「普通に運用しているのに、Xアカウントがスパム扱いされてしまった……」
「集客効果を低迷させる要因になるのは避けたいから、解除方法を知りたい」というお悩みに対し、10年以上Xを利用している私の経験をもとに解決策を提示します。

本記事では、X公式が定めるスパムの定義からお伝えし、スパム扱いされているかの確認方法、解除の見込みのある方法をまとめました。また、アカウントの安全性を保つための運用方針も触れながら解説します。

スパム扱いされたアカウントへの影響や解除方法を知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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X公式が定めるスパムの定義

X公式では、ユーザーが安全に利用できる環境を守るため「プラットフォーム操作やスパム行為」に対し、以下のような行為を禁止しています。

  • 許可されていない自動化(機械的な連続いいねやリプライなど)
  • 架空のペルソナ(偽りの存在を装った攻撃的な行為や詐欺など)
  • 悪意のある外部リンク誘導を目的とした連投
  • 大量、重複コンテンツの投稿

これらの行為は、悪意がなくても「自動化された操作」とアルゴリズムに判定される場合があります。つまり、人間が手動で運用していても、短期間での過剰投稿や似た内容の連投、スケジュール投稿の多用などが重なると「スパムの可能性がある」と判断されてしまうのです。

X公式は、悪意よりも「挙動の不自然さ」を重視して判定するため、自分ではいつも通り利用のつもりでも、スパム扱いされるケースが生じる点を理解する必要があります。

参考:Xヘルプセンター『信頼性』

Xでスパム扱いされているアカウントへの影響

X運用を通じて、スパム扱いされてしまうとアカウントに対して、以下のような影響を及ぼします。

X集客に力を入れている方は、早期の発見が必要になるため、まずはスパム扱いによるアカウントの影響から見ていきましょう。

「スパムの可能性がある返信を表示」と表示される

スパム扱いされたXアカウントは、他のユーザーにリプライを送っても「スパムの可能性がある返信を表示」というボタンの中に隠されてしまいます。リプライを送ってもらった側からすると、届いたリプライに対する通知が表示されません。

リプライした本人からすると「私のリプライにだけ反応してもらえなかった」と、誤解が生じる可能性もあります。「スパムの可能性がある返信を表示」に隠されたリプライは、ユーザーがクリック(タップ)しない限り表示されないのが難点です。

何かのプレゼント・キャンペーン企画に対するリプライを送ったケースでは、企画に参加扱いされないケースもあるでしょう。ビジネス・趣味関係なく、Xでリプライを送る機会がある方は「スパムの可能性がある返信を表示」に隠される事態は避けた運用がおすすめです。

DMを送っても相手からの反応がない

Xでスパム扱いされると、DMを送っても相手に通知が届かなくなる可能性があります。特にビジネスアカウントの場合では、新規案件獲得や営業DMを送ったとしても「メッセージリクエスト欄」にDMが隠されると仕事に影響を及ぼします。

また、ユーザーからすると「スパムから変なDMが来た」という第一印象を与えることになるでしょう。プレゼント・キャンペーンに関するDMの場合でも、当選者や参加者にDMを送っても、視認されなくなるリスクもあります。

これまでDMでやり取りしていた方との連絡には影響しにくいものですが、新しい方宛にDMを送る予定がある方は、スパム扱いは避けるべきです。

乗っ取りによるスパムには要注意

「自分は何も悪いことをしていない」と思っていても、乗っ取られてしまったアカウントもスパム扱いされることがあります。アカウント乗っ取りは、IDやパスワードの流出だけでなく、アプリ連携による乗っ取りも私の周りで発生しました。

アカウントが乗っ取られてしまうと、アカウント設計とは明らかに逸れた運用になったり、DMのやり取りが筒抜けになってしまったりするリスクがあります。

このような事態を防止するために、Xでは乗っ取りによる被害を最小限に止めようと、スパム扱いしてアカウントを制限するのです。乗っ取られた自分のアカウントを守ることにはなりますが、アカウント凍結のリスクもあるため、名前や誕生日のようなわかりやすいパスワードの設定は避けましょう。

Xでスパム扱いされていないか確認する方法

自分のアカウントがスパム扱いされていないかを確認するには、以下の方法が挙げられます。

スパム扱いされているかの確認方法については、X公式が提唱している方法ではないものの、10年以上Xを利用してきた知見も踏まえて紹介します。

別のアカウントを開設して閲覧してみる

送ったリプライやDMがしっかり届いているか、アカウントを変えずに確認するより、別のアカウントで確認するのがおすすめです。

リプライやDMを送ったアカウントのまま届いているか確認すると「スパムの可能性がある返信を表示」内に隠されずに表示される可能性があります。

自分目線では「問題なく届いてそうだ」と思っていても、相手のアカウントには通知として届いていないと認知が遅れてしまいます。つまり、客観的に自分が送ったリプライやDMが問題なく届いているか確認するためには、別のアカウントを開設して確認するのが手っ取り早いのです。

仮に家族や親しい友人など、気軽に頼める方に「このリプライ(DM)どう表示されてる?」と聞いてみても良いでしょう。

シャドウバンチェックをしてみる

別のアカウントを開設してスパムかを見るのが手間に感じる方は、シャドウバンチェックするのも1つの手段です。シャドウバンとは、X公式が提唱しているペナルティではないものの、一種の制限として集客力を低下させる状態です。

しかし、スパムとシャドウバンは因果関係があるとされているものの「スパム扱い=必ずシャドウバンになる」とは断言できません。たしかに、シャドウバンはアカウントやポストの露出が減少するため、返信非表示・DM制限が生じるスパムと似ています。

スパムとシャドウバンは、運用面において「通常の運用が制限される」という点では同じなため「1つの原因」としてチェックしてみても良いでしょう。

以下の記事では、シャドウバンのチェック方法やアカウントの影響などをお伝えしているので、あわせてご覧ください。

スパム扱いを解除できる見込みのある運用方針

スパム扱いを解除できる見込みのある方法は、以下が挙げられます。

なお、上記いずれの行為も「これをすればすぐ解決する」という方法ではなく、スパム扱いを解除するための運用方針です。「すぐ解除するために」と焦ると逆効果になる可能性もあるため、スローペースで解除できるよう努めましょう。

機械的な運用を避ける

スパム扱いを解除するには、機械的な運用をせず手動で運用するのがおすすめです。例えば、1時間に数十件フォローやいいねなどを付ける行為は、自動化していると判断される可能性を高めます。

X公式では機械的な運用を禁止しているため、短時間に大量のアクションを起こした方は、1時間あたりのアクション数を減らしましょう。しかし、副業でX集客をしている方や業務を遂行しながらX運用をしている担当者は、可能な限り運用の時間を短縮したいと考えるでしょう。

以下の記事では、X運用を自動化するリスクに触れつつ、スパム扱いされにくい運用方法のアドバイスをしているので、ぜひご一読ください。

外部リンクへの誘導を控える

外部リンクへの誘導が「悪意のあるリンク」と判断されるのを防ぐためにも、リンク付きポストの回数や貼り付けるリンク数を減らすのがおすすめです。

1ポストあたりのリンク数が多いと、特にスマホユーザーの誤タップが原因となり、ストレスを与えてしまう可能性があります。また、宣伝ポストはユーザーからすると「何かを買わせようとしているアカウント」と思われやすい傾向です。

フォローされなかったりフォロー解除されたりするだけでなく、ミュートやブロックされるリスクもあります。X運用における集客効果を高めたい場合は、プロフィール欄もしくは固定ポストに載せるのがおすすめです。

以下の記事で何を意識するのが良いのか、具体的に開設しているので、あわせてご覧ください。

他人への誹謗中傷をしない

他人への誹謗中傷は、スパムだけでなく凍結リスクを高める投稿になるため、誰かを攻撃するような投稿はしないよう徹底しましょう。誹謗中傷をされた・見かけた場合、報告(通報)する際何を選択すればわからず、選択項目で「スパム」を選んでいる方が一定数いると推測しています。

当然、これは長年X運用をしてきた私の考えではありますが、Xの報告(通報)項目は選択項目があまりにも多く、どれを選択すれば良いかの基準がわかりにくいものです。

そこで、文章量の少ない「スパム」をとりあえずで選択するユーザーが一定数いた場合、凍結ではなくスパムと判断されるのではないか、と推測しているわけです。

つまり、誰かを攻撃するようなポストをした経験のある方は、同じ過ちを繰り返さないことが、スパム扱いを解除・防止できる可能性にもつながりやすいのです。

ヘルプセンターに問い合わせる

スパム扱いされた原因がわからないのにもかかわらず、スパムの影響がある場合はヘルプセンターに問い合わせてみるのも1つの方法です。スパム扱いに対する直接的な異議申し立てフォームは、2025年12月時点では確認できなかったため、以下がヘルプセンター内の問い合わせ先選択項目であると推測します。

  1. 「Xにおける安全性や、センシティブなコンテンツに関する懸念」を選択
  2. 「どのような問題がありますか?」で「あるアカウントが私または他の利用者に嫌がらせをしています」を選択
  3. 「報告する内容の対象」で「自分」を選択
  4. 「報告する内容の対象」でスパム扱いの報告(通報)をしたと思われるユーザーIDを入力
  5. 「現在起きている問題について、詳しくお知らせください。」に詳細を記載

スパム扱いに関する問い合わせ例文

【自然・丁寧な表現(基本形)】
いつもXを利用しております。

現在、私のアカウントがスパム扱いを受けているようで、
返信の非表示やDMの未達といった影響が出ています。
自分ではルールに反する行為を行った認識がなく、
どの行為が問題と判断されたのか分からず困っております。

もしかすると、特定のユーザーからの嫌がらせ目的の報告が
行われていた可能性も考えております。
断定はできませんが、そのアカウント名を参照として記載いたしますので、
調査のうえ、問題があればご指摘いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

【ビジネス利用向け】
お世話になっております。

ビジネス用途でXを利用しておりますが、
現在アカウントがスパム扱いとなり、返信の非表示やDM未達など
業務に支障が出ている状況です。

自身に心当たりはありませんが、
もしかすると一部ユーザーから嫌がらせ目的の報告が
行われた可能性も考えております(確証はございません)。
念のため該当する可能性のあるユーザー名を記載いたします。

原因や改善点があればご教示いただけますと助かります。
何卒よろしくお願いいたします。

【誤判定を丁寧に疑いつつ、報告ユーザーの可能性を控えめに提示】
お世話になります。

現在、私のアカウントにスパム扱いの影響が出ており、
返信が非表示になるなどの症状が続いています。
自分ではルールに反する行動をした認識がなく、
誤判定の可能性もあるのではと考えております。

また、確証はありませんが、
特定のユーザーから不当な報告を受けていた可能性も考え、
参照としてユーザー名を記載いたします。

お手数をおかけしますが、ご確認いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

まとめ

本記事では、スパム扱いされた時のアカウントへの影響や確認方法、解除見込みのある方法につながる運用方針を解説しました。本記事の内容をまとめると以下のとおりです。

Xは拡散力のあるSNSなため、スパム扱いをされると集客効果が激減してしまいます。特にX集客に力を入れている方や、Xプレミアムに課金している方にとって、集客効果を下げる要因は1つでも減らしたいものです。

本記事でお伝えした解除できる見込みのある運用方針は、シャドウバンや凍結のリスクを下げられる可能性のある方法なため、ぜひ振り返れるようブックマーク登録をお願いいたします。

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