セキュリティが弱いと言われるWordPressサイトですが、少しの工夫で対策できます。

複雑なパスワードでログイン情報を保護したり、セキュリティプラグインを導入するなど。対策方法はさまざまです。

今回は、中でも人気のセキュリティプラグイン「Wordfence Security」をご紹介します。ファイアウォールや、マルウェアのスキャナー、二要素認証などをすぐに導入できます。

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「Wordfence Security」の機能概要

Wordfence Security

Wordfence Securityとは、累計500万回以上インストールされている人気のWordPressプラグインです。

いわゆるセキュリティプラグインで、次の主要機能が無料で使えるようになります。

  • ファイアウォール
  • マルウェアや脆弱性のスキャン
  • ログインセキュリティ(二要素認証)

有料版もありますが、無料版でも必要に応じて管理者に通知してくれるなど、十分実用レベルです。

プラグインのインストール

WordPressプラグイン「Wordfence Security」

管理画面から「Wordfence Security」を検索するか、下のボタンからもダウンロード可能です。プラグインファイルを wp-content/pluginsディレクトリにアップした後、管理画面から有効化してください。

Wordfence Security

プラグインのインストール方法は、こちらで詳しく解説しています。

Wordfence Securityの使い方

今回は、無料版で使える主要機能について使い方・設定方法をご紹介いたします。以下のステップで進めていきます。

  1. セットアップ(無料ライセンス取得)
  2. ファイアウォールの設定
  3. マルウェアや脆弱性のスキャン
  4. アクセスログの確認
  5. ログインセキュリティ(二要素認証)
  6. 通知周りの設定

1. セットアップ(無料ライセンス取得)

Wordfenceを有効化すると、最初にライセンスの取得を求められます。

WordPressプラグイン「Wordfence Security」のセットアップ画面1

「WORDFENCE ライセンスを入手」ボタンを押して、次の画面で一番左の無料プラン「Get a Free License」をクリックします。

Wordfenceのプラン

次に表示される画面でメールアドレスの入力と、利用規約への同意が求められます。

Wordfenceにメールアドレスを登録する入力欄

導入するサイトのURLに間違いがなければ、メールアドレスを入力し、「Yes」を選択してください。

登録したメールアドレスには通知やアラートが届くため、普段使用しているものを登録するのが理想です。

最後のチェックボックスにチェックを入れて、「Register」を押します。

登録完了画面

上記画面が表示されたら、登録したメールアドレスにメールが届いているかチェックします。

WordFenceからメールが届いた例

このようなメールが届いているはずなので、「Install My License Automatically」をクリックして、ライセンスを取得します。

WordFenceのライセンスキー

上記画面にメールアドレスとライセンスキーが表示されるので、「ライセンスインストール」を押せば、セットアップ完了です。

WordFenceの管理画面

「Wordfence ダッシュボード」という管理画面が自動で開くはずです。

2. ファイアウォールの最適化

WordFenceのファイアウォール設定箇所

Wordfenceのファイアウォール(WAF)は、悪質なアクセスやボットを遮断するための機能です。

ダッシュボード左側の「Wordfence > ファイアウォール」から、状態の確認や各種設定が可能です。

ここでは主に以下の設定を行います。

ファイアウォールの詳細設定

WordFenceのファイアウォールの詳細設定

まずは「ファイアウォールを管理」を押してください。

WordFenceのファイアウォール設定箇所(ファイアウォールを管理)

確認・設定するのは上記2箇所です。

左側が「学習モード」になっており、「次のとき自動的に有効化」にチェックが入っていて、日付が表示されていればOKです。

初期状態では「学習モード」になっています。一定期間後に自動で切り替わります。

続いて、右側の「WORDFENCE ファイアウォールの最適化」から保護レベルを設定していきます。

WordFenceのファイアウォール設定箇所(最適化)

上記画面が表示されるので、「.HTACCESS をダウンロード」を押して、バックアップファイルをダウンロードしてから、「次へ」を押します。特別なカスタマイズを行なっていない限り、設定変更は不要です。

WordFenceのファイアウォール設定完了

上記画面が表示されたら、ファイアウォールの最適化は完了です。

ブルートフォース保護

ブルートフォースアタック(パスワード総当たりで不正アクセスを試みるサイバー攻撃)に対する保護設定を確認します。

WordFenceのファイアウォール設定箇所(ブルートフォース保護)

初期状態から保護は有効化されていますので、上記の2箇所をお好みで変更します。

「何回ログインに失敗するとロックアウトされるか」などは、「20」と設定されていますが、3回失敗するとロックされるというように厳格化することも可能です。

厳格化し過ぎると、複数人で運営しているサイトなどでは、かえってロックされる頻度が高まる可能性もあります。セキュリティレベルと実用性のバランスを鑑みて設定しておきましょう。

「無効なユーザー名を即座にロックアウトする」という設定は、初期値では何も登録されていませんが、「admin」と登録しておくのもオススメです。

WordPressのユーザー名の初期値が「admin」のため、そこを狙ってブルートフォースアタックされることが多いためです。

(参照)WordPress公式:ブルートフォース攻撃 – サポートフォーラム – WordPress.org 日本語

その他は、初期値のままでも構いません。お好みで追加オプションも確認してみてください。

3. マルウェアや脆弱性のスキャン

WordFenceのマルウェアスキャン

ここでは、マルウェア(悪意のあるソフトウェアやコード)のスキャンを行えます。

「新しいスキャンを開始する」をクリックすると、すぐにスキャンが始まります。

WordFenceのマルウェアスキャン開始画面

進行中は、何をスキャンしているのかわかるので見やすいですね。スキャンが終わって問題があれば、次のように「発見した結果」が表示されます。

WordFenceのマルウェアスキャン中の画面

上記例では、プラグインを更新していないことが脆弱性として検知されていますので、該当プラグインを更新すれば改善されます。

4. アクセスログの確認

WordFenceのログ確認画面

「Wordfence > ツール」では、アクセスログの確認などが行えます。

どこからログインされているのか。訪問されたページや日時も記録されます。怪しいログインがあれば、ここから確認できるわけです。

WordFenceの監査ログ一覧

右端の「表示(目のアイコン)」をクリックすると、IPアドレスなどの詳細情報も確認可能で、ここから即時ブロックも可能です。

同ページ内にある「監査ログ」でも、操作履歴と日時を確認できます。

WordFenceの監査ログ一覧

セキュリティ面以外でも、操作履歴が記録されるので、不具合の原因究明にも役立ちそうです。

5. ログインセキュリティ(二要素認証)

WordFenceのログインセキュリティ

「Wordfence > ログインセキュリティ」では、二要素認証を設定可能です。

次のようにQRコードが表示されるので、「Google Authenticator」等で読み取ります。

WordFenceの二要素認証

読み取り後に表示されるコードを、右側の入力欄にコピペして、二要素認証を有効化できます。

有効化すると、ログイン時にユーザー名、パスワードに加えて、Authenticatorで表示するコードの入力が必要になります。セキュリティ強度は上がりますが、実用性も下がるのでバランスを考えて有効化しましょう。

6. 通知まわりの設定

WordFenceのすべてのオプション

通知周りの設定は、「Wordfence > すべてのオプション」から行います。

ページ内の「通知メールの設定」にまとめられています。

WordFenceの通知設定箇所

スキャン結果の深刻度レベルを変更するなど、通知まわりの設定を細かく調整できます。

「管理者権限のある人がサインインしたときにアラートする」からは、チェックを外しておいてもいいでしょう。自分が管理者の場合、ログインするたびに毎回通知が来てしまうからです。

まとめ

セキュリティプラグイン「Wordfence Security」の使い方をご紹介しました。

ファイアウォールによる不正アクセスの遮断や、マルウェアのスキャン、ログイン時の二要素認証など。WordPressサイトに求められる基本的なセキュリティ機能を、無料でカバーできるのが大きな魅力です。

数多くの方にインストールされているのも頷けます。これからセキュリティ対策を始める方も、一度導入してみてはいかがでしょうか。

Wordfence Security

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