一昔前まで『クリエイター』と言えば、WEBクリエイター、映像クリエイター、CGクリエイター、サウンドクリエイター、ゲームクリエイターなど、特殊な技術や能力のある人だけに与えられていた”称号“のように認知されていたように思います。
しかし、機械やソフトウェア、AI(人口知能)などが飛躍的に進化を遂げている現在では、均しいモノを大量に生産することができる労働力や、情報を正確に処理することができる技術ではなく・・
- 機械では作ることができないイマジネーションを具現化する
- ソフトウェアでは処理できないような問題を解決するアイデアを生み出す
- AI(人口知能)では表現することができない感覚を養う
そんな、既存の概念に縛られない「想像力」と「創造力」が試される時代に移行し、人々の共感を得ることができる表現力や発言力、そして創造力を養いながら、「私たち一人ひとりがクリエイターとして活躍しなければならない時代になってきている」ということを実感している人も多くなっているでしょう。
目次
現在のクリエイター事情はいかにっ??
現在では、誰もがクリエイターとして活躍することができるネット環境が整っているため、前記したいわゆる「クリエイター」と呼ばれている人たちに限らず、独自のセンスや思考、アイデアから創造物を生み出し、柔軟な感性とマルチな才能を活かしながら若い世代が台頭しています。
また、【個人の時代】を象徴するように、ユーモアを表現するユーチューバーや、役立つ情報を発信しているブロガーなども、まさしく新しいモノを創造するクリエイターであり、会社に勤めるよりもはるかに多くの収入を得ている個人も増えています。
しかしその一方で、クリエイターという涼しい響きとは裏腹に・・
- 「どうして私の作品は評価されないのだろう?」
- 「低単価の案件ばかりこなしているだけで稼ぐことが難しい」
- 「1日中仕事をしているのに常に納期に追われて精神的にも肉体的にも苦しい」
- 「なぜ自分よりもあきらかに技術もセンスも劣っているはずのライバルのほうが注目されるのか?」
- 「下請業務ばかりで社会的な地位や立場の低さに落胆している」
- 「この苦痛はいつか報われるのだろうか?それともずーっと続いてしまうのではないだろうか?」
といった悩みを抱え、明瞭な未来も描けないフリーランスのWEBデザイナーや記事執筆ライター、映像・サウンドクリエイターなども少なくはありません。
そのため、ここではジリ貧クリエイターから抜け出し、「売れっ子クリエイター」として活躍するために必要な3つの条件について考えていきたいと思います。
ジリ貧クリエイターは想像し、売れっ子クリエイターは創造する
そもそもクリエイトとは”創造すること“であり、新しいモノを作り出すことです。そのため、頭の中にどんなに素晴らしいアイデアや作品のイメージがあったとしても、想像しているだけではクリエイターとは言えません。
ようするにクリエイターとは、アイデアやインスピレーションを出力して”カタチ”に起こし、自分以外の他人の視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚などの五感のいずれか、もしくはそれらの組み合わせで認識できる状態として提示することができる人のことです。
例えば、昔の画家であれば自身が描きあげた絵画を個展などで展示していたように、現在のWEBデザイナーや写真家であれば、個展を開かずともWEBサイトやブログなどをポートフォリオとして活用することで、手軽に作品を展示することが可能になっています。
また、サウンドクリエイターであれば聴覚で、映像クリエイターであれば視覚と聴覚の組み合わせで作品を認識させることができますし、料理人であれば料理の写真やレシピなどを公開することで、現在のWEB上では再現できない味覚や嗅覚なども、記憶を呼び起こして”おいしさ”を想像させることができるでしょう。
そのため「売れっ子クリエイター」として活躍するために、作品や実績を公開することができるポートフォリオ(自分のメディア)を所有し、日本中に、そして世界に向けて展示していきましょう。
条件①:ポートフォリオ(実績)を公開する
ポートフォリオで作品を公開するということは、他者からの評価を得ることになるので、当然クリエイティブの質が重要になります。常に自己満足に終始しないよう、クリエイティブの質を高めていくことは必須になりますが、それがプロフェショナルとしての成長にもつながります。
ジリ貧クリエイターは質を磨き続け、売れっ子クリエイターは価値を高める
クリエイターの中には【質】と【価値】の違いを理解しないまま「ライバルよりも圧倒的なクリエイティブの質を高めれば成功できる!」と考え、作品や技術の質だけを磨き続ける人がいます。しかし、クリエイティブの質を高めれば必ずしも成功できるとは言い切れません。
むしろ作業量が増え、”納期に追われる状態”がいつまでも続いてしまう可能性もあります。
例えば、磨かれた”質”の高いダイヤモンドはその美しさに人は魅了されますが、「ダイヤモンドがそこにある」と認知されていない状態では価値はなく、希少性の高いダイヤモンドを手にしたいと考える人が増えれば増えるほどその”価値“は高くなります。
ようするに、【供給 < 需要】の状態にならなければ、いくら質を高めたところで価値を高めることはできないということです。クリエイティブもダイヤモンドと同様に、磨き続けることで人々を惹きつける作品を作り出せるようになりますが、その作品の存在が認知されなければそこに価値はありません。
しかし、現状は・・
仕事をもうらうためにクラウドソーシングサービスに依存せざるえないクリエイターが多く、企業もまた、出来る限り低コストで案件を受けてくれるクリエイターを探し、低単価の需要ばかりが増えていく一方です。
WEBデザインや映像、サウンドなどの制作物は1度クライアントに納品してしまえば、複製することも再利用することもできません。
ようするに、本来クリエイティブは世界に一つしかないものでありダイヤモンドよりも希少価値が高いものなので、その”価格”は時給で計算するものではないですし、まして相場で考えるものではないということです。
しかし、クラウドソーシングサービスなどの案件には”相場“があり、どれだけ質を高めても10倍、20倍という金額で案件を受けることは難しいのが現実です。
そのため、売れっ子クリエイターは、ダイヤの原石を磨くように自身のスキルとクリエイティブの質を磨くことは当然と考え、クラウドソーシングサービスに依存した状態でその質を磨き続けるのではなく、WEBサイトやブログなどで情報を発信しながら・・
自分のクリエイティブを欲しいという企業(人)を増やすことで、作品の価値を高める努力をします。
条件②:トラフィック(集客)を増やす
自身のポートフォリオを多くの人に見てもらうことができるようにトラフィックを集めながら、あなたのクリエイティブを欲しいという人を増やして”その価値”を高めていきましょう。
そうすることで、独自の市場を作り出すことが可能になり、自分の時間とエネルギーを投下することができる”優良なクライアント”を選び、高単価の案件、やりがいのある仕事ができるようになります。
ジリ貧クリエイターは経験を語り、売れっ子クリエイターは提案をする
少し前のWEBデザイナーであれば、Photoshop、Illustratorの3年以上の実務経験といったデザインソフトのオペレーションスキルが重視されていました。
しかし、現在ではデザインソフトの機能や性能も日々進化をしているので、趣味や独学でデザインを始めた人でも、”企業側から指定されたとおりにデザインに起こすこと”は容易になっています。
これは何を意味するかというと・・
「指定されたとおりにデザインに起こす技術の価値は今後どんどん下がっていく」ということです。
もちろん、企業側も即戦力となる”最低限の実務経験”を望みますが、経験しか語れないクリエイターは、「○○円お支払いしますので、□□な感じで△△のように完成させてください」といったように、報酬額や制作物も企業側の言いなりになってしまいます。
そのため、売れっ子クリエイターは経験を語るのではなく、プレゼンテーション(提案)します。
条件③:プレゼンテーション(提案)をする
ここで言うプレゼンテーションとは、響きがきれいな言葉を並べるのではなく、自分を演出するものでもなく、自身のクリエイティブが「どのような利益に貢献できるのか?」を言語化し、それを活用する人に理想の未来を描かせることです。
- 「ある程度のスキルがあれば作ることができる、企業側から指定されたとおりのデザイン」
- 「独創的なアイデアと実績に基づいて生みだされる、ビジネスに利益をもたらすデザイン」
とでは、その価値は圧倒的に異なり、前者のデザイナーは作業に追われる一方で、後者のデザインができるクリエイターは高額な報酬を得ることができるということです。
これはデザインに限ったことではなく、企業のセールスプロモーションに必要な映像やサウンド、コンテンツなど、あらゆるクリエイティブでも同じことが言えるので、これから「売れっ子クリエイター」として活躍するために、プレゼンテーション(言語化する)スキルも高めていきましょう。
売れっ子クリエイターとして活躍するための3つの条件
ここでは、【ジリ貧クリエイターが売れっ子クリエイターとして活躍するために必要な3つの条件】について解説しましたが、考え方はすごくシンプルです。
- 条件①:ポートフォリオ(実績)を公開する
- 条件②:トラフィック(集客)を増やす
- 条件③:プレゼンテーション(提案)をする
作品を展示するためのポートフォリオを所有し、ブログやSNSを活用してトラフィックを集め、ランディングページを用意してプレゼンテーションする。考え方はすごくシンプルですが、これを実践していくことはなかなか簡単なことではありません。
しかし、クラウドサービスで低単価の案件をこなし続けていても「ジリ貧クリエイター」から抜け出すことはできないので、TCDでは、ポートフォリオ・トラフィック・プレゼンテーションの機能を1つにまとめ、クリエイティブビジネスを成功に導くためのWordPressテーマ「UNIQUE」を完成させました。
ぜひあなたの独自のセンスや思考、アイデア、柔軟な感性とマルチな才能を発揮して「売れっ子クリエイター」として活躍していきましょう。
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