WordPressサイトを操作していて、「502 Bad Gateway」と表示されたことはありませんか？
見慣れないエラーに戸惑う方も多いかもしれませんが、502エラーと呼ばれるもので、基本的にはサーバー側の一時的な問題であることが多いです。
当記事では、502エラーが出る原因と対処法をご紹介します。
目次
502 Bad Gatewayとは
502 Bad Gatewayは、サーバー内で動いている仕組み（Webサーバー）が、別のプログラムから正しい応答を受け取れなかったときに表示されるエラーです。
WordPressでは、Webサーバー（例：nginxやApache）がPHPの処理結果を受け取れなかったときなどに発生します。つまり、サーバーの中で通信のやり取りがうまくいかなかった状態です。
レンタルサーバー（エックスサーバーやロリポップなど）を利用している場合でも、内部ではこうしたWebサーバーが動いており、その一部で不具合が起こると502エラーが表示されます。
訪問者にできることはほとんどない
502エラーはサーバー側の問題であることが多く、サイトを閲覧している訪問者側では解決できません。訪問者は、時間を置いて再読み込みするか、後で改めてアクセスするのが基本です。
ページを再読み込みしても表示されない場合は、downforeveryoneorjustme.comで本当にそのウェブサイトが落ちているか確認するのも便利です。
どうしても急ぎで確認したいサイトなら、運営元に問い合わせて状況を確認してみましょう。
WordPressでよくある原因と対処法
多くの場合は、サーバーの一時的な負荷が原因ですが、WordPressではプラグインやテーマの影響で通信が止まることもあります。
あなたがサイトの運営者で、少し待っても502エラーが解消されないなら次のケースを疑ってみましょう。
プラグインの不具合や競合
更新直後のプラグインや、複数のプラグイン間で競合が起きると、サーバーの応答が遅れたり途切れることがあります。特にキャッシュ系やセキュリティ系プラグインで発生しやすい傾向があります。
- すべてのプラグインを一時停止し、1つずつ有効化して問題箇所を調査する。
テーマの不具合や重い処理
テーマのfunctions.phpで大量のリクエストや外部通信を行っていると、サーバー負荷が急増して応答が返らない場合があります。子テーマを使っている場合は、カスタマイズ箇所を一時的にコメントアウトし、原因を切り分けるのが有効です。
- functions.phpをカスタマイズしている場合は、元に戻す。
- 子テーマを使っている場合は一時的にデフォルトテーマに切り替えて確認する。
PHPバージョンの不一致
サーバー側のPHPバージョンが古い、またはテーマ・プラグインと合っていないと、処理エラーが発生して502になることがあります。
- サーバーの管理画面からPHPバージョンを確認し、WordPress推奨のバージョンへ切り替える。
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CDNやWAFの通信エラー
CloudflareなどのCDNや、サーバーのWAF（Webアプリケーションファイアウォール）がリクエストを遮断し、サーバー間の通信が途絶えるケースです。
余談ですが、Cloudflareが提供するスパム対策サービス「Turnstile」は当メディアでも利用しています。
- 一時的にCDNやWAFを無効化してエラーが解消するかを確認する。
セキュリティ面を考慮して、一時的にWAFを解除して確認したら再度有効化しておきましょう。
まとめ
502エラーは、サーバーの一時的な負荷で発生することが多いですが、WordPressサイトの場合は、プラグインやテーマ・PHP設定・CDN/WAFなども原因になり得ます。
よくある原因を知っておけば、エラー発生時も慌てずに落ち着いて対応できますね。
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