いくら数時間かけて作成したコンテンツであっても読まれなければ意味がありません。ライバルひしめく昨今、何千ものWEBサイトが同じオーディエンスを対象に競争を繰り広げているのです。

したがって、コンテンツを作れば同時に、それをより多くの人に、SNSやメールマガジン、LINE@などの媒体を活用し、確実にお届けするという流れがWEBマーケティングに不可欠となってきています。

こういう考えで、さらにスムーズにユーザーにコンテンツをお届けする方法を考えたとき、WordPressにプッシュ通知を導入するのは、サイトにアクセスしたユーザーに再訪問を促すための良い手段だと思いました。WordPressのWEBサイトから直接、ユーザーのスマホやデスクトップにメッセージを送信すれば、サイトの更新が活発に行われていることをユーザーに意識させることができます。

この小さなアラームによって、WEBトラフィックを大幅に増加できるかもしれないです。

プッシュ通知とは

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ゲーム関連のモバイルアプリのプッシュ通知は、アプリをダウンロードすれば頻繁に目にする機会が多いですが、WordPressサイトのプッシュ通知に関してはここ最近始まりました。すでに海外では主流ですが、日本のWEBサイトではまだまだ導入が遅れているところが多いです。

WordPressのプッシュ通知機能を使用すると、サイトでのアクションをメッセージと一緒に購読者に通知することができます。ただの記事更新通知だけでなく、過去数日間サイトを訪問していないユーザーにリマインダーを通知することも可能です。

プッシュ通知の登録に際しては、メールアドレスの登録を促したり、アカウントを発行する必要もありません。なので、一度サイトを訪れたユーザーとの接触を維持していく上では最も気軽かつ簡便な方法です。

むしろ、LINEアプリなどで日常的なプッシュ通知が普通になってきていますので、今の若者にとっては、WEBサイトのプッシュ通知も当たり前になってくるのではないでしょうか。

ECサイトであれば、新しい商品を宣伝することにも使うことができますし、いろいろ幅が広がります。

プッシュ通知の導入方法

サイトにプッシュ通知を導入するには、様々なソリューションが存在しますが、最もプラグインを使用するのが簡単ですので今回はこちらを使用します。特にプラグインの「OneSignal」は
HTTPサイトとHTTPSサイトの両方でChrome(デスクトップ&Android)、Safari(Mac OS X)、Firefox(デスクトップ)をサポートしており、リアルタイム解析なども行えて便利です。もちろん無料で利用できます。

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まずは、プラグインをインストールし、有効化するとAPIやセキュリティーキーの設定などが必要となりますので、その手順をご説明します。

「OneSignal」のアカウント作成

OneSignal」の公式ページで新規アカウントを作成するか、既存のアカウントでログインしてください。

「OneSignal」のアカウント作成

「Add a new app」で新しいプロジェクトを作成します。
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ブラウザに表示するWEBサイトのプッシュ通知を作成しますので、「Website Push」を選択。
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Google CromeやMozillaの方を選択。
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WEBサイトのURLを入力します。
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URLの入力は、「https://domain.com/」ではなく、「https://domain.com」でお願いします。サブディレクトリの入力なども不必要なので注意してください。ローカルサイトでも使えるようです。

Google Server API Keyはこちらから新しいプロジェクトを発行することで作成できます。
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絶対パスを入力すれば、お知らせ時のアイコンを決めることができます。80×80でサイトのユニークなアイコンを作るといいでしょう。
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それとHTTPサイトはChromeのプッシュ通知はに対応していませんが、OneSignalのサブドメインに追加されることで、プッシュ通知が可能となっています。
なので、あなたの好きなサブドメインを決定してください。プッシュ通知はhttps://yoursubdomain.onesignal.comから送信されます。
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入力部分は以上となります。終了すれば、「OneSignal App ID」と「REST API」が作成されますので、メモ帳とかに保存しておきます。
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次に、WordPressのプラグインのアカウント設定で、保存した「OneSignal App ID」と「REST API」にコピペします。これで基本設定は終了です。
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プラグイン「OneSignal」側での設定

「OneSignal」のプラグインの方では、プッシュ通知のデザイン面の調整やポップアップ時のメッセージなど各種設定が幅広く可能となっています。

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このように、サイトの訪問時にポップアップでプッシュ通知を促すことも可能です(オフにすることもできます)。自分の好きなブロガーさんにこのようにフランクに絡んでいただければ嬉しいですよね!
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画面の右下に通知を表示することも可能です。ポップアップで表示されるより、こういうさりげない配慮の方が好まれる方もいます。ただし、存在自体気づいてもらえない場合もありますので注意。
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・Use an alternate full-screen prompt when requesting subscription permission (incompatible with notify button and auto-prompting)
→購読許可を要求するときに、フルクリーンのプロンプトを表示する。
・Automatically prompt new site visitors to subscribe to push notifications
自動的にサイトを訪問したユーザーにプッシュ通知の購読を促す。
・Show the slidedown permission message before prompting users to subscribe
ユーザーに購読を促す前に、スライド開閉で許可メッセージを表示する。
・Enable the notify button
通知ボタンを表示する(初期設定は画面右下)。
・Show the notify button after users have subscribed
ユーザーが購読した後も通知ボタンを表示する。
・Show first-time site visitors an unread message icon
初めてのサイト訪問者に未読メッセージのアイコンを表示する。
・Show the OneSignal logo on the notify button dialog
通知のダイアログにOneSignalのロゴを表示する。
・Customize the notify bell text
通知ベルのテキストをカスタマイズする。
・Customize the notify bell offset position
通知ベルの位置をカスタマイズする。
・Customize the notify bell theme colors
通知ベルのテーマカラーをカスタマイズする。

通知回数は多すぎても少なすぎてもいけない。

送信するプッシュ通知の数には適度なバランスが必要です。送信回数が多すぎると煙たがられる読者もいます(よほどあなたのファンでない限り)。かえって、あまり送信しないと、すぐに忘れられてしまいます。その点で、OneSignalはアナリティクスを提供してくれているので、これを見ていきながらユーザーにとって最もバランスの良い通知回数などを試行錯誤していけるかもしれません。

まとめ

WordPressのプッシュ通知には、多くのメリットがあります。プッシュ通知は、ターゲットオーディエンスとの直接の接触を可能にし、新しいコンテンツを読者と共有し、サイトを訪れるように促すことができます。視聴者とのこのような関わりは、WEBトラフィックと販売力の増加につながります。

さぁ、今日からあなたもプッシュ通知を導入してみましょう!