JavaScriptと言えば、Web制作やWebアプリに利用されるスクリプト言語のことで、表示部分を制御するクライアント言語と呼ばれています。最近では、JavaScriptがサーバー言語としても利用されているのです。
そこで今回は、サーバーサイドで利用できるJavaScriptの中でも、初心者にも取り扱いやすいnode.jsについて解説します。
node.jsとは
node.jsとは、JavaScriptをサーバーサイドで利用可能にするための実行環境です。JavaScriptは、今まで画面の表示部分の制御やウィンドウをポップアップさせるなど、見た目に関する部分を操作していました。しかし、PHPやRubyのようにサーバーサイドとして利用ができないため、Webアプリやスマホアプリの作成はできなかったのです。
node.jsは、JavaScriptが抱えていた「サーバーサイドでの利用ができない」を解決するものになります。記載方法はJavaScriptと大きく変わらないため、新しいサーバーサイド言語を習得したくないという方にもおすすめです。
node.jsで実現できることとは
node.jsを利用することで、以下のことが実現できます。
- Webアプリケーションの構築
- スマートフォン向けアプリの作成
Webアプリケーションの構築
node.jsはサーバーサイド言語として利用できるため、Webアプリケーションの構築が可能です。
node.jsの特徴として、大量のアクセスを同時に扱う目的があるため、リアルアイムで更新が発生する処理に向いています。例えば、LINEやGoogle Chatのようなメッセージングアプリです。メッセージングアプリは、メッセージを送信するとリアルタイムに相手へ送信されるため、node.jsとの相性が良いと言えるでしょう。
スマートフォン向けアプリの作成
node.jsはWebアプリケーションの構築だけではなく、スマートフォン向けのアプリも作成できます。
具体的には、node.jsの環境構築後にJavaScriptのフレームワークである「Cordova」「Ionic」を使い、スマホアプリ開発に向けているライブラリを活用して開発していきます。
また、node.jsはリアルタイムで複数人の接続があった場合でも、軽量な処理を実現できるため、スマートフォン向けアプリ開発に向いていると言えます。
node.jsを利用するまでの手順
ここからは、実際にnode.jsをインストールするまでの手順を解説します。
1. Node.jsの公式サイト（https://nodejs.org/ja/）にアクセス
2. 「推奨版」をダウンロード
※今回は、Windows版で実行しています
3. 「2」でダウンロードしたmsi形式のインストーラーファイルを実行
4. 「Next」を押下
5. チェックをして、「Next」を押下
6. インストールする場所を指定し、「Next」を押下
7. デフォルトのまま「Next」を押下
8. チェックをして、「Next」を押下
9. 「Install」を押下
10. 「Finish」を押下
11. ターミナルが表示されるため、何かキーを押下
12. ターミナルで以下を入力
node -v13. バージョンが表示されていれば、インストール完了
v14.18.0node.jsを使ってJavaScriptを活用していこう
今回は、JavaScriptをサーバーサイドで扱えるnode.jsについて解説しました。
node.jsは、クライアント言語として利用されているJavaScriptを、サーバーサイド言語としても扱えるようにする実行環境です。node.jsを活用すれば、Webアプリケーションの構築やスマートフォン向けのアプリ開発もできてしまいます。
JavaScriptを既に身につけている方や、これから学ぼうと思っている方は、node.jsを活用して様々なアプリケーションを開発していきましょう。
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