WebサイトをAMPに対応したいけど方法がわからないという人も多いと思います。本稿ではAMPとは何かの解説からWordPressサイトでの対応方法を解説します。
AMPとは?
AMP(アンプ)とは、Googleが展開するWebサイト向けのフレームワークで、モバイルページ最適化やキャッシュによる高速化を実現します。開発元のAccelerated Mobile Pagesは2017年にGoogleが買収した企業で、現在ではGoogleドキュメントやアドセンスなどGoogle全体のサービスもAMPをサポートしています。
>> AMP公式サイト
AMPはあらゆるWebサイトで導入でき、大手メディアだけでなく個人ブログでも導入されています。
AMP対応のサイトの見分け方
AMP対応したサイトかどうか見分けるには、スマホでWebページを確認すると分かります。
上記例は食べログのサイトです。赤枠の通り、AMPを実装するとドメインがgoogle.co.jpと表示され、ヘッダーバーが挿入されます。これがAMPビューワーでページが表示されている証です。
以前はAMPサイトはGoogleの検索結果にカミナリマークが表示されていたので、マークの有無で見分けがつきましたが、現在では廃止されています。
AMPのメリット
AMP導入のメリットは次の2点です。
- モバイルページの表示速度向上
トップニュースカルーセルへの優遇掲載→ 2021年6月終了
2つ目のメリットだった「トップニュースカルーセルへの優遇掲載」はGoogleが2021年6月に終了宣言をしています。トップニュースカルーセルとは、Google検索結果に表示されるトップニュースを指します(↓キャプチャ参照)。
一方でデメリットはこちらです。
- 実装・維持コストがかかる
- ヘッダーバーが表示される
ここで言う実装&維持コストとは経済的コストではありません。
サイトのAMP対応自体さほど難しくないですが、広告やアクセス解析などWebサイト運営に付随してくるサービス1つ1つにAMP対応できるかどうかを考えなくてはいけなくなり、実装以外の面で情報収集・判断・作業といった余計な仕事が増えてしまうデメリットは拭えません。
モバイルページの表示速度アップは重要な施策ですが、余計なことを考える必要が出てくる点にスマートを感じないんですよね。
また、モバイルページに強制挿入されるヘッダーバーは、表現に対する制限です。何より美しくない。弊社がAMP導入を見送った理由はこの1点に尽きます。
AMP離れも起きつつある
AMPは現在でも多くのメディアやランディングページで実装されていますが、先ほど挙げたメリット2のトップニュースカルーセルへの優遇掲載が終了したことで、AMP離れが加速し始めている事実もあります。
実際、Twitterやアメブロなどの有力メディアはAMPのサポートを終了しました。メリットとデメリットを天秤にかけた時にデメリットが上回ったとの判断だったのでしょう。今のままだとAMP流れは進んでいくかもしれません。
以下、AMPの参考になる情報です。
・Googleの「AMP優遇」がまもなく終了 – GIGAZINE
・アメブロのAMPを終了します | CyberAgent SEO Information (サイバーエージェントSEO情報ブログ)
・AMPに明るい未来はあるのか? アメブロやTwitterなど有名サイトが次々とAMPサポートを打ち切る | 海外SEO情報ブログ
WordPressサイトをAMP対応する
WordPressサイトをAMP対応するには、「AMP」というプラグインを使うのが一番簡単な方法です。手順を解説していきます。
機能の特徴
- 有効化だけでAMP対応できる
- 下層ページのみAMPへ
- テンプレート各種用意あり
- 用意されたテンプレート以外を使うとデザインが崩れることがある
プラグインのインストール
管理画面から「AMP」を検索してインストールするか、下のボタンからもダウンロード可能です。プラグインファイルを wp-content/pluginsディレクトリにアップした後、管理画面から有効化してください。
プラグインのインストール方法はこちらでも詳しく解説しています。
WordPressで制作したサイトは、プラグインを使って簡単に機能を拡張することができますよね。当記事では、プラグインのインストール方法について解説してきます。 おすすめプラグインを見る プラグインのインストール方法は2つ プラグインのインストール方法は、下記の2つになります。基本的には、...
プラグインの使い方
プラグイン有効化後、WordPressダッシュボード左メニューに「AMP」が追加されているので、「設定」を選択します。
設定内の「テンプレートモード」からテンプレートを選択します。「標準」を選択すると、今使っているテーマをそのままAMP化します。推奨は「リーダー」です。理由はプラグイン側が用意したテンプレートのため、デザインが崩れないからです。
AMP対応したかどうかの確認
Googleサーチコンソールの「AMPテスト」を使って、AMP対応できているかどうか確認できます。
WordPressサイト以外のAMP対応方法
WordPressサイト以外でAMPに対応するには、こちらの解説がわかりやすかったです。
>> AMPとは?SEO効果やGoogle AMPの対応方法など解説|SEOラボ
まとめ
AMPのメリット・デメリットと対応方法を解説しました。
AMPのメリットはモバイルページの高速化です。デメリットは管理の手間がかかることです。AMP対応できても、その後自分で管理できるかどうかも重要になってくるので、今後AMPがどうなっていくか見守りつつ判断してもよさそうですね。
おすすめWordPressプラグイン
WordPress公式ディレクトリには2024年6月時点で、59,000個のプラグインが無料で公開されています。その中にはニッチなものから汎用性の高いもの、頻繁に更新されているものや更新が止まっているものまで様々です。 この記事ではTCDがおすすめするWordPressプラグインをご紹介してい...