「ポータルサイトには物件を載せているのに、自社への問い合わせがなかなか増えない」「SNSも始めたいけれど、日々の案内や契約業務で手が回らない」。少人数で不動産会社を運営していると、集客に使える時間も予算も限られます。

そこで見直したいのが、広告やSNSで知ってもらった後の受け皿です。自社サイトで物件を探せるか、どんな会社か分かるか、気になる物件について迷わず相談できるか。この流れを整えることが、集客の土台になります。

本記事では、小さな不動産会社が、限られた手間で「見つけてもらう→比較してもらう→相談してもらう」流れを作る方法を紹介します。後半では、その受け皿をWordPressで作れる不動産向けテーマ「GRAVITY」も取り上げます。


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小さな不動産会社の集客は「誰に相談されたいか」から

最初に決めたいのは、対応エリアと得意な相談です。「不動産のことなら何でも」だけでは、初めて訪れた人が自分に合う会社かを判断しにくくなります。

たとえば、次のように対象を具体的にすると、掲載する物件や発信する内容も選びやすくなります。

主に相談してほしい相手 サイトで伝える内容の例
駅周辺で一人暮らしを始める人 単身向けの物件、通勤経路、買い物環境、初期費用の見方
子育て世帯の住み替え 間取りや収納、周辺施設、内覧で確認したい点
地域内で中古住宅を探している人 売買物件、購入までの流れ、相談できる担当者
所有物件の売却や管理を相談したい人 対応エリア、取り扱う業務、相談から依頼までの流れ

すべての業務をやめて一つに絞る、という意味ではありません。ホームページを開いたときに、まず何が得意な会社と伝えるかを決めます。そのうえで、ほかの対応業務も案内します。

集客経路と自社サイトの役割を分ける

ポータルサイト、Googleマップ、SNS、自社サイトは、それぞれ読者が訪れるきっかけが異なります。すべてを同じ頻度で更新するより、今の顧客がどこから来ているかを確かめ、役割を分けると運用しやすくなります。

接点 担わせたい役割 自社サイトで用意する受け皿
不動産ポータルサイト 条件に合う物件を探している人との接点 会社情報、担当者、取扱物件、相談窓口
Googleマップ等の地域検索 近くの不動産会社や店舗を探す人への案内 所在地、営業時間、来店方法、対応業務
SNS 写真・動画・地域情報から会社や物件を知ってもらう 紹介した物件の詳細や、内容に合う相談ページ
検索・紹介からの訪問 地域や会社名について調べる人の疑問に答える 地域の記事、物件情報、会社の得意分野

広告やSNSから自社サイトへ案内するときは、すべてトップページへ送るのではなく、紹介した物件やサービスがすぐ分かるページへつなぎます。掲載先で認められているリンク方法や案内方法も確認してください。

Web集客の手段を広く整理したい場合は、次の記事も参考になります。

自社サイトで整えたい、問い合わせまでの3つの流れ

サイトを訪れた人が知りたいのは、「希望に合う物件はあるか」「この会社に相談してよいか」「次に何をすればよいか」です。それぞれに答えるページを用意します。

1. エリアや条件から物件を探せる

物件一覧に写真を並べるだけでは、掲載数が増えたときに希望の物件を見つけにくくなります。取り扱いに合わせて、エリア、沿線・駅、賃料・価格、間取りなどから探せるようにします。

検索項目は、多ければよいわけではありません。実際に案内できる物件と、顧客からよく聞かれる条件に合わせます。地域を絞った会社なら、まず得意な駅やエリアの物件へ進める構成が分かりやすいでしょう。

2. 物件情報と会社の特徴を確認できる

物件ページでは、写真・間取り・費用・設備など、検討に必要な情報を分かりやすく伝えます。現地で確認した内容を補足できれば、内覧前の疑問にも答えられます。

たとえば「駅に近い」だけで終わらせず、物件情報として必要な交通表示を整えたうえで、周辺の買い物環境や室内の使い方などを具体的に説明します。現地を確認していないことや、感じ方に個人差があることを断定しないようにしましょう。

会社情報には、店舗の場所、対応エリア、営業時間、担当者の紹介、相談から案内までの流れを掲載します。「地域密着」という言葉だけでなく、どの地域で、どのような相談に対応する会社なのかを具体的にします。

3. 見ていた物件についてそのまま相談できる

物件を気に入っても、問い合わせ先を探し直したり、物件名を自分で書き写したりする必要があると、相談までに手間が増えます。

物件ページから内覧予約・問い合わせへ進めるボタンを置き、どの物件の相談かが伝わるようにします。スマートフォンで見たときも、ボタンの場所やフォームの入力しやすさを確認してください。

物件をまだ決めていない人には、「希望条件を相談する」「売却について相談する」など、相談内容に合う入口も用意します。問い合わせ後の連絡方法や受付時間も、実際の対応に合わせて伝えましょう。

物件検索から相談までをWordPressで作るなら「GRAVITY」

こうした自社サイトを作りたい不動産会社に向けて、当サイトではWordPressテーマ「GRAVITY(グラビティー)」を提供しています。物件情報を掲載し、条件検索から詳細ページ、問い合わせへ案内する不動産サイトを構築できます。

会社案内だけのホームページから、物件を探して相談できるサイトへ整えたい場合に、検討しやすいテーマです。

エリア・路線と条件を組み合わせた物件検索

GRAVITYは、物件種別、エリア、路線からの検索と、賃料・広さ・間取りなどによる絞り込みに対応しています。閲覧者が自分の条件に合う物件へ進むための入口を用意できます。

GRAVITYの物件種別・エリア選択と条件による絞り込み画面

賃貸・売買の物件種別に応じた入力項目が用意されているため、自社の取り扱いに合わせて物件ページを作成できます。

物件ページから問い合わせへ、物件名とURLを引き継ぐ

GRAVITYには、物件ページから問い合わせフォームへ進む際に、物件名と物件URLを自動表示する仕組みがあります。フォーム側の設定と組み合わせることで、閲覧者がどの物件を見ていたかを伝えやすくなります。

物件ページから問い合わせフォームへ物件名とURLを引き継ぐGRAVITYの画面例

まずはデモサイトで、物件検索から詳細ページへ進み、問い合わせの入口まで操作してみてください。自社の顧客が迷わず相談できそうかを、画面の流れで確かめられます。

GRAVITYのデモサイトを見る

比較検討と会社紹介のためのページも整えられる

物件や検索条件を保存する「マイリスト」、閲覧履歴の表示など、物件を比較する際の機能も備えています。会社情報やサービス案内のページも作成でき、物件以外の相談先としての情報を整えられます。

GRAVITYの価格は198,000円(税込)です。テーマ代とは別に、ドメイン・サーバー、必要に応じた制作や保守などの費用を見込みます。機能と価格は2026年10月26日に公式ページで確認した内容です。

GRAVITYの機能と料金を確認する

導入前に、毎日続けられる更新体制を決める

サイトの仕組みを用意したら、掲載内容を新しい状態に保つ担当と手順が必要です。少人数の会社では、最初から全物件や全サービスを一度に整えようとせず、更新できる範囲から始めます。

作業 決めておきたいこと
物件の掲載・更新 情報の確認者、入力担当、成約や条件変更が分かったときの更新手順
問い合わせへの対応 確認する担当者、休業時の扱い、返信後の記録方法
写真や地域情報の追加 案内や現地確認の際に何を記録し、どのページへ反映するか
サイトの保守 バックアップ・更新・フォームの受信確認を誰が行うか

物件管理ソフトやポータルサイトと同じ情報を扱う場合は、重複入力の負担も確認します。自社サイトに物件を掲載できることと、既存システムとの連携ができることは別の確認事項です。必要な連携やデータ移行は、導入前に要件を整理してください。

成約済みなど、現在取引できない物件を広告に残さないよう、掲載後の確認・更新を徹底します。物件広告は自社サイトでも適切な表示と管理が必要です。掲載許諾や必要な表示事項を確認し、サイトの機能と合わせて運用手順を整えてください。

参考:「おとり広告」の規制概要及びインターネット広告の留意事項(不動産公正取引協議会連合会)

問い合わせが増えないときは、止まっている箇所を見る

集客の効果は、アクセス数だけで判断しないようにします。問い合わせまでのどこで進みにくくなっているかを分けると、次の作業を決めやすくなります。

状況 確認すること
訪問が少ない どの経路から知ってもらうか。地域の記事、SNS、店舗情報から適切なページへ案内できているか
物件を見てもらえない 物件検索の入口が分かるか。取扱エリアや条件で探せるか
詳細ページは見られるが相談が少ない 費用や写真など、判断に必要な情報が揃っているか。問い合わせボタンが見つかるか
問い合わせ後に進まない 返信までの時間、案内可能な物件、希望条件と提案内容が合っているか

たとえば月に一度、問い合わせ件数と流入経路、相談された物件、内覧につながった件数を振り返ります。これは運用例で、最初から高度な分析をする必要はありません。電話や来店の際に知ったきっかけを聞くことも、接点を把握する手がかりになります。

アクセス解析を使う場合は、次の記事で基本を確認できます。フォーム送信等を数える際は、計測の設定と実際の受信が一致しているかも確認してください。

まずは、得意な地域の物件から相談までを一本につなぐ

少人数の会社で最初に取り組むなら、次の順番で自社サイトを見直してみてください。

  1. 対応エリアと、特に相談してほしい相手を決める
  2. その相手に案内したい物件の情報と写真を整える
  3. 会社や担当者の情報を確認できるようにする
  4. スマートフォンから物件を探し、問い合わせの入口まで進んでみる
  5. 無理なく更新・返信できる担当と手順を決める

小さな不動産会社の強みは、地域や物件について知っていることを、相談前の人にも分かる形で伝えられることです。その情報を、自社サイトの物件ページと会社紹介、問い合わせの流れにつなげていきましょう。

物件を探せる自社サイトをWordPressで作りたい場合は、GRAVITYのデモで検索・物件詳細・問い合わせの導線を確認してみてください。自社の取り扱いや運用体制に合うかを判断するところから始められます。

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