アフィリエイト広告は様々な広告の中でも口コミの効果や細やかな販売網を敷くことができる優秀な広告です。また、アフィリエイト広告を活用している企業はWeb集客に強い企業が多く、その効果も小さくありません。

インターネット上には「アフィリエイター側」の情報はたくさん出ているものの「広告主側」の情報はあまりありません。というわけで、本稿では「アフィリエイターとして報酬を得る側」の話ではなく、アフィリエイト広告を出稿する広告主側にスポットを当ててまとめていきたいと思います。

アフィリエイト広告の特徴

アフィリエイト広告の特徴
アフィリエイト広告とは、成果報酬型の広告のことです。アフィリエイターに商品を紹介してもらい、売れた分だけ広告費をお支払いするという広告の形態です。アフィリエイト広告には様々なメリットがあります。

  • 赤字が出にくい
  • 販売力を強化できる
  • 普段リーチできない層にアプローチできる
  • 高評価なレビューが増える

アフィリエイト広告は広告主側にとって、メリットが大きい広告と言えます。販売力がなくても集客ができるようになるし、報酬率を10-35%程度に抑えれば、広告が赤字になることもありません。メリットは多くても、デメリットはほとんどないというのがアフィリエイト広告なのです。

赤字になることがあまりない

アフィリエイト広告は成果報酬型の広告の為、リスクが少ないのが特徴です。アフィリエイト広告出稿にかかるコストは大きく分けて4つになります。

  1. 初期費用
  2. 月額利用料
  3. 手数料
  4. 成果報酬

1から3まではアフィリエイトASPに支払う費用でASPごとに変わります。ASPによっては、手数料のみで初期費用・月額利用料がかからないところもあります。4つ目はアフィリエイターに支払う報酬で、商品ごとに広告主が設定できます。

かかるコストと商品価格をこう仮定したとしましょう。

  1. 初期費用: 50,000円
  2. 月額利用料: 30,000円
  3. 手数料: 成果報酬の30%
  4. 成果報酬: 20%
  5. 商品価格: 10,000円(税込)

そして、1ヶ月に100個、商品が売れた場合のシミュレーションはこうなります。(※初月の計算なので初期手数料を入れています)

売上: 1,000,000円
アフィリエイターのコスト: 1,000,000×0.2= 200,000円
ASPのコスト: 50,000+30,000+(200,000×0.3)= 140,000円
アフィリエイト広告コスト合計: 340,000円
利益: 660,000円

次に1ヶ月に200個売れると、こうなります。

売上: 2,000,000円
アフィリエイターのコスト: 2,000,000×0.2= 400,000円
ASPのコスト: 50,000+30,000+(400,000×0.3)= 200,000円
アフィリエイト広告コスト合計: 600,000円
利益: 1,400,000円

売上額が大きいほどASPのコストのパーセンテージは小さくなるので、利益も残りやすくなります。逆に売上が小さすぎるとASPを利用するメリットがなくなりますが、すでに利益が上がっている既存のビジネスで赤字になるケースは少ないかもしれません。

同業他社がやっていない集客手段

アフィリエイト広告の魅力として、同業他社があまり利用していないということもあります。もちろん業種によっては競争が激しい市場もありますが、おおむね活用率は低いし、古い業界だと存在すら知られていないこともあります。

そして、同業他社が利用していなければ、集客面で「差別化しやすい」点が挙げられます。

様々なアフィリエイターが様々な視点で紹介する

通常、広告を打つ場合は大きなメディアを選ぶことが多いでしょう。ただ、大きなメディアでプロモーションしているだけでは、リーチできない層が出てきます。一方、アフィリエイト広告であれば、大きなメディアもあれば小さな個人ブログもあります。そして、色んな視点を持った人が自分の言葉で紹介します。

時に、アフィリエイターからの指摘によって商品の弱点が見つかることもあります。アフィリエイト広告を活用することで、多面的な商品の捉え方やプロモーションが可能となるのです。

アフィリエイト広告を使うデメリット

アフィリエイト広告を使うデメリットを挙げるとすれば1つです。それはアフィリエイターの紹介方法に目を向けていかないといけない点です。

例えば、アフィリエイターによっては誤った情報を拡散している人もいます。また、誇張した表現で過剰に購入を煽ったり、ECサイトの文面が丸ごとコピペされるケースもあります。そうした不適切な紹介方法はブランドイメージを傷つけることにもなりますので、提携を打ち切るなどの対処が必要です。

ただ、そうしたアフィリエイターは人気のプログラムを中心に集まってくるため(人気のないプログラムには寄り付かない)、ある意味で広告がうまく回っているから発生するコストと捉えることもできるでしょう。

アフィリエイターが好むプログラムとは?

アフィリエイトは成果が上がらなければ収入にならない広告なので、アフィリエイター側も稼ぎやすいプログラムを選ぶ傾向にあります。つまり、アフィリエイト広告を出稿しても、アフィリエイターが集まらなければ広告効果は上がらないのです。

では、人気のプログラムとはどのようなものでしょうか。それはアフィリエイターの気持ちを考えれば分かります。私自身、アフィリエイトをやってきた経験もあるため、次のような目線で紹介するプログラムを選んできました。

  • 報酬単価とEPCが高い
  • 返品率が低い
  • 商品が優れている
  • 商品の中身を類推できる
  • 自分のメディアと同じカテゴリーの商品

報酬単価やEPCの高さは、紹介するかどうかのまず一番最初に見る指標です。EPCとは1クリックあたりの報酬額の実績で、例えば1件あたり2,000円の報酬が上がるプログラムがあったとして100クリックに1個売れているとしたら、EPCは20円になります。EPCはアフィリエイトASP内で公開されています。

返品率の低さも重要です。報酬が上がっても広告主側で承認しなければ、返品扱いとできるのですが、特に理由もなく返品扱いにする広告主も少なくありません。そうした広告主はアフィリエイターから敬遠されます。

商品が優れていることやブランドイメージが良いことも大事です。優れた商品は売れやすいということもありますが、アフィリエイター側も変な商品は紹介したくないと考えてます。

商品を紹介するにあたって、中身を確認するために自腹を切って商品を購入するアフィリエイターは少ないものです。商品を購入してレビューする人は結果をしっかり上げているアフィリエイターに限られるのです。よって、商品を買わなくても中身がある程度類推できる点も重要です。例えば、デモを用意してあげるなどの配慮をしてあげると良いでしょう。

アフィリエイトシステムの導入方法

アフィリエイトシステムの導入方法には2パターンの方法があります。1つはアフィリエイトASPに出品する方法。もう1つは独自のアフィリエイトシステムをレンタルして構築する方法。どちらにもメリット、デメリットがありますが、インターネットを使った集客力を最大限に高めるのは独自のアフィリエイトシステムを構築する方法です。詳しくはこちらをご覧ください。