WEBライターや個人ブロガーなどをはじめとするPCで文章を書く仕事をしていると、一通り書き上げた後に細かい部分を入れ替えるなどして、よりわかりやすく書き換えることがあるでしょう。ただ、人間がキーボードを叩いて文字を打ち込んでいる以上、打ち間違えによって文章がおかしくなることはよくあります。
第三者に目を通してもらうことも有効な手段の一つですが、人間なのでどうしても見落とすことも多いです。また時間もかかりますし、その人の時間も奪うことにもなります。というわけで今回は、文章校正や、WEB上に文章をアップする際に注意しておきたいことを無料で簡単にチェックできるサービスをご紹介いたします。
日本語校正サポート
まずは、筆者もよく使っているこちらのサービスです。
作成した文章をペーストして、文章の下部に表示されている「日本語チェック」をクリックするだけで、修正を検討すべき箇所を一覧で見られる表形式で瞬時に表示してくれます。
区分や問題種別、言い換えの例なども表示してくれるので、便利です。下にスクロールすると自分の文章の指摘箇所が黄色くマークされます。また、マークされている箇所をクリックすると表の該当箇所にジャンプできるので、修正箇所とその理由を的確にチェック可能です。
機種依存文字チェッカー
WEB上で書く文章において注意が必要な点は、何も誤字脱字だけではありません。WEB上には機種依存文字というものが存在します。機種依存文字を使っているとソフトウェアによって、別の文字が表示されることがあるのです。
例えば、①②のような◯で囲まれた数字やローマ数字は、何かの手順を説明する文章などを書くときに使ってしまいがちですが、WindowsやMacのどちらかで互換性がない場合があり文字化けすることがあります。
せっかくいい内容の記事を書いても、肝心なところで文字化けしていたりするともったいないですよね。コンテンツ完成後の仕上げにはこのサービスを使って、機種依存文字をチェックした方がいいかもしれません。
数値文字参照変換ツール
前項で説明いたしました機種依存文字についてですが、デザイン的にも文章的にもどうしても使いたいときがあります。お気付きの方もおられるかもしれませんが、ここに①②と記述していますが、どのデバイスでも文字化けしていないはずです。このツールを活用して数値文字参照に変換すれば、どのデバイスでも正常に表示することができます。
数値文字参照とは、文字を10進数や16進数を使って指定する方法です。文字を、数字や記号で指定してコンピューターに認識させるということです。
例えば、①と文字化けせずに表示するには、下記のように入力して「変換する」を押すだけです。機種依存文字に対する数値文字参照が表示されるので、それをお使いのテキストエディタに貼り付けます。これだけで、どのデバイスでも正しく表示され文字化けする心配が無くなるわけですね。
HTML特殊文字変換ツール
前述の「数値文字参照変換ツール」を提供しているサイトが提供しているツールで、記事中に文章としてHTMLを表示したいときなどに活用できます。テキストエディタにコードをそのまま入力すると、HTMLが反映されてしまいコードは表示できないですよね。
こちらのツールを使えば、表示したいコードをそのままコピペするだけで、下記のように特殊文字に変更してくれます。
コードを一つ一つ特殊文字に変換するのは気が遠くなりますが、これなら瞬時に変換してサイト上にHTMLを表示できますね。
valuepress
プレスリリースの配信・情報サイトがYahooのテキスト解析APIを活用しているツールで、使いやすいUIが特徴的です。下記箇所に本文を入力して「校正チェック」を押すと解析が始まります。会員登録の必要はありません。
本文に入力ミスや誤った表現があれば、マーカーで色付けされます。マーカーの色によって指摘内容が分けられている上に、該当箇所にカーソルを合わせるだけで置き換え可能な言葉や、用法を確認できるのでスピーディに修正可能ですね。
上記のサービスを利用する上でのポイント
とりあえず記事を書き終えたら上記のサービスを活用して、文章校正をしてみてください。意外と指摘される箇所が見つかるかもしれません。機種依存文字やHTMLをテキストに変換するのもワンタッチです。
ただ気をつけておくポイントとしては、機械的な判断基準で、すべての文章や表現を書き換えると、生身の人間が読んだ際に、どこか不自然さを感じるときがあるということです。
一般的に自然な表現や、口語的に違和感の無いものも指摘されたり、指摘通りに修正すると「〜です。」「〜です」などの文末が続いたりします。すると読んだ時の文章のリズム感が悪くなったりするのです。
ブログやウェブサイト上では、必ずしも学術的に正しい文章を書く必要はありません。読者が、いかに自然に理解できるかがキモなのです。
誤字脱字や、機種依存文字を見つけること。特殊文字に変換する作業は間違いなく機械の方が長けています。しかし、自然な表現や読んだ時のリズム感までを完璧に判断することは、まだできないでしょう。最後には人間が音読して文章のリズム感を確認することも大切なのです。
まとめ
誤字脱字などは見落としやすいですが、このようなWebサービスを使うと素早く的確に見つけられます。これらを活用し作業時間を短縮する代わりに、前項のポイントを踏まえて人間にしかわからない範囲の確認作業に注力することで、より良い文章コンテンツを生み出すことに繋がるでしょう。ぜひ活用してみてください。
本項では、文章校正にフォーカスをあてて便利なサービスやツールをご紹介いたしましたが、具体的な文章コンテンツの価値については下記記事をご覧ください。