WEBサイトやブログを更新した際に、購読者にプッシュ通知を発信できるWEBサービス「Push7」をご紹介いたします。

多くの方にサイトを閲覧してもらうためには、広告を打ったり、SNSやメルマガなどを使って様々な角度からアピールする方法があります。プッシュ通知は、それらとまた別角度から訴求できるマーケティングチャネルのひとつです。

プッシュ通知は、他と比べて目に入りやすく、クリックもされやすい傾向にあります。ワンアクションで目的のページへ遷移できるからです。そんなプッシュ通知機能を簡単にWordPressサイトに導入する方法をシェアいたします。

「Push7」とは

WEBプッシュ通知機能を簡単・無料で導入できるWebサービスです。プッシュ通知とはブラウザ上に表示されるこのような通知のことです。クリックするとそのページがすぐに開きます。

プッシュ通知のサンプル

「Push7」は国産のサービスなので、設定方法や公式サイトも分かりやすく、安心して導入できます。主な特徴は以下の通りです。

  • 導入方法が簡単
  • 無料(有料プランもあり)
  • WordPressサイトとの連携がスムーズ

他にもABテストを実施できたり、通知のクリック率や累計購読者数も確認できますが、当記事では基本的な使い方のみを解説いたします。

無料プランでは、通知できる件数が上限5000件という制限はあるものの、十分使えると思います。詳しいプラン内容については、公式サイトをご覧ください。

「Push7」をWordPressに導入する方法

今回はWordPressサイトに導入する方法についてご紹介いたします。4.以外はすべてのサイトで共通の設定手順です。細かくステップを分けていますが、設定自体は数分で完了します。

  1. 新規の仮アカウントを作成(メールアドレス・パスワードを登録するのみ)
  2. 登録したメールアドレスに送られてきたメールのURLから本登録する
  3. ログインして新規アプリケーションを作成する
  4. WordPress側で専用のプラグインを有効化&設定
  5. ユーザーにどのように購読を促すかを設定する

アカウントの作成

まずは、公式ページの下記箇所からアカウントを作成してみましょう。

公式ページ

Push7(公式ページ)

下記のログイン画面が表示されるので、下部の「新規登録」をクリックします。

ログイン画面

入力したメールアドレス宛に仮登録しましたという旨のメールが送られてきます。

メールに送られてくる本登録の画面

メール内のURLから本登録してログインします。

ログインして新規アプリケーションを作成する

「デフォルトプロジェクト」があらかじめ用意されているので、その中に新しいアプリケーションを作成します。新たに任意のプロジェクトを追加することも可能ですが、ここでは、そのまま追加します。右上の「新規アプリケーション」をクリックすると下記の設定画面が展開します。

新規アプリケーションの設定画面

設定する項目は以下の通りです。

  • アプリケーション名(基本的にはサイト名でOK)
  • URL(サイトのURL)
  • アイコン(ダイアログに表示される画像)
  • カテゴリ(サイトのカテゴリー)
  • アプリケーションURL(クリックすると直接購読可能なURL)

弊社テーマ「DROP」内でプッシュ通知を設定する場合は、上記画像のように設定します。アプリケーション名やURLは、わかりやすいものが好ましいですね。すべて入力し、「送信」を押してアプリケーション作成は完了です。

WordPressサイト側で設定する

WordPressサイトに導入する場合は、以下の簡単な設定が必要です。

作成されたアプリケーション

上記のように作成したアプリケーションが表示されているはずなので、クリックして下部の「WordPress連携」の「設定」をクリックします。

WordPressと連携させる箇所

↓この画面に表示されているApp NumberやAPI KeyをWordPress側に入力します。

APIキーの箇所

次にブラウザの別タブでプッシュ通知を設定したいWordPressサイトを開きましょう。プラグインの管理画面で「Push7」と検索してインストールして、有効化してください。

プラグインのインストール

プラグインの「設定」を開き、先ほどのApp NumberやAPI Keyをコピペします。

次に下記箇所「Push7SDKを有効にする」で「する」を選択して、「投稿タイプ毎のプッシュ通知設定」で通知したい投稿タイプにチェックを入れてください。

プラグインの設定箇所

上記の例では、通常の投稿のすべてのカテゴリーで、新規記事を追加した際に購読者に通知される設定になっています。ここまでで、WordPressとPush7の連携は完了です。

どのように購読を促すかを設定する

最後に、どのようにユーザーを購読に促すかを設定します。左側の「導入設定」から設定していきます。ここでは簡単に設定できる「ボタン設定」と「BOX設定」をご紹介いたします。

ボタンの設定

「ボタン設定」の場合は、記事やページ内に「購読ボタン」を設置できます。ボタンに表示する文言や、購読者数を表示するかどうかを設定できます。

ボタンの設定箇所

上記の画面で表示されているコードを任意の投稿やページにコピペして使います。

BOXの設定

上部のタブで「BOXの設定」をクリックしてください。ここでは、ダイアログ形式で表示されるBOXの設定を行います。

BOXの設定箇所

タイトルやメッセージを変更すると、リアルタイムでプレビューされますので、イメージが湧きやすいです。許可・拒否ボタンも任意の文言に変更できます。サイトのイメージに合ったものに変更するといいですね。

PCでのみ表示するような設定もデフォルトで用意されています。

BOXの設定を保存すると、サイト上にはこのようなダイアログが表示されます。

プッシュ通知のサンプル

一番よく見かける形ではないでしょうか。ここで購読したユーザーに任意の記事をプッシュ通知できるというわけです。

実際に通知が来るかテストしてみよう

「Push7」とWordPressで設定を完了したら、動作をテストしてみましょう。お使いのブラウザで「購読する」を選択して、表示される画面で諸々許可してみてください。サイトで該当する記事を更新・公開するとこのように通知が来るはずです。

通知が来た例

iPhoneユーザーの場合は、「Push7」のアプリをインストールするとこのように表示されます。

iPhoneの場合の通知例

サイトやブログのファンであれば、更新時に即座に通知され、ワンクリックで最新記事を閲覧できるので便利です。ECサイトであれば、お得なキャンペーンや、クーポン、購読者限定のサービスなどに活用できるシーンも多々ありそうですね。

プッシュ通知が送信されない時は?

プッシュ通知が送信されない時や、ダイアログが表示されない時は、WordPress用のプラグイン側で下記箇所を確認してみてください。

入力したAPI Keyなどを確認

通常はコピペすれば問題ありませんが、途中でアカウントを作り直した場合などは、再確認してみましょう。APIキーなどを間違っているとダイアログは正しく表示されません。

「Push7」の設定を確認する

APIキーの他に、「Push7SDKを有効にする」で「する」が選択されていない場合は、正しく動作しません。

また、下部の「投稿タイプ毎のプッシュ通知設定」で通知したい投稿に必ずチェックを入れてください。「カテゴリ毎のプッシュ通知設定」のみにチェックが入っているだけでは、通知されません。

投稿タイプ毎のプッシュ通知設定

各投稿ごとの通知設定を確認する

投稿ごとの編集画面に表示される右側のカスタムフィールドをご確認ください。

記事ごとに表示されるカスタムフィールド

「通知を送信しない」にチェックが入っている場合は、記事を公開しても通知されません。既存の記事をリライトした時に通知を送信したい場合などは、チェックを外して「更新」を押すと購読者に通知されます。

まとめ

WordPressサイトの運営者以外でも、プッシュ通知機能を手軽に導入するならベストなサービスではないでしょうか。無料でも十分に活用できると思います。

新しい情報コンテンツの訴求はもちろん、お得なクーポンや、購読者限定の情報をキャッチできるように設定しておけば、非常に実用性の高いサービスかと思います。ぜひチェックしてみてください。