最近は、まとめサイトや各種ニュースサイトなど、情報をキュレーションして紹介するサイトが人気です。また、それらの更新情報をまとめたアンテナサイトを利用しているユーザーも増えてきています。

そこで、そのアンテナサイトを自分好みのサイトだけを選りすぐって作る方法をご紹介したいと思います。

今回は、ひとつのWordPressサイトにひとつのプラグイン、ひとつの投稿記事だけを利用するといった、贅沢な使い方の1例をピックアップしてみました。

人に見せるためのサイトをWordPressで構築している人がほとんどだとは思いますが、自分だけの情報収集ツールとしてWordPressを活用してみるのも面白いかもしれません。

「RSSImport」のインストール

今回は「RSSImport」というプラグインを利用します。まず下記のURLからプラグインをダウンロードして、wp-content/pluginsディレクトリにインストール。その後、管理画面から有効化してください。

RSSImport

プラグインを設定する

「RSSImport」は、RSSフィードを読み込んでサイトに表示できるプラグインです。プラグイン自体の設定等は一切なく、投稿記事に直接ショートコードを記入するか、テンプレートにPHPコードを記載することで利用することができます。

今回は投稿記事をひとつ作り、そこに好きなサイトのRSSフィードを読み込んでアンテナサイトを作っていきます。

下記の設定例のようなコードを投稿記事に記載していきます。

「display」で記事の表示数を設定。「feedurl」には、記事を読み込ませたいサイトのRSSフィードを記入。「date=”true”」で日付を表示。「start_item」と「end_item」で、タイトルまわりを装飾するためのHTMLなどを記載しておきます。

【設定例】

[RSSImport display=”5″ feedurl=”http://www.○○○○.jp/index.rdf” date=”true” start_item=”<strong>” end_item=”</strong><br /><hr />”]

あとは、わかりやすいようにサイト名を追記したり、スタイルシートで見栄えを調整していきましょう。

rssimport001.fw

ちなみに、「RSSImport」には他にも以下のようなオプションが多数用意されています。自分が表示したいスタイルのものを選んで、ショートコードに記載していきましょう。

【RSSImport オプションの一部抜粋】
display …… 表示するアイテム数(初期設定は5)
feedurl …… フィードのURL
before_desc …… 説明文の前に付ける文字列
displaydescriptions …… trueで説明文を表示する(初期設定はfalse)
after_desc …… 説明文の後に付ける文字列
html …… trueにすると説明文にHTMLを含ませることができます(初期設定はfalse)
truncatedescchar …… 説明文の最大文字列(初期設定は200)
truncatedescstring …… 説明文を切り捨てたあとに付ける文字列(初期設定は…)
truncatetitlechar …… タイトルの最大文字数
truncatetitlestring …… タイトルを切り捨てたあとに付ける文字列(初期設定は…)
before_date …… 日付の前に挿入する文字列(初期設定は<small>)
date …… trueで日付を表示(初期設定はfalse)
after_date …… 日付の後に挿入する文字列(初期設定は</small>)
date_format …… 日付の表示フォーマットを指定
before_creator …… 投稿者の前に挿入する文字列(初期設定は<small>)
creator …… trueで投稿者を表示(初期設定はfalse)
after_creator …… 投稿者の後に挿入する文字列(初期設定は</small>)
start_items …… リストの項目の前に付ける文字列(初期設定は<ul>)
end_items …… リストの項目の後に付ける文字列(初期設定は</ul>)
start_item …… 各項目の前に付ける文字列(初期設定は<li>)
end_item …… 各項目の後に付ける文字列(初期設定は</li>)
target …… ターゲットの設定
rel …… rel属性を設定
desc4title …… title属性で使用(初期設定はfalse)

こちらがサンプルで作ってみたアンテナサイトです。このように、プラグインひとつで簡単に構築することができます。

rssimport002.fw

更新頻度が低いときは、function.phpを修正する

完成したときは気がつきにくいですが、更新頻度が半日に1回程度と低い場合がります。これは、WordPressのキャッシュが12時間(43,200秒)になっており、プラグイン側ではそれを制御することができないためです。

そこで、下記のコードをテンプレート内のfunction.phpの一番最後の行に付け足しておきましょう。これで、キャッシュ時間を30分(1,800秒)に変更することができます。下記のコード内の「1800」の数値を変更することで、キャッシュ時間を調整することも可能です。

add_filter( ‘wp_feed_cache_transient_lifetime’, create_function( ‘$a’, ‘return 1800;’ ) );