「第三者に一時的にログインしてもらいたい。」
「でもパスワードの共有は避けたい。」
WordPressサイトを運営していると、そんなシーンがあるかもしれません。
たとえば、外部の制作者に修正作業をお願いしたいときや、テーマやプラグインの不具合を開発元に確認してもらいたいときなどです。
とはいえ、管理者アカウントのパスワードを共有するのは、セキュリティ面で不安が残りますよね。
そんなときに便利なのが「Temporary Login Without Password」。一時的なログインURLを発行して、パスワード無しで管理画面にアクセスできるようになるプラグインです。
目次
Temporary Login Without Passwordの機能概要
一言でいうと、ワンタイムログインURLを発行できるプラグインです。URLを知っていれば、パスワード無しで管理画面にアクセスできるようになります。
- 有効期限付きのログインURLを発行できる
- 権限レベル(管理者・編集者など)を指定できる
- 発行後は一覧で管理・削除が可能
- アカウントごとのログイン回数も確認できる
制作を外注している方や、専門業者に管理画面内に入ってもらいたいときなどに便利です。パスワードを共有する必要はなく、ログイン期限も決められるため、セキュリティ面も安心です。
プラグインのインストール

管理画面から「Temporary Login Without Password」を検索してインストールするか、下のボタンからもダウンロード可能です。プラグインファイルを wp-content/pluginsディレクトリにアップした後、管理画面から有効化してください。
Temporary Login Without Password
プラグインのインストールにつきましてはこちらで詳しく解説しています。
WordPressで制作したサイトは、プラグインを使って簡単に機能を拡張することができますよね。当記事では、プラグインのインストール方法について解説してきます。 おすすめプラグインを見る プラグインのインストール方法は2つ プラグインのインストール方法は、下記の2つになります。基本的には、...
使い方
プラグインを有効化したら、ダッシュボードの「ユーザー > Temporary Login」をクリックしてください。

初回は、さまざまな案内が表示されますが、すべて閉じても問題なく利用できます。

上記のように随分とスッキリしますね。初めて使う場合は、上部の「Create New」を押してください。

任意のメールアドレスや権限、ログイン期限を設定してください。
名前は未登録のままでも問題ありませんが、既存の管理者ユーザーの名前が利用されるため、登録しておいた方が無難です。「テストアカウント」などでOKです。
最後に、最下部の「Submit」を押せば完了です。

上の画面が表示されたら、ワンタイムログインURLの発行は完了です。
管理画面で確認できる項目
発行されたアカウントが一覧表示され、次の項目を確認できます。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| Role | 付与されているユーザー権限。管理者・編集者・投稿者などから選択可能です。 |
| Last Logged In | 最後にログインした日時が表示されます。未使用の場合は空欄です。 |
| Count | そのURLを使ってログインした回数が表示されます。 |
| Expiry | ログインURLの有効期限。期限を過ぎると自動で無効化されます。 |
| Actions | アカウントの削除、編集、URLのコピーなどの操作を行えます。 |
ログイン日時やログイン回数の記録が残るので、第三者に共有時も安心ですね。
パスワード無しでログインした画面
ワンタイムログインURLからアクセスすると、次のようなツールバーが表示されます。

ワンタイムログインURL経由でアクセスした管理画面
「Temporary Access(一時的なアクセス)」であることと、設定した名前が表示される仕様です。
それ以外は、通常のログイン時と同様の操作が可能ですので、適切な権限を設定しておきましょう。
権限の種類は下記記事でご覧いただけます。
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まとめ
パスワード不要のワンタイムログインURLを発行できるWordPressプラグイン「Temporary Login Without Password」をご紹介しました。
一時的なアクセス権を安全に発行できるため、外部業者とのやり取りや、サポート対応時などにも役立ちます。セキュリティを保ちつつスムーズに作業を進めたい方は、ぜひ活用してみてください。
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