主要CMS15個の料金（導入費用・月額料金）を比較

CMSは、無料のものから有料のものまで、多くの種類があります。
この記事では、主要なCMS15個の料金（導入費用や月額料金など）を比較してご紹介します。CMS選定の参考に、ぜひご活用ください。

CMSとは

CMSとは、コンテンツマネジメントシステム（Contents Management System）の略で、テキストや画像などのコンテンツを効率的に管理して、Webサイトの構築・運営を手助けするシステムの総称です。

CMSは、オープンソース型、クラウド型、パッケージ型の3種類があり、それぞれメリット・デメリット、費用感が異なります。詳しくは、以下の記事をご確認ください。

主要CMSの料金（導入費用・月額料金）比較

以下では、各CMSそれぞれの特徴を補足してご紹介します。

WordPress（ワードプレス）

「WordPress（ワードプレス）」 は世界中で利用されているシェアTOPのCMSです。
オープンソース型（WordPress.org）とクラウド型（Wordpress.com）の2種類があります。オープンソース型のWordPress.comは無料でダウンロードでき、費用はサイトを公開するためのドメイン取得費とレンタルサーバ契約費のみです。

WordPress.org公式サイト

WordPress.orgについて詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。

クラウド型のWordpress.comはいくつかプランが分かれており、最も高いプランでも月額5,000円ほどで利用できます。WordPress.orgよりも自由度は多少劣りますが、セキュリティ対策・サーバ保守をお任せできたり手厚いサポートを受けられたりする点が魅力的です。

WordPress.com公式サイト

EC-CUBE

「EC-CUBE」 は、ECサイトの構築に特化したCMSです。

EC-CUBEもWordPressと同じく、オープンソース型とクラウド型の2種類が用意されています。サーバにインストールして使うオープンソース型は無料でダウンロードでき、必要なのはドメイン取得費とレンタルサーバ契約費のみです。クラウド型はLiteプランとStandardプランに分かれており、いずれも販売額に応じて月額のライセンス料が変動します。

EC-CUBE公式サイト

Wix

「Wxi」 は無料で使えるクラウド型CMSです。ドラッグ＆ドロップの簡単操作でサイトを構築できます。フリープランでは独自ドメインが使えず、サイトの目立つ位置に広告が表示されるので、ビジネスサイト運営目的なら有料プラン（機能性を求めるならベーシックプラン以上）を選択することをおすすめします。

Wxi公式サイト

Jimdo（ジンドゥー）

「Jimdo（ジンドゥー）」は、「クリエイター」 と「AIビルダー」 の2つのサービスを提供しているクラウド型CMSです。

AIビルダーは、AIにお任せで簡単にサイトを作れる便利なものですが、クリエイターに比べると機能面で劣ります。本格的なビジネスサイトを運営するなら、クリエイターのBUSINESSプラン以上を利用するのがおすすめです。

Jimdo公式サイト

はてなブログMedia

「はてなブログMedia」 は、ブログ型のオウンドメディア構築に適したクラウド型CMSです。初期費用や月額料金はサポート内容により変動するため公開はされておらず、要問い合わせとなっています。デザインテンプレートのカスタマイズや制作代行までお願いした場合は高額になるかもしれません。

はてなブログMedia公式サイト

Ameba Ownd (アメーバ オウンド)

「Ameba Ownd (アメーバ オウンド) 」 はシンプルなオウンドメディアやブログ、ネットショップの構築に適したクラウド型CMSです。有料のプレミアムプランの月額料金は960円と、クラウド型CMSの中でも比較的安価に利用できます。

Ameba Ownd公式サイト

ferret One（フェレットワン）

「ferret One（フェレットワン）」 は、BtoBマーケティングの成果創出に特化したサイトを作れるクラウド型CMSです。ランディングページ作成機能やCTA・フォームの設定機能が充実しており、リード獲得の仕組みを簡単に構築できます。初期費用、導入費用ともに、企業・法人向けのCMSとしては手頃な価格です。

ferret One公式サイト

ShareWith（シェアウィズ）

「ShareWith（シェアウィズ）」 は企業のコーポレートサイトや採用サイトの構築に適したクラウド型CMSです。初期費用・月額料金は、料金体系が公開されているクラウド型CMSの中では比較的高めです。上場企業のサイト構築の実績が豊富ということもあり、大企業向けのCMSだといえます。

ShareWith公式サイト

Blue Monkey（ブルーモンキー）

「Blue Monkey（ブルーモンキー）」 は、使いやすさを重視して設計されたクラウド型CMSです。料金体系は、サイト制作費用と月額のライセンス料、オプション料金（必要であれば）の3つから構成されています。サイト制作費用はレイアウトやページ数、コンテンツ作成代行の有無などによって変動するので要問い合わせです。

Blue Monkey公式サイト

SiteMiraiZ（サイトミライズ）

「SiteMiraiZ（サイトミライズ）」 は、コーポレートサイトとオウンドメディアの構築に強みがあるクラウド型CMSです。CMSの導入支援と初期構築は500,000円で一律ですが、サイトの要件定義やデザイン費用は別途見積りが必要になります。

SiteMiraiZ公式サイト

vibit CMS Neo（ヴィビット シーエムエス ネオ）

「vibit CMS Neo（ヴィビット シーエムエス ネオ）」 は、実際のWebサイトの見た目そのままに近い状態で編集できるクラウド型CMSです。スタンダードプラン以上なら1ライセンスで複数サイトを作成でき、多言語サイトの展開にも役立ちます。

vibit CMS Neo公式サイト

BiNDup（バインドアップ）

「BiNDup（バインドアップ）」 は、操作しやすいブロックエディタ編集機能や画像編集ツール、業種ごとの豊富なテンプレートなどを備えたクラウド型CMSです。エントリーコースは独自ドメインが使えないので、基本コース以上をおすすめします。

BiNDup公式サイト

Movable Type（ムーバブルタイプ）

「Movable Type（ムーバブルタイプ）」 は低価格で利用できるパッケージ型CMSです。手軽に利用できるクラウド版「MovableType.net」 もありますが、プラグインで機能を追加したり複雑なカスタマイズが必要なサイトを構築したりするには、パッケージ型のほうが適しています。

Movable Type公式サイト

NOREN（ノレン）

「NOREN（ノレン）」 は、コンテンツ管理機能に特化したシンプルなパッケージ型CMSです。静的CMSなのでセキュリティや安定性に優れています。初期費用や月額料金は非公開ですが、低予算として紹介されている場合の費用感でも1,000万円〜とあるので、CMS導入プロジェクトに大きな予算を割ける大企業向けかもしれません。

NOREN公式サイト

HeartCore CMS（ハートコア CMS）

「HeartCore CMS（ハートコア CMS）」 は導入支援やトレーニングなどサポートが充実しているパッケージ型CMSです。導入プロジェクトを一括で依頼することもでき、複雑なCMS導入工程による負担も抑えられます。大企業中心に導入実績も豊富で、規模の大きなサイト構築にも対応可能です。

HeartCore CMS公式サイト

パッケージ型は料金非公開（要問い合わせ）のケースが多い

ここまで初期費用や導入費用などの料金を中心に、各CMSを比較してきました。

パッケージ型CMSは料金が非公開となっているケースが多く、詳細を確認するには問い合わせや見積り依頼が必要です。製品にもよりますが、ライセンス料だけでなく導入支援費やコンサルティング費、サイト構築費などが発生することもあり、また、追加するオプションによって費用は変動します。

クラウド型CMSの場合、月額のライセンス料は公開されていることが多いですが、初期のCMS導入費用やサイト構築費用は別途見積りという製品もあります。

いずれにしろ、料金で不明な点は運営に問い合わせて、詳細を確認する必要があるでしょう。

コストを抑えるならオープンソース型かクラウド型を選ぶ

CMSの導入費用を抑えたいなら、オープンソース型あるいはクラウド型の安価なプランを選ぶことをおすすめします。

オープンソース型はCMSのダウンロードやアップデート自体は無料で、かかるコストはドメイン代とサーバ代くらいです。格安のサーバは安定性や速度に不安があるので、ビジネスサイトを運営するなら、ある程度の性能のサーバが必要です。以下はWordPressの例ですが、レンタルサーバ選びの基準を解説しているので参考にしてみてください。

その他、有料のデザインテンプレートを導入する場合、そちらの購入費もかかります。デザインテンプレートの値段はピンキリですが、比較的安価なものであれば3万円以下で購入可能です。ドメイン取得費用とサーバ契約費用と合わせても、5万円もあれば初期導入費用として十分でしょう。

クラウド型CMSの場合、初期費用無料で、かつ月額のライセンス料も安価なものを選べばコストの負担は軽くなります。

月額無料のプランは広告が表示されたり独自ドメインが使えなかったり、機能が乏しかったりすることが多いので、ビジネスサイトの運営目的ならあまりおすすめできません。「企業向け・ビジネスサイト向け」 として紹介されているプランを選ぶといいでしょう。今回ご紹介したCMSの中では、たとえば「Jimdo（ジンドゥー）」 のBUSINESSプランが2,460円と比較的安価で利用できます。

主要CMSの料金まとめ

ここまで、主要なCMS15個の料金（導入費用・月額料金）を比較してきました。
それぞれのCMSの料金をまとめた比較表を再度掲載しますので、比較検討の参考にしてください。

以下の記事も併せてチェックしていただけると、CMSの比較が捗ります。ぜひご覧ください。

合わせて読みたいのCMS関連記事

第1回 ：CMSとは？
第2回 ：無料で使える7つのCMSを比較
第3回 ：主要15個のCMSの料金比較（当記事）
第4回 ：WordPressにある誤解と反論