現在では、個人でもブログやSNSから集客することができるようになったことで、会社に勤める以外の選択肢も増え、個人の働き方も大きく変わり始めています。
また、家や車などの物質を所有することに価値を感じていた時代から、徐々に精神的な豊かさや自身の成長を目指すことに価値を置く時代の流れの中で、自分の知識や体験を伝えることがビジネスとなり得る時代になり、
【高次の精神世界へ導くスピリテュアル・カウンセラー】【人前であがらずに話ができるようになるスピーチ・プレゼンター】【希望と安心に満ちた未来を設計するファイナンシャル・プランナー】など、さまざまな肩書を持った個人起業家も増えています。
しかし、個人起業家がセミナービジネスで成功するためには、しっかりと収益化するためのマーケティング戦略を理解する必要があるので、ここでは・・
セミナー・コンサルティング・ワークショップ、相談会などの人と人との繋がりによって収益を上げるためのマーケティング戦略と、セミナー集客用ランディングページがサクっと簡単に作れる新機能を搭載したWordPressテーマ【ANGEL】の有効的な活用方法を解説します。
目次
セミナービジネスで利益を上げるための仕組みを理解しよう
個人起業家がセミナービジネスを始めようとした場合、1番はじめに思いつくのがセミナーの参加費そのものによる収益化でしょう。
例えば、1人でセミナーを行うことができれば、自分以外の人件費は掛らないので10,000円のセミナーに10人参加してもらうことができれば【10万円-会場費10000円=9万円】となり、1回のセミナー開催による利益は9万円になります。このセミナーを毎週2回(1ヶ月に8回)開催することができれば、1ヶ月で72万円の利益となり、個人起業家であれば十分な収入源の1つになり得ます。
しかし、現実的には10,000円のセミナーとなると参加費による心理的ブロックもありますし、参加者が会場まで足を運ぶ必要があり、住んでいる場所や仕事などの時間的な制約もあるため、参加してもらうこと自体がかなりハードルが高く・・
よほどブランディングが確立されている人でなければ毎週2回、セミナーにコンスタントに10人集めることはできないので、必然的にセミナー(毎回違う内容のセミナーを開催していくのは難しい)を開催するたびに参加者は減っていきます。
そこで、空いた席を埋めるために、GoogleやYahooなどのリスティングやFacebookなどの広告から直接セミナー参加者を集客することを考える必要性がでてきますが・・
10万円の広告費を掛けてセミナー参加者を10人集めたとしても【10万円-会場費10000円-広告費10万円=マイナス1万円】となってしまい、結局利益を上げることができません。つまり、セミナーを開催するたびに赤字になる可能性が高く、セミナーの参加費だけで利益を上げるというビジネスモデルは現実的ではないということです。
そのため、セミナービジネスで利益を上げるためには、フロントエンドとバックエンドという、マーケティングの考え方を理解しておく必要があります。
セミナーは無料(低額)で開催しバックエンドで利益を上げる
まだブランディング(多くの人の認知と信頼関係)が確立されているわけではなく、多くの広告費を掛けることができない個人起業家の場合・・
ブログ記事やSNSからアクセスを集めて認知を獲得し、自分の情報発信に興味を持ってくれる人を増やし、メールマガジンなどで囲い込み、徐々に信頼関係を築きながらパーソナル・ブランディングを確立する必要があります。
関連記事:個人起業家がパーソナル・ブランディグを確立するために重要なUSPと独自の市場を創り出すための戦略について
そして、収益化を考える前に、まずは無料もしくは低額のセミナーに参加してもらうことを目指します。
しかし、無料のセミナーをいくら開催しても収益は生まれないのでビジネスとしては成立しません。そこで、個別コンサルティングや会員制プログラム、高額セミナーなどのバックエンドサービスを用意しておき、利益はこのバックエンドから生まれる仕組みを構築します。
参加費10,000円となると、セミナーへ参加することの心理的ブロックがありますが、無料セミナーであればその分気軽に足を運んでもらいやすくなり、仮に無料セミナーへ参加した10人のうち2人でもバックエンドへ申し込んでもらうことができれば、利益を生み出すことが可能になるということです。
フロントエンドとバックエンドの役割の違い
セミナーを無料や低額で開催することの”開催者側の利点”としては、リアルの場での対面セールスがかけられるので、バックエンドの購入や申し込みをしてもらいやすくなります。つまり、利益の上がる”バックエンドを申し込んでもらうためのきっかけ作り“がセミナーを開催する目的になります。
このような話を聞くと「なんだか騙すようなことはしたくない・・」と思う人もいるかもしれませんし、場合によっては、無料セミナーは「バックエンドを売るためのセールスをすれば良いんだな」と考え、無料セミナーという名目で参加者を集め、いきなりセールスをしようとする事業者もいるかもしれません。
しかし、どちらも本質的には間違っています。
フロントエンドセミナーを開催する目的は、「利益の上がるバックエンドを申し込んでもらうためのきっかけ作り」ですが、参加者との信頼関係を築くことができなければ、バックエンドを申し込んでもらうことはできませんし、セールスばかりしてしまっては逆に信頼を失ってしまいます。
つまり、セミナーを開催する側の利点だけを考えるのではなく・・
「バックエンドのサービスはどのような内容なのか?高額のサービス(コンサルティング・個別相談・プログラムなど)を申し込むに値する信頼できる相手であるか?」を参加者に判断してもらうために、たとえ無料のセミナーだとしても、参加してくれた人にとって十分に役立つ内容のセミナーを開催する必要があるということです。
例えば、あなたが集客コンサルタントだとして、WordPressでブログを始めたいと思って人に対して「WordPressのインストール方法や初期設定の仕方などを無料で教えるセミナー」を開催します。
セミナーでは実際に「サーバーの登録の仕方からWordPressをインストールしてブログ記事が書ける(スタートできる)状態までの方法」を解説したとすれば、これからWordPressでブログが始めたいと思っている人にとって十分に有益な体験になります。
しかし・・「では、帰って早速やってみましょうね。さようなら。」ではボランティアで終わってしまいますし、せっかくあなたに会いにきてくれた参加者のことを想えば・・
「ちゃんと設定できるかな?」「セキュリティー対策とかも自分でできるかな?」と考えるのはごく自然のことです。
そこで「もし設定面でわからないことがあればメールでサポートします。その間、最低限のセキュリティ対策や導入しておきたい有効的なプラグインなどもお伝えしますので、サポートが必要な方は1ヶ月間3万円でフルサポートします。」といった、申し込みしやすい価格帯のミドルエンド(フロントエンドとバックエンドの間)を用意しておきます。
また、あなたがブログ集客のプロフェッショナルであれば、6ヶ月間30万円のバックエンドを案内し「ブログにアクセスを呼び込むための情報発信の仕方」「読者と検索エンジンに評価されるような有益な記事の書き方」「SNSを活用して記事を拡散させるテクニック」など、事業の売り上げに結びつかせるためのコンテンツマーケティングを実践していくための個別コンサルティングを案内するのも良いでしょう。
繰り返しになりますが、フロントエンドはセールスをする(売り込む)のではなく、たとえ無料だとしても”参加するに値する”役立つ内容のセミナーを開催し・・
「自分一人では不安なのでサポートをしてもらいたい。」「信頼のできるあなたにコンサルティングをお願いしたい。」といった、顧客の要望に貢献できるバックエンドサービス(個別コンサル・オンライン会員制サイト・会員限定の有料メールマガジン・高額のセミナーetc)を案内するということですね。
このように、一言で「セミナービジネス」といっても、フロントエンドとバックエンドの違いを理解し、セミナーを開催する目的を明確にすることが大切です。
そしてWordPressテーマ【ANGEL】は、セミナー集客用ランディングページがサクッと作れる「ランディングページビルダー」が搭載されているので、セミナー参加者を集め、あなたのバックエンドへ申し込みする優良な顧客獲得のために活用いただけます。
セミナー集客用ページがサクッと作れるランディングページビルダーの使い方
WordPressテーマ【ANGEL】でセミナー集客用ランディングページを作成するには、まずは管理画面から[固定ページ]を新規で作成します。
固定ページの属性のテンプレートから[ランディングページ]を選択します。
ランディングページビルダーの画面が開いたら[コンテンツを追加する]ボタンをクリック。
すると、【キャッチフレーズと説明文】や【画像】【枠付きの2カラムボックス】といったランディングページに追加したいコンテンツを選択することができます。
画像を登録するだけではなく、画像の上に表示させたいキャッチコピーやサブコピーなども簡単に設定することができます。
【キャッチフレーズと説明文】も設定して、プレビューをしてみましょう↓
続いて【枠付きの2カラムボックス】を追加してみます。
すると↓このように、枠付きの2カラムでリスト表示されるので「セミナー参加対象者」や「セミナー内容」などを掲載するのに適しています。
すでにセミナー参加経験のある人の感想は、セミナーの参加を検討している人にとって重要な情報になりますので【参加者の声】も集めて掲載しましょう。
↓このように写真や名前、感想などを掲載することができます。
その他、セミナー概要をテーブルで表示させたり、セミナー会場を案内するための地図、参加予約フォームのページへリンクするボタン(CTR)など簡単に追加することができ、↓このようなセミナー集客用ランディングページをサクっと作ることができます。
追加した各コンテンツは直感的な操作で順番を入れ替えることができるので、【参加者の声】を1番上にもってきたり、後から最適な順番を考えることもできます。
メールマガジン登録用ランディングページとしての応用編
WordPressテーマ【ANGEL】に搭載されたランディングページビルダーには、HTMLを記載できる【フリースペース】も用意しています。
CTR(行動喚起)をセミナー集客用ボタンではなく、「フリースペース」を活用し、契約中のメルマガ配信スタンドから「メルマガ登録のHTML」をコピーして貼り付けることで、メールマガジン登録用ランディングページとしても活用できます。(※メルマガ配信システムはANGELに含まれません。)
つまり、WordPressで構築したオウンドメディアでアクセスを集め、あなたの発信する情報に興味のある人を囲い込み、日々のメルマガで情報を発信をしながら信頼関係を築き、無料セミナーを案内してバックエンドを申し込んでもらうといったマーケティング戦略がANGELひとつで可能だということです。
さらに、「ANGEL」には保護ページ機能が搭載されているため、会員登録者数を増やしたり、有料コンテンツを配信して収益化することも可能ですので ↓ こちらの記事も参考にしてより効果的なマーケティングを実施していきましょう。
関連記事:WordPressで会員限定向けコンテンツが配信できる「パスワード付き保護ページ」が作れるテーマ
合わせて読みたいWordPressテーマ【ANGEL(tcd047)】の関連記事
第1回 : これからのスピリチュアルビジネスの役割と情報発信の在り方について
第2回 : 個人起業家がパーソナル・ブランディグを確立し独自の市場を創り出すための戦略について
第3回 : セミナー集客用ランディングページがサクッと簡単に作れるWordPressテーマ
第4回 : 会員限定向けコンテンツが配信できる「パスワード付き保護ページ」が作れるテーマ