会員限定記事をつくれるWordPressプラグイン「User Access Manager」

「会員限定記事をつくりたい。」
「ログインユーザー限定でクーポンを配布したい。」
「会員ユーザーを増やしたい。」

WordPressサイトを運営していると、こんなシーンがありますよね。

ブログやメディアなら会員を募る限定記事をつくったり、店舗サイトなら会員限定クーポンページなどにも活用できます。

そこで今回は、会員限定記事をつくれるWordPressプラグイン「User Access Manager」をご紹介します。

User Access Managerの機能概要
プラグインのインストール
使い方
アクセス制限した会員限定記事の確認
- ログアウトして確認
- 会員登録して確認
まとめ
- TCDテーマの保護ページカスタマイズ機能との違い
- 会員機能を搭載したWordPressテーマ

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User Access Managerの機能概要

User Access Managerは、独自のユーザーグループごとに、コンテンツへのアクセス制限を行えるプラグインです。「この記事やページを閲覧するには、ログインが必要です。」などと、ユーザー登録を促すことができるようになります。

主な仕様は次のとおりです。

独自のユーザーグループ単位でアクセス制限ができる
未ログインユーザーに表示する文言を設定できる
記事の一部分のみを表示させない制限も可能
登録ユーザーには手動でアクセス権限を付与する仕組み

「ここから先を読むには、ユーザー登録してください。」というような運用も可能です。

プラグインのインストール

User Access Managerのインストール

「User Access Manager」を検索してインストールするか、下のボタンからもダウンロード可能です。プラグインファイルを wp-content/pluginsディレクトリにアップした後、管理画面から有効化してください。

User Access Manager

プラグインのインストールにつきましてはこちらで詳しく解説しています。

2010.10.10

2025.05.02

WordPressのプラグインをインストールしてみよう

WordPressで制作したサイトは、プラグインを使って簡単に機能を拡張することができますよね。当記事では、プラグインのインストール方法について解説してきます。おすすめプラグインを見るプラグインのインストール方法は2つプラグインのインストール方法は、下記の2つになります。基本的には、...

使い方

当記事では、ある投稿を「限定記事」として、特定のログインユーザーしかアクセスできないようにする手順を解説します。

次のステップで設定していきます。

ユーザーグループの設定・追加
未ログイン時の挙動設定
任意の記事にアクセス制限を設定

1. ユーザーグループの設定・追加

まずは、プラグイン独自のユーザーグループを追加します。WordPressのユーザー権限とは別物です。

プラグインを有効化すると、「UAM」という項目が追加されるので、「ユーザーグループの管理」から設定します。

User Access Managerの設定（ユーザーグループの管理）

設定箇所は、ひとまず4箇所のみ。次のように設定して、最下部の「新しいユーザーグループの追加」を押してください。

ユーザーグループ名	管理用にグループ名を登録します。例：ユーザーグループ1
ユーザーグループの説明	管理用の説明文を登録します。例：限定記事を閲覧できるユーザーグループ
閲覧権限	グループのユーザーのみ
書き込み権限	なし

「IP設定」や「権限グループとの関連付け」は初期状態のままで問題ありません。

2. 未ログイン時の挙動設定

未ログインユーザーには、どのような挙動になるかをUAM > 設定で決めます。

User Access Managerの設定（未ログインユーザーの挙動）

上記2箇所を設定します。

今回は投稿記事が対象なので「設定対象のオブジェクトタイプ」で「投稿」を選択
「投稿の代替コンテンツ」の内容を編集

「投稿の代替コンテンツ」＝「未ログインユーザーに表示する内容」という認識でOKです。

上記のように[LOGIN_FORM]というショートコードをコピペすれば、ログインフォームを表示できます。

このとき「設定 > 一般 > メンバーシップ」より「だれでもユーザー登録ができるようにする」にチェックをいれておきましょう。

下にスクロールすると、「<!–more–>タグより前の投稿コンテンツを表示」も任意で設定可能です。

User Access Managerの設定（タグよりも前のコンテンツを表示する）

今回は「はい」にチェックを入れてみましょう。

これで、<!–more–>より後のコンテンツが非表示になり、代わりに「投稿の代替コンテンツ」が表示されます。

ここまでで挙動設定は終わりです。最後に「設定の更新」を押しておきましょう。

3. 任意の記事にアクセス制限を設定

任意の記事にアクセス制限を設定してみましょう。

記事の編集画面でアクセス制限を行う箇所

記事編集画面内に「アクセス」というオプションが追加されているので、❶で登録したユーザーグループ名にチェックを入れます。「Not logged in users」は未ログインユーザーにもアクセスを許可する設定なので、無視で大丈夫です。

アクセス制限した会員限定記事の確認

限定記事がどんな見え方・挙動になるか確認してみましょう。

ログアウトして確認

まずはサイトからログアウトして、以下をチェックしてください。

記事の内容が表示されていないか
代替コンテンツやログインフォームが表示されているか
フロント画面から会員登録できるか

設定に問題がなければ、本文の<!–more–>より後のコンテンツが非表示になり、代替コンテンツとフォームが表示されているはずです。

代替コンテンツと会員登録フォームが表示されている画面

フォームのスタイルは、お使いのテーマによって異なりますので、お好みに調整してみてください。

フォームのスタイルを整えた例

上記スタイルのCSSを参考までに掲載しておきます。コピペでご活用いただけます。

/* User Access Manager ログインフォーム（シンプル・汎用） */
.uam_login_form {
  max-width: 360px;
  margin: 2em auto;
  padding: 2em;
  border: 1px solid #e0e0e0;
  border-radius: 8px;
  background: #fff;
  box-shadow: 0 2px 8px rgba(0,0,0,0.04);
  font-family: -apple-system, BlinkMacSystemFont, "Segoe UI", Roboto, "Helvetica Neue", sans-serif;
}

.uam_login_form .input_label {
  display: block;
  margin-bottom: 0.4em;
  font-size: 0.9rem;
  color: #333;
}

.uam_login_form .input {
  width: 100%;
  padding: 0.6em 0.8em;
  margin-bottom: 1em;
  border: 1px solid #ccc;
  border-radius: 4px;
  font-size: 1rem;
  transition: border-color 0.2s ease;
}

.uam_login_form .input:focus {
  border-color: #0073aa;
  outline: none;
}

.uam_login_form .checkbox {
  margin-right: 0.4em;
}

.uam_login_form .checkbox_label {
  font-size: 0.9rem;
  color: #555;
}

.uam_login_form .button {
  display: inline-block;
  width: 100%;
  padding: 0.7em;
  margin-top: 1.2em;
  background-color: #0073aa;
  color: #fff;
  border: none;
  border-radius: 4px;
  font-size: 1rem;
  cursor: pointer;
  transition: background-color 0.2s ease;
}

.uam_login_form .button:hover {
  background-color: #005d8c;
}

/* ログインフォーム下のリンク（登録・パスワード忘れ） */
.uam_login_options {
  max-width: 360px;
  margin: 1em auto 0;
  text-align: center;
  font-size: 0.9rem;
}

.uam_login_options a {
  color: #0073aa;
  text-decoration: none;
  margin: 0 0.4em;
  transition: color 0.2s ease;
}

.uam_login_options a:hover {
  color: #005d8c;
  text-decoration: underline;
}

TCDテーマをお使いの方は、上記をテーマオプションのカスタムCSSに貼り付けるだけでOKです。