ブログを運営しながらアフィリエイト収入を得る、あるいは店舗などへの集客へとつなげる、といった取り組みを始める人が増えてきています。ブログ運営を指導する書籍やネット上のノウハウなどもたくさんあり、全くの未経験からブログを始めたとしても、必要となる情報に事欠くことはありません。

ただ、このような膨大な情報の数々を、初心者段階から系統立てて理解することはかなり難しいでしょう。そこで、今回は「ブログを始めた人が気をつけたい運営のポイント」と題して、基礎的なポイントについて、9つの項目に分けて説明していきます。

Point1:一番最初はどのブログサービスがおすすめ?

もしあなたがまだブログを一度も運営したことがないのであれば、正直に言って「どこでも良い」という結論になります。なぜなら、どんなベテランブロガーでもそうですが、一番最初に運営したブログをずっと運営し続けることはほとんどないからです。ブログを開設して丹念に更新していても、更新すればするほど自分の中でコンセプトが明確になっていきます。逆に言えば、記事をたくさん書く中で自分が書きたいことが明確になっていくもので、始める前からコンセプトであったり、ブログの指針を明確にすることは難しいと言えるでしょう。

その為、あなたは最初に作成したブログに対して、必ずと言っていいくらいの確率で不満を感じるようになるので、その時は新たにブログを開設しましょう。言ってみれば、本格的な勝負が始まるのはその時からと言えます。なので、最初は手軽にすぐ始められる無料ブログが最適なのではないでしょうか。

note(ノート)

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記事の一部や音声ファイルを有料にしたり、コンテンツ販売が手軽にできるブログサービス。

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はてなブログ

はてなブログ

はてなブックマークが運営するブログサービス。はてブとの親和性が高いので、バズりやすいという点が最大の魅力。

はてなブログ

FC2ブログ

FC2ブログ
上記2つのブログサービスに比べて、集客面での優位性は低いです。ただ、その分カスタマイズの自由度があり、アカウント削除のリスクが低いという点が優れています。

FC2ブログ

Point2:本格的な運営ならWordPress

WordPress
いずれコンセプトが明確になってきたら、本格的に自分のメディアを持ちましょう。その時はWordPressを使ったブログを運営しましょう。

「WordPress(ワードプレス)」とは、全世界で利用されているブログ、サイト運営システムのことで、専門知識があまりなくても非常に簡単な操作で自前のブログを自由に運営できるツールです。多くのブロガーやアフィリエイターは今やWordPressを使っています。最終的には検索エンジン対策にも強く、無料ブログサービスようにサービズ全体の一部として扱われることもない為、集客面など色んな意味で独自性を保つことができる手段です。

WordPressを運営するには、自分で「サーバー」を借り、「ドメイン」を取得して運営する必要があります。「サーバー」「ドメイン」といった用語にピンとこない方に簡単に説明すると、ネット上でコンテンツを展開するためにはネット上の「土地」にあたる「サーバー」、そしてその「住所」に当たる「ドメイン」が必要となります。ドメインというのは「www.○○○.ne.jp」のようなものでイメージできるでしょう。無料ブログではこの「土地」と「住所」は運営会社が持っているので、いわばブログ利用者は運営会社からブログを運営する場所を「賃貸」しているという状態です。

ワードプレスによるブログ運営では、この「土地(サーバー)」と「住所(ドメイン)」を自分で取得します。そのため、運営会社の都合に左右されることなく、自分の裁量でブログを育てていく事が可能です。もちろんコストはかかりますが、だいたい月1500円程度で済みますので、「自由度」と「検索エンジンからの優位性」という点を考えても、WordPressでのブログ運営の方がメリットは大きいといえるでしょう。

WordPressの運営に必要なこと、準備するものはこちらの記事を参考にしてください。

Point3:ジャンルを決める

どういうジャンルでブログを始めるかを決めましょう。昔はどのジャンルが稼ぎやすいかという基準でジャンルを決める人が多かったです。例えば、FXだったりクレジットカード、美容などの分野ですね。なので、アフィリエイトの報酬単価が高いジャンルは総じてライバルも多いのが現状です。

でも、稼げるかどうかの視点だけでジャンルを決めることはあまりおすすめできません。もちろん、書きたい分野がたまたまそうだった場合は別です、だた、現在ではニッチなジャンルでも一定程度の広告は付きますし、収益化は可能だからです。

大事なことは自分が書きたい分野、興味のある分野の記事を書くことです。なぜなら、継続しやすいからです。ブログにとって継続は命です。継続なしには何の広がりも発展もありません。あなたが興味のある分野は何ですか?

もし、「自分には誰もが驚くような情報などない」と思っていたらそれは杞憂です。ブログを書いているうちに誰よりもその分野に精通する人物となり、記事にも専門性や独自性が出てくる。そういう人気ブログを私はいくつも見てきたからです。たので、備忘録ブログでもいいので、まずはあなたの興味のある分野で始めてみましょう。

Point4:タイトルを決める

ジャンルが決まったら、次はタイトルです。よく検索エンジンを意識して、狙ったキーワードの入ったタイトル、といったノウハウがありますが、自然にキーワードが入ったタイトルになることは特に問題はないですが、このノウハウを聞いて、長くて違和感のあるタイトルを付ける人が後を絶ちません。また、キーワードが入ったタイトルだと他と被りやすい問題があり、読者に覚えてもらうこともなく埋もれてしまうケースが多いのです。

であれば、キャッチーで覚えてもらいやすいタイトルを考えるほうがいいでしょう。造語でもいいですし、狙ったキーワードを少しもじったものでもおもしろいかもしれません。ブログタイトルはどんなものであれ、読者に認知されてくるとあまり関係がありません。仮に変なネーミングであっても、ブログの内容自体が愛されるものであれば、タイトルも愛されるのです。ただし、長すぎるタイトルは厳禁です。社名やテレビの番組名がキーワードだらけの長い文章だと誰も覚えてくれないのと同じです。

ブログタイトルは開設してまだ間もない時期でしたら変更しても大丈夫です。しかし、読者に認知されるようになってからはあまり変えない方がいいでしょう。タレントが芸名を変えることと同じで、売れてから変えるのはそれまで蓄積された認知度をリセットすることに等しいからです。

Point5:記事を執筆する

ブログは文章による記事によって成り立っているので、当然、そのコンテンツを作っていくためには文章を執筆する必要があります。ただ、ネット上の文章はプロの文筆家のような文章ではなく、むしろ誰が読んでもわかりやすい平易な文章で書くことが重要です。そこで、ブログ記事の執筆ではどんな点に気をつけておくべきなのか、基本的な注意点をいくつか挙げておきます。

ただの日記は避ける

ブログを個人的な日記として書くのならかまわないのですが、収益や集客につなげたいのであれば、日々の日記や感想ではなく、「情報」を書くべきです。自分が検索エンジンを利用する時にどんなページと情報を欲しているかをイメージしましょう。つまり、訪問者が求める「問い」に対する「回答」をブログの記事として用意する意識が必要です。

文字数はどれくらいがいいのか

文字数に適正はありません。すべてが自由です。

とは言え、訪問者が求める「問い」に対する「回答」として、適切なコンテンツになっているかを意識するとボリュームも増加傾向があります(もちろんジャンルによります)。また、検索エンジンも「回答」が総集編のようにきちんと書かれているページを評価する傾向があります。コンテンツを充実させるには、文字数自体もそれなりのボリュームになるということです。

なので、適正の文字数といったものはありません。ありませんが、最初は2000字以上を意識して書いていくと良いでしょう。

一文は短めに、改行も入れる

ブログの文章は見た目も大切です。スマホやパソコンで読むものなので、パッと見て文字が多すぎたり、小さすぎたり、色が多すぎてチカチカしたり、といった記事だと読まれにくくなります。ポイントは一文を短くすること。長くても1文で80文字前後まで、と意識しておきましょう。改行も適宜入れて、文字が詰まり過ぎないように、色も2~3色ほどにとどめて読者の読みやすさを意識して記事のレイアウトを整えていきましょう。

記事の構成を決めてから書く

なんとなく記事を書き始めると、書くべきことが明確化されずに散漫な文章になってしまいがちです。書き始める前に小見出しをいくつか考えて、何をどんな順序で書くのかを構成してから書き始めるといいでしょう。小見出しが決まっていれば字数や内容についてもおおよその見当がつくので、記事作成の効率もよくなります。

画像や図表も入れる

文字ばかりの記事は読みにくいです。人間の理解度は図や画像によって飛躍的に上がるので、文章の途中には適宜、画像や図表を挿入していきましょう。ブログの内容やジャンルによってさまざまですが、300字から400字間隔で1枚、画像を挟み込むというペースで、読みやすい記事を作ることができます。

Point6:広告を入れる

ブログで収益を得るには、記事やサイトの中に広告を入れる必要があります。代表的なものはクリックするだけで広告収入が入るGoogle adsense、そして、広告主からの広告を直接ブログに張り付けるASP広告です。ASPとは広告主とブロガーを仲介してくれる会社のことです。このASPに登録することで、ブログやサイトの内容に合った様々な広告を選ぶことができます。

広告を入れる方法は簡単で、記事作成画面で該当する広告のコードを張り付けるだけです。ただ、この広告を入れる位置には注意が必要です。あまりに広告が多い記事は押し売り感が強くなりますし、読者が邪魔と感じる位置に広告を入れることも避けたいところです。さらに、広告からLPといわれる広告宣伝用の専用ページへの誘導、そしてそこから成約へとつなげられるかといった、「広告の動線」についても検証しなければなりません。これについては試行錯誤を繰り返しながら、最も成約率の高いレイアウトや構成を探っていく事が必要です。

Adsense

AdSense
Adsense(アドセンス)はGoogleが運営するクリック収益型の広告配信サービスです。Adsenseをブログに貼り、クリックされれば収益化します。訪問者に合った広告が自動で表示されるので、幅広いジャンルにて収益化しやすいプログラムとして人気です。

Adsense

Amazonアソシエイト

アマゾンアソシエイト
「Amazon」が運営するアフィリエイトサービス。世界最大のECモールだけあって、商品点数も多いため、手軽に収益化できます。ただし、料率が低いのでAmazonアソシエイトだけでまとまった収益を稼ぐのは厳しいものがあります。他のアフィリエイトサービスと併用することが前提となります。

Amazonアソシエイト

A8.net

A8.net
国内大手のアフィリエイトASP。他にも有名なASPはありますが、プログラム数の豊富なA8.netだけは登録しておいた方が良いでしょう。

A8.net

TCDアフィリエイト

TCDアフィリエイト
大手のアフィリエイトASP以外にも、一企業が運営するアフィリエイトサービスもあります。当社でも「TCDアフィリエイト」を運営しておりますので例に挙げておきます。このようなアフィリエイトサービスは他のアフィリエイターと紹介する商品が被りにくく、比較的報酬率も高めなところが多いので稼ぎやすいという特徴があります。「TCDアフィリエイト」でも当サービスからの報酬だけで十分暮らしていけるアフィリエイターが多数在籍しています。ただし、稀ではありますが報酬を支払わない怪しい企業も実際にありますので、その点の目利きは必要です。

TCDアフィリエイト

Point7:アクセス解析を入れる

GoogleAnalytics
下準備が一通り整い、記事を書き出すようになったらアクセス解析を入れましょう。昔は色んなアクセス解析ツールがあり、サイトによって解析ツールも変えたりしていた時期がありましたが、今は初心者から上級者まで豊富なデータが解析できるGoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)一択でしょう。

Google Analytics

Point8:SNSを開設する

ブログはあなたのWebマーケティングの要となるものです。順調に育てば集客や収益化面で中心的な役割を果たすようになるでしょう。ただし、ブログを育ていくためにも、育った後にも発信力を強めていくためにもSNSの存在は欠かせません。SNSはあなたのサテライトサイトのように周りから後方支援するものとして活用してください。

まずは、ツイッター、Facebookページを運用し、必要に応じてインスタグラムやYouTubeなども活用しましょう。

Point9:腰を据えて運営する

最後に、ブログ運営で1つ、あらかじめ肝に銘じておいた方がいいことがあります。それは「腰を据えて運営する」という心構えです。ブログやアフィリエイトをやっている人のうち、実は月に5万円以上の収益が出ている人は全体の約30%、ほとんどの人はまともな収益が出ていないというのが現状です。なぜこうなるかというと、ブログは成果が出るまでには時間がかかる、というのが大きな理由です。

どんなに良質なコンテンツでも、検索エンジンから評価されるまでにはある程度のボリュームと、ブログやサイトが継続的に運営されていることが必要です。また、人気ブログにおいても、膨大に書かれた記事の中の数%が突出してアクセスを稼いでいる事例も珍しくありません。

事例を挙げだすとキリがありませんが、私が知る限りでは開設して数記事目でがバズってファンが出来るというケースも見たことがあります。但し、それは極稀に起こるレアケースです。実力と運の両方を兼ね備えたラッキーなケースでしょう。また、100記事くらいで収益が伸びる人もいれば、1000記事でやっと人気が出てくる人もいます。

その為、多くのブロガーは成果が出るまでに挫折します。確かに、ほとんど収益がない状態で100記事や1000記事を書き続けることは想像以上に過酷です。普通、仕事というものには最低時給があり、成果に関わらず働いた分の報酬は必ず貰えます。でも、ブログでの収益やビジネス全般はそうした論理では動いていないのです。“頑張っている姿”は評価対象にならず、自分がつくったコンテンツだけが評価されるという、厳しくもありフェアな世界なのです。

自分で事業をやるということ全般に当てはまることでもありますが、裏を返せば、そうした公正な論理で動いているからこそ、成果に付随して自由が付いてくるというもの。時給や月給を誰かからもらって管理されているわけではないですから。というわけで、時間をかけた分お金が入るという理屈から離れて、じっくり腰を据えてブログを育てていく構えがまず最初に必要ですね。

ブログは財産を増やすもの

自分が愛情を籠めて長年運営し続けてきたブログやWebサイトは、財産です。ブログは単に収益が生まれるというだけでなく、特に名刺代わりとなり、時に宣伝ツールとなり、時に自分の主張を世の中や顧客に伝える媒体にもなる。また、自分が他のビジネスを始める時にも役に立つものです。多方面で「自分」だったり「会社」だったりをサポートするツールとなるのです。

また、ブログを運営し続けることで、その道のエキスパートになることも可能です。つまり、自分を成長させてくれるツールでもあるのです。色んな意味で財産を増やすものなのです。