あなたのWEBサイトは、SSL化(暗号化)されていますか?

今や多くのサイトでSSL化は当たり前となっており、SSL化されていないサイトは、それでだけで評価が下がることがあります。Chromeで非SSL化のサイトへ接続すると、下記のように警告の文言が表示されます。

非SSL化サイトの警告文

上記のような文言が表示されると、検索エンジンの評価云々以前にユーザーからの印象もよくありません。というわけで今回は、誰でも簡単にWordPresサイトをSSL(HTTPS)化できるプラグインをご紹介いたします。

「Really Simple SSL」とは

「Really Simple SSL」を使えば、簡単&スピーディにサイトをSSL化できます。前提としてサーバー側でSSL証明書(無料)を取得しておくことが必要なので、ご契約のサーバーで詳細を確認してみてください。

SSL証明書の取得方法は下記記事が参考になります。

SSL化が当たり前の昨今、ほとんどのサーバーで問題なく利用できるはずです。「Really Simple SSL」では、ワンタッチでSSL化できるのですが、具体的には以下のような作業を短縮できます。

  • 混合コンテンツの修正
  • サイトの内部リンクの書き換え(http→httpsへ)
  • 被リンクが「http」の場合に「https」へリダイレクト

すべて手動で確認するより確実で、時間も節約できるわけです。

「Really Simple SSL」のインストール

管理画面から「Really Simple SSL」を検索するか、画像下のボタンからもダウンロード可能です。プラグインファイルを wp-content/pluginsディレクトリにアップした後、管理画面から有効化してください。

プラグインのインストール箇所

Really Simple SSL

「Really Simple SSL」の基本的な使い方

基本的には、プラグインを有効化して以下のボタンをクリックするだけSSL化が完了します。

SSL加を有効化するボタン

有効化するとログアウトされるはずなので、再度ログインしてみてください。URLの部分に鍵マークが付いて暗号化通信(SSL化)されていることがわかると思います。

SSL化が完了したフロント画面

「http」の部分も「https」になっていますね。

「Really Simple SSL」でSSL化した後に確認する項目

ここまででSSL化はできたのですが、以下のように進行状態が70%になっています。何点か「作業待ち」という項目があり、SSL化が完了したのかどうか不安な方もおられるかと思います。

SSL化が完了した画面

結論からいうとこのままでも大きな問題は発生しませんが、無料プランでも対応可能な上から3項目について解説いたします。

※最新版に表示される4つ目の項目は新機能の告知ですので、操作は不要です(2021年3月現在)。

混合コンテンツがあるかどうか

一つ目は、混合コンテンツの有無の確認です。混合コンテンツがある状態とは、記事内にセットしている画像タグのURLなどが、httpsではなく、httpのままになっている状態ということです。

基本的にURLバーの鍵アイコンをクリックして「この接続は保護されています。」と表示されていれば、問題ありませんので、右端の×印をクリックします。

SSL化が完了したフロント画面

Googleアナリティクスなどに登録しているURLは間違いないか

二つ目は、GoogleアナリティクスやSearch Consoleを設定されている方向けの設定項目になります。Googleアナリティクスの場合は、プロパティなどに設定している計測するサイトのURLを「https」から始まるものに変更しておきましょう。変更し忘れると、その時点から正常に計測されない場合があります。

元のURL(http)からリダイレクトされるかどうか

三つ目は、301リダイレクトを行う設定するかという確認項目です。外部サイトから「http」からはじまるURLに被リンクがある場合に設定します。301リダイレクトなので、今後恒久的にhttpsから始まるURLへリンクさせる場合に設定しましょう。

新サイトを制作した際など、httpから始まるURLでサイトが公開されていた期間が無い場合は、設定は不要です。右端の×印で閉じておきましょう。301リダイレクトについては、下記記事を参考にご覧いただけます。

すべての項目を確認して閉じると、進行状態が進むはずです。「プレミアム」と記載のある項目は、無料プランでは操作できないのでそのままで問題ありません。

各項目を確認した後の進行状態

なお「Really Simple SSL」を削除したり、無効化すると「http」に戻るので、基本的には有効化したままにしておきましょう。

まとめ

サイトのSSL化(暗号化)というと難しく聞こえるかもしれませんが、プラグインを使えば、あっという間に完了します。

Googleから評価以外にも、一般ユーザーがアクセスした際に、URLに鍵マークがついていないと不審に思われる可能性もあります。特にクレジットカードの情報を入力するようなECサイトでは、SSL化は必須ですね。簡単な設定のみでSSL化できるので、ぜひサクッと設定しておきましょう。