なにか調べ物をするときにスマホで検索したり、ネットで答えを探すことはよくありますが、使用しているブラウザを気にかけたことはあるでしょうか。ブラウザによって読み込み速度が異なったり、広告をブロックできる機能があるものなど、それぞれに特徴があります。またブラウザにはスマホ用とPC用が存在しますが、今回はPC用ブラウザを特徴別にご紹介いたします。
Google Chrome(グーグルクローム)
■開発元:Google
特徴
言わずと知れた人気ブラウザで、国内外のシェアでダントツトップに君臨しています。数多くの拡張機能が用意されていて、用途に合わせてカスタマイズできたり、複数のデバイスで共有できることはもちろんGoogleのその他のサービスとの連携もスムーズで、非常に使い勝手のいいブラウザです。着せ替え機能を活用すれば、同ブラウザ内でもプライペートと仕事を分けることもできますね。
Chromeのメリット
- 起動スピードが早い
- ページ読み込みのスピードが早い
- 拡張機能が豊富
- 対応デバイスが多く同期が簡単
- ブラウザ画面の着せ替え機能有り
Chromeのデメリット
- 複数のタブを開くことでメモリを大きく消費する
- IEで表示できるWEBページが、表示できない場合がある
シェア率
国内:39.18% 世界:53.81%
Internet Explorer(インターネットエクスプローラー/IE)
■開発元:Microsoft
特徴
こちらも知らない人がいないぐらい馴染みのあるブラウザです。Windowsに標準搭載されていました。(Windows10からは後述のMicrosoft Edgeが追加されました)Windowsの標準ブラウザだったことでシェア率は高く、表示できないサイトは、ほとんどありません。
ただし、開発元のMicrosoftがIEを使わないように警告するニュースがあるなど、危険性が話題になっています。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
マイクロソフトから、「Internet Explorer」を使っている場合、最新のブラウザー「Microsoft Edge」を使用するように案内がでています。「Internet Explorer」の独自開発が終わるということで、今後は「Microsoft Edge」が「Chromium」ベースのWe...
Internet Explorerのメリット
- IE基準で開発されたものが多く、表示できないページが少ない
- ユーザーが多かったので、情報がネット上に豊富
Internet Explorerのデメリット
- 起動や動作が重い
- セキュリティが脆弱
シェア率
国内:13.71% 世界:4.37%
Microsoft Edge(マイクロソフトエッジ)
■開発元:Microsoft
特徴
前述のInternet Explorerの後継として開発されたブラウザです。従来はWindows版のみの提供でしたが、登場から3年が経ち、今年5月にはChromiumベースのMacOS版プレビューバージョンも公開されました。Webページに直接メモを書き込んだりできる機能があるので、キャプチャと撮って加工する作業を省略できそうです。その他にもユニークな機能が標準で搭載されています。
Microsoft Edgeのメリット
- WEBページに直接メモを残して保存できるWEBノート機能搭載
- WEBページの広告などを取り除き読み易くする読み取りビュー機能
- 読んでいる行のみをハイライトし読み易くする行フォーカス機能
Microsoft Edgeのデメリット
- 拡張機能が少ない
シェア率
国内:5.36% 世界:2.51%
Firefox(ファイアフォックス)
■開発元:Mozilla Corporation
特徴
もっともシェアの高いChromeと同等の速度パフォーマンスを誇るブラウザです。拡張機能の豊富さでもChromeに負けておりません。最新バージョンではさらに高速化しており、Chromeと比べるとプライバシー機能が充実している印象です。またデフォルト状態から実装されているPocketという機能を活用すれば、ネットがない環境でも保存したページを見返すことができます。デフォルトで組み込まれている機能が実用的なことも特徴的です。以下要確認です。
Mozilla Foundationは6月18日(現地時間)、Webブラウザ「Firefox」のセキュリティアップデート「Firefox 67.0.3」と「Firefox ESR 60.7.1」をリリースした。危険度が最高の「Critical」の重大な脆弱性に対処する。この脆弱性を悪用した攻撃を既に確認したとしている。
Firefoxのメリット
- ページ読み込みのスピードが早い
- オフラインでWEBページを見返せるPOCKET機能
- ワンタッチでスクリーンショットを撮れるFirefox Screenshots
- 閲覧履歴などに基づくトラッキングを防止する機能
Firefoxのデメリット
- クラウドサービスとの同期が不便
- IEで表示できるWEBページが、表示できない場合がある
シェア率
国内:6.82% 世界:7%
Safari(サファリ)
■開発元:Apple
特徴
Apple社が開発したWebブラウザで、日本人の多くが持っているiPhoneにも搭載されていますので、馴染みのある方が多いでしょう。デザインに重きを置く企業ならではですが、色彩や文字が美しく表示されます。またApple製品に最適な設計ですので、他のブラウザよりもバッテリーの持ちが良く高速で使用することが可能です。
Safariのメリット
- 色彩や文字が綺麗に表示される
- 読み込みスピードが早い
- バッテリーが長持ちする
- iPhoneやiPadと同期がスムーズ
Safariのデメリット
- 拡張機能が少ない
- IEで表示できるWEBページが、表示できない場合がある
シェア率
国内:3.42% 世界:2.09%
Opera(オペラ)
■開発元:Opera Software
特徴
ノルウェーのソフトウェア開発会社によって開発されましたが、現在は中国のIT企業奇虎360に買収されています。この企業に関してはあまり良くない評判もありますが、拡張機能を追加しなくても広告ブロック機能や、省電力モード、スクリーンショットなどの機能が豊富な点が使いやすいです。インストール時にChromeの「お気に入り」も自動で同期してくれます。無料のVPN機能があるのも特徴的です。
Operaのメリット
- 広告ブロック機能
- 省電力モード
- ブックマークがサムネイル付き表示で見やすい
- 即座にアクセスできるスピードダイヤルが便利
Operaのデメリット
- 利用者が少なく、トラブル対応に時間がかかる
- IEで表示できるWEBページが、表示できない場合がある
シェア率
国内:おそらく1%以下 世界:1.87%
まとめ
ただネットサーフィンをするだけだから関係ないとは限りません。有害な広告などをブロックできる機能があるものや、著しく脆弱性が認められているブラウザもあります。Web業界関係者ならば、デフォルトの機能だけでなく、様々な拡張機能を使いこなしやすいブラウザもいいかもしれません。
しかし、拡張機能を追加しすぎると、何かしらの不具合が発生することもあります。そういった意味では、デフォルトの状態で便利な機能が用意されているものが良いともいえるでしょう。
それぞれ長所短所がありますが、用途に合わせて、複数のブラウザを使うことも安全かつ効率的に活用するための手段の一つです。プライベートと仕事で分けて履歴を別で管理したり、ログインが必要なサービスなどは、別ブラウザで同時に複数のアカウントを使用することも可能です。また子供用のブラウザを用意して有害なコンテンツをブロックするなど、工夫の仕方はいろいろあります。ぜひ当記事を参考に自分だけの使い方を見つけていただけると嬉しいです。