SEOコンテンツでは、1記事1キーワードを意識することが重要です。

1記事1キーワードとは、1つの記事(ページ)で対策するのは1つのキーワードに絞るという原則で、この原則を徹底することが、SEOに強いコンテンツを生み出すことにつながります。

SEOにおける1記事1キーワードの原則とは?

1記事1キーワードの原則とは、1つの記事(ページ)で対策するのは、1つのキーワードに絞るという考え方です。

そもそもの前提として、Googleはキーワードと記事内容の関連性を重視しています。

Google の検索アルゴリズムは、検索インデックスに登録されている膨大な数のウェブページを分類し、ユーザーが探している情報と最も関連性が高く有益な検索結果を瞬時に探し出します。
出典: Google 検索の仕組み

「ユーザーが探している情報」とは、ユーザーの検索ニーズのことであり、その検索ニーズが反映されているものが、キーワードです。

キーワードとの関連性をGoogleに認識させるには、1つのキーワードを記事に設定して、そのキーワードに関連する内容だけを、記事内で述べていく必要があります。そうすることで、ユーザーが探している情報と関連性が高いと判断されるわけです。

1つの記事に、意図が異なるキーワードがいくつも設定されているようなケースでは、キーワードと記事の関連性は低くなります。何について書かれている記事なのか、Googleは判断しづらくなるからです。

たとえば、「WordPress インストール」「WordPress プラグイン」といったキーワードを1記事で対策しようとすると、WordPressのインストール方法とおすすめのプラグインを同時に載せることになります。

こうなると、「WordPress インストール」と「WordPress プラグイン」、それぞれのキーワードとの関連性は薄くなってしまい、どちらのキーワードでも評価されない・・・という結果になります。キーワードを詰め込めば、たくさんのキーワードで上位表示されると思いがちですが、実際は逆だということです。キーワードごとに評価が分散してしまい、SEOのパフォーマンスは悪くなります。

したがって、1つの記事で対策するのは、1つのキーワードに絞る必要があります。
例外として、以下のように同じ検索意図(検索ユーザーの検索ニーズ)を持つ関連キーワードは、まとめて対策しても大丈夫です。

  • SEO キーワード 選定
  • SEO キーワード 選定 コツ
  • SEO キーワード 選定 方法
  • SEO キーワード 選び方
  • SEO キーワード 探し方

これらのキーワードは、検索意図が重複しているので、1記事で同時に対策すべきです。同じ検索意図のキーワードだとGoogleも認識しているので、評価が分散することはありません。

検索意図や関連キーワードについて詳しくは、以下の記事が参考になります。

ここから先は、1記事1キーワードの原則をさらに深堀りして見ていきます。

1つの記事で伝えることは、1つだけに絞る

記事では、キーワードに関連した内容たった1つだけを述べていくことが重要です。1つの記事で伝えることは、1つだけに絞ります。

ライティングの世界では、1メッセージの原則と呼ばれるものがあります。記事で扱う主要なテーマ・メッセージは、たった1つでなければいけないという原則です。

1つの記事で幅広くいろいろなことに言及すると、それぞれのメッセージの印象は弱くなります。何を伝えたいのかがハッキリせず、説得力のない記事になるわけです。読み手の記憶にも残りません。そして当然、話題を広げすぎれば、キーワードとの関連性も薄くなってしまいます。

例として、以下の記事タイトルを見てください。

どんなことをする?Webディレクターの意味や仕事内容、将来性、なり方や給料相場などを徹底解説!

これは1記事1キーワードの原則からすると、あまり良くないものです。話題を広げすぎていますし、意図が異なるキーワードが4つも詰め込まれています。

  • Webディレクター 意味
  • Webディレクター 仕事内容
  • Webディレクター 将来性
  • Webディレクター なり方

1記事でこれだけ広範囲の話題に言及するとなると、一つひとつの内容は必然的に薄くなります。深い洞察や具体的なアドバイスがない、一般論が広く浅く並べられただけの記事になることが多いのです。そうなれば、記事が読み手の記憶に残ることはまずありません。サイトへの再訪問も期待できないでしょう。

また、キーワードが4つも含まれているということは、4通りの異なるペルソナ(記事の想定読者)に対して、1つの記事でアピールしようとしていることになります。

基本的に、1つの記事で複数のペルソナに訴求するのは難易度が高いので、避けたほうがいいです。例えるなら、1つの広告で、20代男性と40代女性の両方に訴求するようなものです。それがいかに難しいかは、容易に想像できると思います。

したがって、1記事1キーワード、1メッセージ、1ペルソナという基本を徹底するなら、以下のように、キーワードごとに分けて記事を作成すべきです。

  • Webディレクターの意味・定義
  • Webディレクターの仕事内容とは?
  • Webディレクターの将来性について
  • Webディレクターのなり方について

分割したほうが難易度も低いですし、成果も出やすくなります。難易度の高い応用的な方法に手を出す前に、まずは基本を忠実に実行しましょう。これに関しては、TCDサイトの「WordPress使い方大全集」のページが参考になると思います。

WordPress大全集

ここに掲載されている記事はどれも、1記事1キーワード、1メッセージ、1ペルソナになっています。検索キーワードとの関連性も高くなりますし、「求める情報がここにある」と直感的に理解させることができるので、読み手の注意も引きやすいです(実際、WordPress使い方大全集のページはよく読まれています)。

まとめ

この記事では、SEOで重要な1記事1キーワードの原則を解説しました。
1記事1キーワードの原則は、SEOに強い記事作成の基本なので、ほかのどんなテクニックや知識よりも重要度は高いです。

記事を作るときは、以下の3つの要素を、ぜひ意識してみてください。

  • 1キーワード
  • 1メッセージ
  • 1ペルソナ

1つのキーワードだけを設定して、1人のペルソナに対して、たった1つの重要なアイデアを伝える。この基本を実行すると、雑多な記事が、検索エンジンに評価されやすい訴求力ある記事に生まれ変わります。

SEOまるわかり大全集