WordPressを利用するにはレンタルサーバーとドメインが必要です。WordPressを利用するために準備するものはこちらの記事で解説していますが、本稿ではレンタルサーバーの選び方について、筆者がこれまで体験した失敗も踏まえ、より詳細に解説できればと思います。

WordPressは世界でもっとも使われているCMSです。その為、たいていのレンタルサーバーでWordPressが使いやすい設計になっています。後にも紹介しますが、WordPressの自動インストール機能は主要なレンタルサーバー会社では当然のように実装しています。

なので、大方のWordPressユーザーからすると、「どこのサーバー会社を選んでも、だいたいは快適」です。ただ、ほんの少しだけWordPressを特別な使い方をしたり、特に大胆なセキュリティホールを抱えたサーバー会社もあります。そうした注意点を盛り込んで、今回は選び方もポイントをご紹介します。

ワードプレス自動インストールはあるか

最近のレンタルサーバーにはたいていワードプレスの自動インストール機能がついています。FTPを使わずとも、ワードプレスがインストールできるので便利です。

自動バックアップがあるか

ご自身でもバックアップを取ることは重要ですが、忘れてたり、バックアップしたつもりがとれていなかったということもあるかと思います。そんな時、レンタルサーバー側で自動バックアップをとってくれていれば、ありがたいですよね。私もまだ一度もお世話になったことはないですが、自動バックアップが機能としてあるかは重要です。

なお、WordPressのバックアップ方法はこちらの記事を参照してください。

マシンスペック(HDDかSSDか、メモリ容量はいくらか、など)

どんなサイトを運営するのか、どれだけの数のサイトを運営するのかで変わってきますが、多少の余裕はあった方がいいでしょう。ただ、レンタルサーバーによっては上位プランにワンボタンで移行できるところもあるため、最初はオーバースペックにならない程度のプランで選ぶと良いでしょう。

目安としては100万PV程度のWebサイト1つなら、容量100GBもあれば十分でしょう。

運営会社の母体

長くお付き合いするなら、レンタルサーバーを提供する会社がどういう会社なのかもサーバー選びの判断材料になります。

企業規模や利益が出ているサービスかも重要です。なぜなら、利益が出ていないサーバー会社は突然サービスを終了するケースもあるからです。その場合、引き継ぎもなく終了するので、サーバー引っ越しの手間がかかることになります。

また、2012年に起きたファーストサーバーのデータ消失事件のように衝撃的な事件が起きることもあります。こういった場合、補償されないケースが一般的です(事実、ファーストサーバーは何の補償も行わなかった)。会社の運営に問題があれば、セキュリティやデータ管理の意識が杜撰であるケースも珍しくありません。これは大手であっても同様です。

これらの事情は内部のことなので、外部の私たちにはなかなか知り得ない情報ですがある程度は類推することができます。そのチェック項目として、次の項目を確認してください。

最新のphpバージョン対応

WordPressのセキュリティを考えると、最新のPHPバージョンに対応しているかどうかはとても重要な項目です。

そして、有名なレンタルサーバーなら安心と思っていると、後で痛い目を見る可能性があります。私は一度有名どころのサーバーで、最新のPHPバージョンに対応していないどころか、サポート切れのバージョンで止まっているところを使っていたことがありました。それで泣く泣くサーバー移転をした経験があります。

ssh対応(Gitは使えるか)

sshに対応していなければ、Gitが使えません。Gitでバージョン管理を行うことがないなら必要ありませんが、今後Webサイトが大きくなることを想定しているのであれば、ここもチェックしておいた方が良いと思います。

データベース数は無制限か

たくさんの数のWebサイトをつくるなら、データベースの数は重要です。なぜなら、WordPressサイト1つにつき、1つのデータベースを利用するからです。

10サイト、20サイトくらいならいいですが、数百単位のWebサイトを1つのレンタルサーバー内に作成するつもりなら、データベース無制限を選びましょう。

利用者の多いサーバー、プランを選ぶ

レンタルサーバー側は常にアップデートが必要とされます。ただ、すべてのサーバーやそのプランが同時にアップデートされるわけはなく、人気のあるサーバーやプランからアップデートされていく傾向にあります。

例えば、ロリポップ!の場合、「ハイスピードプラン」が一番人気のあるプランとなっていますが、そのプランは常に他のプランよりも早くアップデートがなされます。しかし、本来はユーザーがたくさんお金を支払っているはずの上位プラン「エンタープライズプラン」を優先してアップデートするのが筋ですが、利用者の少ないプランほど放置されているのが実情です。

サーバー選びにしてもそうです。同じ会社が運営している異なるサーバーでも、利用者数の多いサーバーは頻繁にアップデートされるし、少ないサーバーは先ほども書きましたがサポート切れのバージョンを使っていることも珍しくありません。そうした点から過疎化しているところは選択から外すこともサーバー選びの重要な視点です。

おすすめのレンタルサーバーは?

これまで解説してきた選定基準をおおむね満たしているレンタルサーバーをご紹介します。

個人サイトなら

データベース数だけ上限がありますが、残りの条件はすべて満たしています。法人でも利用できます。
エックスサーバー
 ・初期費用3000円+月額1200円〜
ロリポップ!
 ・初期費用3000円+月額1000円
 ・おすすめは「ハイスピードプラン」。
 ・上位プラン「エンタープライズプラン」は執筆時点でXML関係の機能のバージョンが古いことが確認されています(順次バージョンアップ予定とのこと)。

中堅・大型サイトなら

上記条件をすべて満たしたレンタルサーバーがこちら。そこそこ大きなECサイトを構築するならこちらのサーバーを利用しましょう。
Xserver Business
 ・初期費用15000円+月額4,560円〜
 ・DB無制限