Xを利用していると、たまに「bio」というワードを見かけて「bioって何だ?」と気になった経験はありませんか。bioとはプロフィールを指したワードですが、読み方や語源を知っておくと明確な使い分けができます。
本記事では、bioの読み方や語源だけでなく、X運用に特化したbioとプロフィールの言い分けについて解説します。
なぜbioとプロフィールを言い分けるユーザーがいるのか、自分がX運用をする際はどちらで表現するのが良いのか、私なりの基準をまとめました。
目次
Xのbioとは
Xのbioとは、本記事のタイトルで記載したようにプロフィールを指す用語の1つです。Xを使うユーザーの中でも比較的若年層が「bio」と表現することが多く、世代によっては「bioとは何を指す用語?」と疑問が生まれやすいのが実情です。
本セッションでは、全世代のユーザーが快適にXを利用できるよう、bioという用語について深掘りしていきます。
正確な読み方
bioの正確な読み方は「バイオ」と読みますが、多くのユーザーが「ビオ」と読んでいるのも実情です。また、明確にプロフィールの何を見てもらいたいのかを示すために「bio”欄”」と言い分けているユーザーもいます。
実際に海外のXユーザーは「watch my bio(私のプロフィールを見て)」という意味合いで「bio」のワードを使っています。海外ユーザーは正しい読み方である「バイオ」で読んでいるでしょう。一方で日本国内のユーザーはローマ字読みで「ビオ」と読んでいるユーザーが多いと推測しています。
bioの語源
そもそもbioは「biography(バイオグラフィー)」が語源で、このbiographyを略したのがbioなのです。biographyは直訳すると「経歴」を意味しているだけあり、Xのプロフィールに書く経歴や実績こそがbioです。
実際にXの言語設定を英語に変えてみると、日本語では「自己紹介」と書かれている箇所が「Bio」という表記に変わっているのが分かります。
【日本語表記】

【英語表記】

bioとプロフィールとの違い
bioとプロフィールの違いをあえて言語化すると、以下の違いがあります。
- bio:160文字までの自己紹介文のみ
- プロフィール:自己紹介文を含めたアカウント名やIDなどのすべて
実際に英語表記に変えたXアカウントを見ると、自己紹介として記載する箇所が「Bio」と書いてあるように、経歴に関する情報はbioに書く箇所のみです。一方でプロフィールは、アカウントのトップページに書いてある情報のすべてが該当します。
しかし、ユーザーの中にはbioで指す自己紹介の箇所を「プロフィール”文”」と言い分けている方もいます。
また「プロフィール”文”」と言い分けずに160文字までの自己紹介箇所を示している方もいるため、どの部分を指しているかはユーザー次第なのが実情です。
Xでbioとプロフィールを言い分けている方がいる理由
Xを利用していると、自己紹介の箇所をbioと読んでいる方もいればプロフィールと読んでいる方もいるのが実情です。
私が長年Xを仕事と趣味を使い分けていて「なぜ言い分けている方がいるのか」を見た結果、以下の傾向があるのが分かりました。
見て欲しい部分が明確に分かれている
Xで見て欲しい部分が明確なユーザーは、bioもしくはプロフィール文と記載している傾向にあります。中には「プロフ誘導」と呼ばれている手法で「続きはプロフへ」「答えはプロフへ」と誘導するために、bioでもプロフィール文でもない表現をしている方もいます。
このプロフ誘導をしているユーザーがいるのは、プロフィールへ誘導することでフォロワー獲得もしくは訴求先であるLINE公式やLPへの誘導が主な目的です。
例えばテレビで「問題の答えはCMの後」とすることで、CM中に他のチャンネルに移らないよう待たせる手法があるように、Xでも続きを気になってもらう手法が採用されているのです。
自分が運用する時も、見てもらいたい部分が明確な場合、ターゲット層次第で言い分けてみるのも良いでしょう。
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bioに必要事項が書かれている
キャンペーンに参加する方法や店舗の営業時間など、ユーザーが何かしらの体験に関係する項目を記載している際「詳しくはbioへ」と記載しているユーザーがいます。
特に若年層をターゲットにしていたり、ユーザー本人が若かったりする際に必要事項が書かれている部分が「bioにある」と誘導している傾向です。
例えば、ビジネスアカウントとしてXを運用している方は「プロフィール」と言い分けていますが、趣味の延長で使っている方はbioと言い分けているように読み取れます。
また、店舗の営業時間を記載している場合「営業時間は”プロフィール(自己紹介欄)”にと書くのは表現として違和感がある……」と感じたユーザーが「営業時間はbioに」と書いているのでしょう。
普段利用しているSNSがXではない
普段利用しているSNSがXではなく、利用者層の多くが若年層であるInstagramやTikTokの場合、Xでbioと読んでいるように読み取れます。特にカフェやバーなど、写真映えが来客数に影響しやすい店舗では、InstagramやTikTokの運用を優先しているでしょう。
また、趣味の一環としてSNSを利用しており、メインで使っているのがXではない方がXを利用する際、普段使っているInstagramやTikTokの名残りが出ていると推測しています。
普段利用しているSNSがXではないプラットフォームだったとしても、拡散力のあるのはXなため、並行してSNS運用している方が「bio」と読んでいる傾向にあります。
bioとプロフィールを言い分ける基準
自分が運用するXで、bioと呼ぶのかプロフィールと呼ぶのかは、以下を1つの基準に運用してみると良いでしょう。
なぜ私が上記の基準を設けているのか、順番に解説します。
無難なのは「プロフィール」
Xでbioかプロフィールのどちらで表現するか、無難なのは「プロフィール」です。プロフィールと表現することで、大半のユーザーに何を見てもらいたいのかアピールできます。
一方でbioと表現するのは「bio」というワードを理解していないユーザーからすると、何を見れば良いのか疑問を残し、ストレスを与えてしまうでしょう。
また「bioって何を指す用語なんだろう」と気になったユーザーが、Googleで検索するためにXを離脱すると、見ていたポストを見失うリスクも挙げられます。
特にスマホアプリでXを開いていて、検索するためにXアプリを落とすと、次に開いた時にタイムラインの更新がかかり、開いていたポストが見当たらなくなります。
つまり、ユーザーにストレスを与えないためにも、多くのユーザーが理解している「プロフィール」と表現するのが無難になるのです。
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若年層同士なら「bio」
発信する方向性やターゲット層が若年層で固定されていたり、若年層同士でXを使ったりする方は「bio」と表現するのもおすすめです。
実際にXの検索欄で特定のキーワードと言語タグを指定する「lang:ja」で絞り込むと、グッズ交換を求める方が多く確認できました(2025年11月4日17時時点)。
また、若年層をターゲットにしたイラストレーターもbioと表現しているユーザーも確認できたため、ターゲット層の年代次第で言い分けてみるのもおすすめです。
何より、ユーザーにストレスを与えることは避けたいので、まずはフォロワーがどちらで表現しているのか、一度アンケートを取ってみても良いでしょう。
>bioと表現した日本語のポストを絞り込んだ検索一覧はこちらのリンクから検索可能
Xのbioでよくある質問
定期的にbio欄は変更しても良いの?
Xのbio欄(プロフィール欄)は、定期的に変更をしても大きな問題は起きません。特にユーザーの体験に直結する営業時間のような項目を記載している場合、Xのbio欄(プロフィール欄)を定期的に更新するのがおすすめです。
例えば営業時間を変更した店舗が、公式サイトやポストで新着情報として投稿していても、Xのbio欄(プロフィール欄)の更新も必須です。ポストや新着情報は、更新頻度次第で情報が埋もれてしまいます。
常に情報を追ってくれているユーザーは営業時間の変更が把握できたとしても、新規ユーザーに情報を届けるためにも、Xのbio欄(プロフィール欄)を変更しておく必要があるのです。
しかし、営業時間のような項目をアカウント名に書いている方で有料プランに加入し、ブルーバッチを付与されている方は何度も変更するのはおすすめしません。
ブルーバッチを付与されたアカウント名の変更はX公式に申請をする扱いになるため、高頻度の変更はスパム扱いされる可能性があるのです。
実際にbioはどう読む人が多いの?
bioを「ビオ」と読むのか「バイオ」と読むのかは、私の体感として「ビオ」と読んでいる方が多い印象です。
これはあくまで推測になりますが「バイオ」と表現することで、ゲーム『バイオハザード(BIOHAZARD)』のことと誤読される可能性が高いのが原因になっているのでしょう。
しかし、正確な読み方は語源の「biography(バイオグラフィー)」から来た「バイオ」であるため、英語圏のユーザーは「バイオ」と読んでいる可能性があります。
一方で日本国内のユーザーは、語源まで理解しているユーザーは少ないと推測しているため、誤読防止の観点から「ビオ」と読んでいる方が多いのが実情です。
ポストする時は「bio」と書き、誰かに話す時は「プロフィール」と表現することで、誤解が生まれやすくなるでしょう。
他人のIDをbio欄に載せる「相互bio」とは?
「相互bio」とは、bio欄(プロフィール欄)にお互いのユーザーIDを載せる方法です。相互bioが活用されるケースでよく見かけるのが、何かしらのコラボ企画を発信しているアカウントです。
また、相互ではなく片方のアカウントが特定のユーザーIDをbio欄(プロフィール欄)に書くケースもあります。特に多いのが、配信活動をしている方がアイコンやVTuberモデルなどの制作者を記載するケースです。
bio欄(プロフィール欄)にユーザーIDを記載することで、ポストでメンションした時に発生しやすい大量の通知を防げます。bio欄(プロフィール欄)にユーザーIDを載せる行為は、変更がない限り記載したユーザーとの関係を半永久的に示せる手法になるのです。
よくXのポストで、リプライではないのに「@shibasuke0813」のように書かれたポストを見かけたことはありませんか。「@ユーザーID」を入力したうえでポストする方法を、Xでは「メンション」または「@ポスト」と呼びます。 そこで本記事では、X運用におけるメンションの基本的なやり方はもちろん...
まとめ
本記事ではbioとは何なのか、正しい読み方や語源、言い分けが起きている理由などを解説しました。本記事の内容をまとめると以下の通りです。
若年層であったりInstagramやTikTokなどのSNSを普段使っていたりするユーザーの多くが、bioと表現している傾向にあります。Xをビジネスアカウントとして運用する場合は、ターゲット層に応じて言い分けてみるのもおすすめです。
また、若年層をターゲットにした商品やサービスを展開しており、SNSからの流入効果を高めたい方は、Webサイトのデザインも気にかけてみてはいかがでしょうか。







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