日本はiPhoneのシェア率が高い国の一つです。AppleのUIに慣れていたり、デザインが好みの方は、PCにもMacをチョイスする方も多いでしょう。

今回はそんなMacの調子が悪いときに使えるメンテナンスツール「Onyx」をご紹介いたします。

「OnyX」とは

Macを長く使っていると動作が重く感じることがあるでしょう。不要なファイルや、古いログなどがPC内に存在していることが要因のひとつです。「OnyX」は、そういった快適な動作の妨げになるものを綺麗にクリーニングしたり、Macのデフォルトの仕様を編集できるアプリケーションです。

ざっとこんな感じの機能があります。

  • 起動ディスクの検証
  • 古いログや、不要なファイルの削除
  • OnyXに用意されているメンテナンスの実行
  • Macの動作に関わる部分をOnyXからまとめて設定可能
  • システムキャッシュのクリア
  • ゴミ箱の中のファイルの完全な削除

これらをまとめて行えるので、メンテナンス用のツールとして非常に便利です。

「OnyX」のダウンロード

まずは、お使いのブラウザで検索するか、以下のボタンからお使いのOSにあったものをダウンロードしてください。OSのバージョンが異なると動作しませんので、注意して確認しましょう。2022年12月26日現在、最新のmacOS(Ventura)に対応しているものがリリースされています。

OnyXをダウンロード

お使いのMacOSのバージョンは、Macの画面左上のここから確認できます。

ダウンロードしたOnyXをクリックして規約に同意して実際に操作してみましょう。起動するとお使いのMacのパスワードの入力が必要です。

「OnyX」の基本的な使い方

デフォルトで用意されているトータルのメンテナンスをしたい場合は、「メンテナンス」タブを開いて、デフォルトの設定のまま、「実行」をクリックするだけです。

すると、下記のように処理完了後に自動的に再起動する旨が表示されます。問題なければ、そのまま「続ける」を押します。

実行前に、すべてのアプリケーションを終了しておく必要があるので、データを保存してあらかじめ終了しておくのがベターです。

処理には時間がかかる場合があるので、余裕をもって行いましょう。メンテナンスが終了すると自動でコンピューターが再起動されます。

ここまでで基本的な使い方は終わりです。操作は至って簡単ですね。

メンテナンス機能以外の便利な機能

OnyXには、上記の基本的なメンテナンス機能以外にも豊富な機能が搭載されていますが、中でも便利な機能をピックアップしてご紹介いたします。

「アクセス権の修復」について

「OS X El Capitan」より前のバージョンをお使いの方は、定期的に手動でアクセス権の修復をすることをおすすめいたします。ファイルの読み込みや書き込みの不具合は、アクセス権に起因する場合が多いためです。

メンテナンスタブ内に「アクセス権」の項目が表示されているので、そこから手動で簡単に修復できます。
(「OS X El Capitan」以降のバージョンでは自動で処理されるため、OnyXをダウンロードしても「アクセス権の修復」の項目はありません)

ユーティリティ

ユーティリティーでは、ファイルシステムの検証などの他に、Macに組み込まれているバックアップ機能である「Time Machine」で自動保存されるローカルスナップショットなども削除できる機能もあります。Time Machineを使っている人は、知らぬ間にスナップショットのデータがストレージを圧迫している可能性もあるので、確認してみましょう。以下の箇所で簡単に削除可能です。

もちろんスナップショットのデータのみを削除するので、バックアップが削除されることはありません。

また、下記箇所から普段アクセスしにくい箇所にあるアプリケーションも実行できます。

例えば「ストレージの管理」をクリックすると、このように各種ファイルのサイズを一覧で確認できる上に、不要なファイルをその場で削除できます。便利なのは「未対応のアプリケーション」を一覧で表示してくれることでしょうか。

ここに表示されているものは、文字通り未対応のアプリケーションなので、不要であれば削除しておきましょう。上記のキャプチャではかなりのサイズ感なので、ストレージを圧迫しているはずです。

なお、ここで削除するとゴミ箱に入らず、操作を取り消せないので注意が必要ですが、今回の例では大幅に空き容量を増やすことができました。

各種設定

こちらのタブも便利な機能ですね。MACの動作に関わる部分をまとめて設定できます。

例えば、この「一般」タブでは、スクリーンキャプチャの形式を変更できます。スクリーンキャプチャをよく使う方は、ここで調整しておくと便利ですね。なお、Macデフォルトのターミナルを使って変更する方法については下記記事で解説しています。

他にもデフォルトの保存場所や保存名を変更することも可能です。各所で自分好みに設定できますが、元に戻したい時は「デフォルトに戻す」で対応できるので安心ですね。

まとめ

Macの定番のメンテナンスツールである「OnyX」について解説して参りました。定期的に設定を見直したり、不要なファイルを削除することで、効率的な操作が可能になり、Macの調子を整えることができるでしょう。今回紹介した機能以外にもFinderの隠しファイルやフォルダを表示したり、safariにデバッグメニューを表示させることも可能です。

デフォルトではアクセスしにくい箇所やターミナルを使って設定するような部分にも簡単にアクセスできるので、定期的なメンテナンスを行ったり、Macを自分なりにカスタマイズしてみてはいかがでしょうか?

Macのメモリ解放には、こちらのツールも便利です。よろしければご覧ください。