WordPressで日本語サイトを作る際、多くの方が使っているプラグイン「WP Multibyte Patch」。日本語の文字化けを防ぐ便利なプラグインですが、「本当に必要?」と感じる方もいるでしょう。

この記事では、WP Multibyte Patchが役立つ場面を整理しました。導入の参考にしてください。

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WP Multibyte Patchとは?

WP Multibyte Patchは、日本語などのマルチバイト文字に関わる問題を解決するプラグインです。「マルチバイト文字=全角文字」と考えて差し支えありません。

日本語の漢字やひらがな、中国語などがマルチバイト文字にあたりますね。

WordPressは元々英語(半角文字)を前提に設計されているため、日本語環境では文字化け・検索精度・ファイル名扱いなどで問題が出るケースがありました。

それらを補う目的で提供されているのがWP Multibyte Patchです。

主な機能

  • 日本語検索時の全角スペース処理を補助
  • 日本語ファイル名を英数字に変換
  • 日本語の文字数カウントの安定化
  • メールやピンバック送信時の文字化け防止

これらをまとめてケアできるため、日本語サイトでは「入れておくと安心」なプラグインです。

インストール

かつては日本語版WordPress(4.x頃まで)に同梱されていましたが、現在は手動インストールが必要です。

管理画面から「WP Multibyte Patch」を検索するか、下のボタンからダウンロード可能です。プラグインファイルをwp-content/pluginsディレクトリにアップした後、管理画面から有効化してください。

WP Multibyte Patch

WP Multibyte Patchが役立つケース

WP Multibyte Patchは有効化するだけで動作しますので、代表的なケースごとに役割を見ていきましょう。

検索精度や全角スペース処理の改善

最新のWordPressでは、日本語検索は標準機能だけでも問題なく動作することが多いです。

しかし、全角スペースや混在入力(全角+半角)で検索精度が落ちるケースもあります。

本来存在するページがヒットしないのはもったいないので、日本語検索まわりを安定させたい場合は導入を検討しましょう。

日本語ファイル名の自動変換

日本語ファイル名をそのままアップロードすると、サーバーやブラウザ環境によって文字化けが発生する場合があります。

WP Multibyte Patchを有効化すると、日本語ファイル名は自動で英数字(安全なランダム文字列)に変換されます。

プラグインなし:日本語ファイル名のまま

プラグインあり:ファイル名が英数字に変換される

英数字に変換することで、文字化けのリスクがなくなり、ファイルパスの不具合やリンク切れによる画像非表示といったトラブルを防げます。

すでにアップロード済みのファイル名は変換されず、そのまま日本語のファイル名が使われています。変換が行われるのは、あくまでアップロード時のみです。

日本語の文字数カウントの安定化

WordPressには標準で文字数カウント機能がありますが、日本語の全角文字や改行・絵文字等の扱いによって、テーマやプラグイン側でズレが生じることがあります。

WP Multibyte Patchはマルチバイト文字処理を補助し、こうしたズレの軽減に役立ちます。

気になる方は、エディタの以下の箇所を確認してみてください。プラグインの有無でカウントにズレがあれば、正確に数えられていない可能性があります。

ブロックエディタの文字数確認箇所

メールやピンバック送信時の文字化け防止

WordPressで日本語を含むメール通知やピンバックを送信する際、文字化けが発生することがあります。これはマルチバイト文字の扱いが適切でないためです。

WP Multibyte Patchを有効化すると、メール本文やピンバックの日本語エンコードを補助し、文字化けを防止します。

せっかく通知されても、日本語が文字化けしてしまうと意味がありません。

WordPress側でも改善は進んでいますが、古いテーマや独自のカスタム環境では問題が残っていることがあります。そうした場合に、WP Multibyte Patchを導入すると改善されるはずです。

WP Multibyte Patchが不要なケース

WordPress(バージョン5.x以降)を利用していて、次のような環境の場合は、WP Multibyte Patchを必ずしも導入する必要はありません。

  • 有名な日本語対応テーマを使用している
  • 検索・メール通知・ピンバックで日本語文字化けやヒット漏れが発生していない
  • アップロードファイル名を常に英数字で管理している

とはいえ、環境によっては不具合が起こることもあるため、安全を考えるならWP Multibyte Patchを入れておくのが無難です。

まとめ

マルチバイト文字を扱う際のトラブルを軽減する「WP Multibyte Patch」についてご紹介しました。

最新のWordPressでは不具合は減っているものの、海外製テーマ・古い環境・独自のカスタム環境では、思わぬ箇所で文字化けや検索不具合が起こることがあります。

軽量かつコストゼロでリスク回避できるので、日本語サイトでは、とりあえず入れておくと安心です。

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