。
メールマガジンで集客する流れ
メールマガジンで集客する流れは以下の通りです。
- メルマガスタンド
- 文章を作成
- 配信
流れ自体はとてもシンプルですが、その分、文章作成スキルがものをいいます。
読者を集めるためには、登録者限定で無料特典をつけたり、資料を配布したりなどのメリットを提供するのがおすすめです。
メリットに加えて顧客と信頼関係を築ければ、長く売上を上げられる集客方法になります。
メールマガジンの集客に役立つツール
メールマガジンで集客するには、メルマガスタンドを活用しましょう。
メルマガスタンドは、メールマガジンの配信やステップメールの管理ができるツールです。
メルマガの開封率も計測できるので、必ず利用しましょう。
顧客に鮮度の高い情報を届けられるメルマガ。 費用対効果の高いマーケティングツールとして、導入を検討している方も多いでしょう。安心・安全に顧客へメルマガを届けるには、専用サービスのメルマガスタンドを利用するのがおすすめです。 本記事では、失敗しないメルマガスタンドの選び方と、おすすめのサー...
Web集客に役立つフレームワークと計算式
Web集客の種類と合わせて、以下の要素も理解しておきましょう。
- 「AISCEAS(アイシーズ)」で購買プロセスを理解する
- Web集客で売上を最大化するための計算式
「AISCEAS(アイシーズ)」で購買プロセスを理解する
「AISCEAS(アイシーズ)」は、インターネットにおける顧客の購買心理プロセスを表現したものです。
具体的には、以下のような意味があります。
AISCEAS (アイシーズ) |
顧客の行動例 <Twitterで見つけた商品を購入するまで> |
ATTENTION 注意 |
Twitterで商品をたまたま見つける |
INTEREST 興味・関心 |
商品について興味が湧く |
SEARCH 検索 |
Googleで商品について検索 |
COMPARE 比較 |
同じような他社製品と比較する |
EXAMINATION 検討 |
自分にとって買う価値があるか検討する |
ACTION 行動 |
商品を購入する |
SHARE 共有 |
購入した商品をTwitterでシェアする |
顧客はインターネットで商品を購入したり、ツールの導入をしたりする際は、AISCEASの流れに沿って行動すると言われています。
あなたはインターネットで商品を購入する際、AISCEASのプロセスをたどっていますか?
AISCEASでWeb集客してから成約するまでの流れを理解しておくと、どのような発信をするべきかや最適な媒体を選ぶ際に役立ちます。
Web集客で売上を最大化するための計算式
多くの人が「Web集客して売上アップしたい」と考えているでしょう。
どんなWeb集客でも「IMP×CTR×CVR×LTV=売上」の公式に当てはめると、改善点を簡単に見つけられるようになります。
公式の意味 | 公式の具体例 |
IMP インプレッション |
広告、バナー、記事などが顧客に表示された回数 |
CTR クリックスルーレート |
顧客が実際にクリックした回数 |
CVR コンバージョンレート |
問合せ獲得や商品購入など、成約(コンバージョン)した確率 |
LTV ライフタイムバリュー |
1コンバージョンあたりの売上 |
各要素の最大化を目指すことで、売上をアップさせることができます。
「IMP→CTR→CVR→LTV」の順番で問題点を探り改善する点を覚えておいてください。
例えば「もっと成約率を上げたい」と思って、問合せフォームを改善しても、そもそものIMPが不足していれば成約数は上がりません。
ブログで例えるなら、以下のような改善案が浮かびます。
- IMP
検索上位に表示される記事を増やす - CTR
クリックされるタイトルに改善 - CVR
記事内に購入リンクを設置 - LTV
決済画面に「こちらの商品もおすすめです」と別の商品を紹介する
「Web集客をしても成約につながらない」と悩んでいる人はとても多いです。
そんなときは「IMP×CTR×CVR×LTV=売上」の公式に沿って改善案を考えてみるとよいでしょう。
ほとんどの人がWeb集客に失敗する理由
低コストで始められるWeb集客ですが、実際は多くの人が結果を出せずに悩んでいます。
ここでは、ほとんどの人がWeb集客に失敗してしまう理由をまとめました。
- 成果が出るまで継続できない
- 競合他社と同じことをしている
- リソースが足りていない
成果が出るまで継続できない
Web集客で失敗してしまう人の多くが、成果が出るまで継続できず挫折してしまっています。
前述した通り、Web集客は長期的に取り組まなければなりません。
- SNSで発信してれば問合せを獲得できるだろう
- ブログ記事を増やせば検索上位に表示されるだろう
- 広告を出せば集客できるだろう
上記のように考えてしまうと、現実とのギャップに心が折れてしまう可能性が高いです。
どのWeb集客方法にも競合がいるもので、日々施策を試しながらPDCAを回しています。多額の資金を投じて、Webコンサルタントに依頼している方も珍しくありません。
短期的にWeb集客をハックできるノウハウは、すぐにネット上でシェアされて競合が集まり使えなくなります。
- Web集客の種類を理解する
- 正しい方法で見込み客にベネフィットを提供する
- 上手くいくまで愚直に改善を繰り返す
上記のルーティンを継続してこそ、費用対効果の高いWeb集客ができます。
諦めずに継続していれば、自社の成功パターンが見えてくるものです。まずは長期で取り組む決意をして、Web集客を始めるようにしましょう。
競合他社と同じことをしている
アウトプットが競合他社と似てしまう失敗パターンも珍しくありません。
- 当たり障りのない発信内容になっている
- 競合他社と同じ内容の記事になっている
- 商品そのものに差別化要素がない
例えばブログ記事の場合、検索上位の記事を参考にした結果、無個性な記事になっているケースは非常に多いです。
同じ内容の記事であれば、当然ながら先に公開した記事に軍配が上がります。
SNSで規制や炎上を恐れてしまい、当たり障りのない発信内容になってしまうこともあるでしょう。見込み客に好かれたいあまり、差別化ができていないとターゲットに刺さる発信はできません。
その他、商品自体に差別化要素がなければ、どんなに発信内容がよくても成約する可能性は低いです。
Web集客では、他社との違いを打ち出し、発信者の人となりを理解してもらう必要があります。
- 企業情報や発信者がどんな人間か分かるページを作る
- 商品の制作プロセスや目的を伝える
- 購入者のレビューを紹介する
上記のような発信は、あなたにしかできない差別化要素になります。
美容室であれば、来店してくれた人のビフォーアフターを紹介すると「私も同じ髪型にしてほしい」という人が集まるかもしれません。
顧客にとって必要な情報を網羅しつつ、自社にしかできない差別化戦略を立てることが大切です。
競合調査の方法については、下記記事をご覧ください。
すぐに実践できるよう、テンプレートを無料でご利用いただけます。
ライバル企業との差別化や、自社独自の強みなどを知る際に活用される競合調査。 企業の個性を打ち出しつつ業界内でシェアを獲得するには、冷静な分析が欠かせません。しかし「競合調査と言っても何をどうすれば良いのか分からない」という担当の方も多いはず。専門機関はコストもかかるため「まずは自社でやってみた...
リソースが足りていない
Web集客するためのリソースが足りていないパターンもよくあります。
- 時間
- 人材
- 予算
上記のいずれかが不足してしまうと、施策が上手く回せずに失敗する可能性が高いです。
実際にWeb集客を始めると、思いの外時間がかかってしまうことも少なくありません。自社でじっくり取り組めない場合は、外注化することをおすすめします。
特に個人事業主の場合、何でも自分でやろうとしてしまいがちです。
まずはWeb集客スキルのあるプロに依頼して、具体的な進め方を教えてもらうのもよいでしょう。
まとめ
Web集客には、以下5つの種類があります。
- ブログ
- SNS
- Web広告
- MEO
- メールマガジン
どの方法が合っているかは、集客する目的やビジネスモデルによって変わります。
リソースが十分あるなら、気になる方法を組み合わせて試してみると比較検討しやすいです。実行する中で成果につながる方法が出てきたら、そちらに注力するとよいでしょう。
手軽に始められるのはSNSでの発信です。
スマホのみで実践できるので、店舗のアカウントを作成して見込み客のためになる投稿にチャレンジしてみてください。
ターゲットに刺さる文章の作成は、実践と分析を繰り返してこそ見えてきます。
長期的に取り組む計画を立てて、インターネットを活用した集客を実現しましょう。
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