「運用しているXアカウントが凍結されてしまった……」
「何もしていないはずなのにどうして……」と、アカウント凍結を経験された方もいるでしょう。
本記事では、Xアカウントが凍結された時の対処法をお伝えします。また凍結する運用にしないために、まずは凍結する理由から解説し、気をつけておきたい運用方針を紹介します。
本記事ではXアカウントが凍結した時に行う異議申し立ての例文もいくつか紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそもXアカウントの凍結とは
Xアカウントの凍結とは、ポストやリプライ、リポストなどのすべてが利用できなくなる状態を指します。Xアカウントにログインはできるため、タイムラインの閲覧は可能です。
しかし、Xアカウントが凍結すると、一時もしくは永久に利用停止状態になるので迅速な対応が必要です。
運転免許証で例えると、スピード違反やシートベルトの未着用など違反行為で免許停止処分が課されるように、Xアカウントの凍結も違反行為に対する警告を意味しています。
実際のXでは凍結状態になった際、以下のようなメッセージが表示されます。
- このアカウントは凍結されています
- アカウントが一時的にロックされています
- このアカウントは制限されています
まずは凍結とよく似た状態である「ロック」と「制限」との違いについて見ていきましょう。
ロックと制限との違い
Xアカウントのロックは、主に乗っ取りによるセキュリティ検知で、制限は一時停止状態で規約違反による制限がかけられる違いがあります。
Xアカウントのロックがかかるのは、初めてアカウント開設した後にDMをしようとした際に発生するケースが大半です。
一方でXアカウントの制限は、凍結の一歩手前になります。不正アクセスが頻繁に発生した場合や規約違反時に利用が制限されます。しかし、ポストやフォローも制限されるため、X集客を考えている方は、制限のかかる運用はおすすめしません。
ロックや制限がかかったXアカウントは、メールやSMS認証を済ませれば解除されるため、一時的なアクセス停止程度の影響です。
一時凍結と永久凍結との違い
Xアカウントの凍結には、一時凍結と永久凍結の2種類があり、それぞれの違いは以下の通りです。
- 一時凍結:ロックや制限状態なため本人確認で解除できる可能性がある
- 永久凍結:規約違反や大量の通報を受けたアカウントなため異議申し立てが必要になる
永久凍結は「このアカウントは凍結されています」と表示されるだけでなく、他のユーザーからも視認できます。Xアカウントの凍結が起きる理由を知っている方からすると「何か規約違反をしたのでは?」と思われてしまいます。
ブランドイメージの低下につながるため、X集客を考えている方にとって大きな機会損失になってしまうのです。
Xアカウントが凍結する理由
Xアカウントが凍結するシーンでよくあるのは、以下の行為が発覚した時です。
X運用をしていて急に凍結する事態にならないよう、他人事と思わないためにも詳しく解説していきます。
スパム行為の発覚
Xアカウントが凍結する理由の大半が、スパム行為の発覚です。Xがスパム行為と判断する要因には、繰り返し同じ行為を連続させた行為や自動化していると思われる行為が該当します。
つまり、機械的な動きが多いとアカウント凍結のリスクが高まるのです。例えば、一気にフォローやフォロー解除を繰り返したり、同じ内容のDMを何件も送ったりすると、スパムと判断されます。
キャンペーンを実施し、該当者にDMを送る際に起きやすいので、送信感覚を開けたり内容を変えたりして対策しましょう。
特にXアカウントをChatGPTのような生成AIを活用して自動化している方は、労力を削減できる反面、スパム扱いされるリスクがあるので注意してください。
攻撃的な行動
Xでは、誹謗中傷や嫌がらせをするアンチに対して、アカウント凍結する方法で対策しています。見た目や声、活動などに対する批判的なポストやリプライは、Xの規約に違反しているため、落ち込む前に通報できるようなシステムが構築されているのです。
また、誹謗中傷や嫌がらせなどに関与しているアカウントも、制限または凍結される場合があります。例え自分の話ではなかったとしても、攻撃的な行動をしているアカウントを見かけたら、ミュートやブロックで自衛するのが無難です。
規約違反による通報
Xでは、攻撃的な行動だけでなく、不適切な投稿や誇大表現も通報できるため、規約違反と判断されるとアカウントが凍結します。例えばグロテスクな画像や動画を投稿する際「コンテンツの設定」をする必要があります。
ポストに画像や動画を貼り付け、ヌード・暴力・センシティブのいずれかを選択すると、他のユーザーは、クリックしないと開かれないポストが作成できるのです。
しかし、コンテンツの設定を済ませていないと、グロテスクな画像や動画を見たくない方のタイムラインに載った際、コンテンツのすべてが表示されます。
また、誇大表現による詐欺被害もXでは多く、URLをクリックするとアカウントが乗っ取られたり架空請求が来たりするケースもあります。
つまり、Xでは利用者にとって嫌な思いをする体験を防止するため、通報の場が設けられているのです。逆に嫌な思いをさせた数が多ければ、通報の数も多くなるので、ビジネスアカウントでもXアカウントが凍結します。
ハッキングによるリスク軽減
Xでは乗っ取り被害もあり、一時的にポストできなくするために一時凍結させるケースがあります。特にビジネスアカウントが乗っ取られると、ブランドイメージに影響するだけでなく、リプライやDMのやり取りにも悪影響を及ぼすでしょう。
例えばビジネスアカウントとして、クライアントとDMで仕事の受発注をしていた場合、Xが乗っ取られると個人情報の漏洩も危険視されます。ハッキングされたXアカウントは、一時凍結されるものの、異議申し立てで解除されるケースが大半です。
しかしハッキングに気づかず放置してしまうと、スパム行為と判断されるため、異議申し立てをしても解除されなくなる可能性が高まります。
Xアカウントが乗っ取られたか、すぐ判断できるようDM以外でも連絡を取り合える手段があると安心できるでしょう。
Xアカウントが凍結した時の解除方法
Xアカウントが凍結した場合、以下いずれかの方法で解除できる可能性があります。
Xアカウントにログインした際、表示されるメッセージ次第で対応が異なるため、迅速に対応できるよう役立ててください。
一時凍結の場合はメールまたは電話番号認証をする
「アカウントが一時的にロックされています」「このアカウントは制限されています」のいずれかが表示されている場合、メールまたは電話番号認証で一時凍結は解除できます。
Xアカウントが一時凍結した際、以下のステップでメールまたは電話番号認証を済ませましょう。
- Xのアプリまたはブラウザからログインする
- 「ロック」または「制限」のメッセージを確認する
- 表示されたメッセージ内の「確認する」をクリックする
- メールまたは電話番号認証を済ませる
Xが一時凍結した場合、アカウントログイン時に表示されるメッセージから解除ページに遷移するのが一般的です。認証が済んだら一時凍結が解除されるので、通常のX運用を再開していきましょう。
認証が完了している凍結の場合はすぐに異議申し立てをする
「このアカウントは凍結されています」と表示された場合、Xのヘルプセンターに異議申し立てをすると、解除できる見込みがあります。
Xアカウントが凍結した理由がわからない場合を例に、異議申し立ての流れを紹介します。
- Xのヘルプセンターにある「異議申し立て」ページへアクセスする
- 表示されたブルダウンで「アカウントの凍結またはロックについての問い合わせ」を選択する
- 凍結したアカウント名と理由などを詳細に記載し送信する(凍結された理由は「不明」を選択)
悪意のない行為がスパムと誤認されるケースもあるため、異議申し立てでは誤認されたであろう理由を正確に伝えましょう。
また、ビジネスアカウントの場合、公式サイトも提示すると異議申し立ての信ぴょう性が増すので、提示できる情報は多いのが無難です。
Xアカウントが凍結した時の異議申し立て例文
ここからは、Xアカウントが凍結してしまった時、異議申し立てに記載する文章を例文でお伝えします。
ケース別で紹介していきますが、あくまで例文なので凍結解除が約束された文章ではないことを認識のうえ、1つの参考にしてください。
スパム行為と誤認された場合
担当者様
私のアカウント(@XXXXXX)が凍結されましたが、利用規約に違反した認識はございません。何らかの誤認や自動システムによる判断な可能性があると考えております。
私は今後もXのルールとポリシーを尊重し、適切な利用を続けていく所存です。お手数をおかけいたしますが、アカウント凍結の再調査をお願い申し上げます。
投稿内容に問題があった可能性がある場合
担当者様
私のアカウント(@XXXXXX)が凍結されました。私の投稿の中に規約違反とみなされる可能性があったことを理解いたしました。
今後は同様の行為を繰り返さないよう注意し、ルールに従って利用いたします。どうかアカウントの凍結解除をご検討いただけますようお願い申し上げます。
凍結による機会損失を主軸にしたい場合
担当者様
私のアカウント(@XXXXXX)が凍結されましたが、ビジネス用途での情報発信・顧客サポートを目的としており、利用規約に反する意図は一切ございません。
凍結により、既存のお客様や関係者との連絡にも支障が生じております。何らかの誤認による凍結である可能性が高いため、再調査のうえ凍結解除をご検討いただければ幸いです。
異議申し立ての文章を書くうえで気をつけておきたいポイント
Xアカウントが凍結された際の異議申し立てでは、感情的にならず、丁寧かつ誠実な文章を書くことが重要です。
まず「規約違反の意図はなかった」と伝えたうえで、万が一不適切と判断される行為があった場合には「真摯に改善する姿勢」を示しましょう。
また、ビジネス用途であれば「顧客や業務への影響」を穏やかに伝えることで、解除の必要性を理解してもらいやすくなります。
短く簡潔にまとめつつ「再調査をお願いしたい」という要望を丁寧に書いていきましょう。
Xアカウントの凍結でよくある質問
Xで凍結しないための運用をするにはどうすれば良いの?
Xで凍結する事態にならないためには、機械的な行為を繰り返さないのがおすすめです。X運用で機械的な行為と判断されやすいのは、以下が該当します。
- 短時間で大量のフォローとフォロー解除(1時間に30人までが無難)
- プロモーション活動によるDMの一斉送信(1時間に10件までが無難)
- X以外のプラットフォームへの誘導(LINE公式など)
- 自動化ツールの導入
Xは、まとまった時間で短期集中型のような運用をしてしまいがちなため、少しでも作業を簡略化させたいものです。しかし、機械的な行為を繰り返すと人間味のある雰囲気も薄れてしまうため、コミュニケーションの質も落ちてしまうでしょう。
短期集中型の運用だと、機械的な運用になりがちなので、1時間の行動範囲を決めておくのがおすすめです。
Xで凍結した理由がわからない場合どうすれば良いの?
Xで凍結した理由がわからない場合、異議申し立てで解決できる見込みはありますが、客観的に見て判断するのがおすすめです。
自分では攻撃的な行動をしていないと思っていたとしても、自分のポストを見た他のユーザーが嫌な思いをした場合、通報されてしまいます。
また、自動化ツールを導入していなかったとしても、機械的なポストやリプライが多かった場合、凍結するリスクがあるのです。
個人情報の漏洩のように、明らかな規約違反ではなくても、無意識に規約違反をしている可能性があります。理由がわからず凍結した場合、感情的になるのではなく冷静に対処していきましょう。
Xアカウントが凍結解除されなかった場合どうすれば良いの?
Xアカウントが凍結解除されなかった場合、凍結されたアカウントを削除して再度アカウントを作るのが代替案になります。
しかしXアカウントの削除は、30日間はアカウント情報が保存されるため、再開できたとしても30日以上経った後です。
また、Xアカウントが削除されるとフォロー・フォロワーのリストや、これまでのやり取りがすべて消えてしまいます。
ビジネスアカウントとしてX運用をしている方は、X以外での連絡手段を提示しつつ、何かあった時用で別アカウントを事前に作っておくのもおすすめです。
X運用では、集客効果もあるため機会を損失しないよう、メールアドレスやChatWorkなどで連絡が取り合えるよう対策しておきましょう。
まとめ
本記事では、Xアカウントが凍結する理由や解除方法、異議申し立ての例文などをお伝えしました。本記事の内容をまとめると以下の通りです。
本記事でお伝えしたように、Xアカウントが凍結してしまうと、ブランドイメージの低下だけでなく、機会損失にもつながります。
仮にXアカウントが凍結してしまっても、情報を発信できる場を増やしておくと、顧客やフォロワーとのつながりを維持できます。
発信する情報がある方やビジネスに発展させたい方などは、ぜひブログ運用も1つの視野に入れてみてください。
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