2020/02/28 情報を更新いたしました。
ECサイトやコーポレートサイトにはFAQページ(よくあるご質問)が必須です。FAQページはユーザーの疑問にすぐに応えることができ、問い合わせ件数削減の効果もあります。
そして、今回ご紹介するのはWordPressのプラグイン「Ultimate FAQ」。以前にも同様の機能を持った下記のFAQプラグインをご紹介しましたが、すでに7年前の記事で、プラグイン自体の更新も止まっているため、今も稼働している別のプラグインをご紹介します。
WordPress内でFAQ(よくある質問)ページを生成し、管理することができます。作成したFAQページはショートコードで一覧表示させることができるのが非常に便利な他、様々な設定ができるようになっています。 追記(2020/01/17更新):当記事で紹介しているWordPressプラグイン「F...
「Ultimate FAQ」であれば初心者でも簡単にFAQページを作成できますし、CSSによるカスタマイズも可能です。
目次
「Ultimate FAQ」の特徴
- 「よくあるご質問」のページを設置できる
- QAをカテゴリごとに分類できる
- 投稿ページに個別でFAQを設置することができる
こちらに本プラグインの動画解説も用意しております。よろしければご視聴ください。
インストール
WordPressの管理画面から、「プラグイン」→「新規追加」と進み、「Ultimate FAQ」を検索します。もしくは、下記ボタンからダウンロードします。インストールしたら、有効化します。
最初に設定しておくべき項目
有効化すると、設定画面が出てきます。
「Group FAQs by Category」をオンにする
最初に出てくる設定画面のほとんどの項目は後で再度設定できますが、一点だけ後で設定できない項目があります。それが「4.Set Key Option」タグ内にある「Group FAQs by Category」です。初期設定ではOFFになっているのですが、ここをONにしておくことをおすすめします。
この項目は「QAをカテゴリごとに分類するか、分類せずに配置するか」を決める項目です。Ultimate FAQでは、QAをそれぞれカテゴリで分類することができます。OFFのままだと、QAにカテゴリを設定しても、分類されずにすべて投稿した順に表示されてしまいます。ここをONにしておけば、設定したカテゴリが見出しとなって表示されるだけでなく、設定したQAをカテゴリ毎に分類して表示してくれるようになります。FAQページが整理されてとても見やすくなるので、最初に必ず設定しておきましょう。
ちなみに、この設定画面は有効化した直後にしか現れず、一度別のページに遷移すると二度と戻ってくることはできません。プラグインを削除してインストールしなおしても、この画面は表示されないので、忘れずに設定しておいてください。
設定方法
それでは、FAQページの設定方法を説明します。
下記の手順でFAQページを作成していきます。
- カテゴリの設定
- QAの作成
- FAQページの作成
カテゴリの作成
カテゴリを作成しておかないとQAが表示されないので、QAを作成する前に、まずはカテゴリを作成しておきましょう。
管理画面の左サイドバーから「FAQs」→「FAQ Categories」と進みます。
▲カテゴリの名前とスラッグを入力し、登録します。
今回は「発送について」「返品について」という2つのカテゴリを作成してみました。
2.QAの作成
続いて、QAを作成していきます。まず、管理画面の左サイドバーから「FAQs」→「Add New」を選択します。もしくは、Ultimate FAQのダッシュボードからも新規QAを作成することができます。
記事の投稿ページと同様のフォーマットが表示されるので、「タイトル」に質問を、「本文」に答えを入力します。
質問と答えを書き込んだら、事前に作成しておいた「カテゴリ」を設定し、「公開」を選択します。
これで、QAが1つ完成です。今回は計4つのQAを作成してみました。
FAQページの作成
QAが作成できたら、今度はFAQを設置する固定ページを作成していきます。FAQページを設置した後も、QAは何個でも追加できます。
「管理画面」→「固定ページ」→「新規追加」を選択し、タイトルを任意に設定します。今回は企業サイトでよく見かける「よくあるご質問(FAQ)」というタイトルに設定しました。エディターにUltimate FAQのショートコード設置ボタンが追加されているのでそちらをクリックし、「Display FAQs」「Recent FAQs」「Popular FAQs」のいずれか1つを選択します。
▲どれを選んでも挿入されるFAQページは同じものになります。
▲設定項目を変更せずに「OK」をクリックします。
固定ページを開くと、カテゴリごとに分類されたFAQページが表示されます。QAをクリックすることで答えが開きます。
各QAを独立して設置する方法
各QAは独自のショートコードを持っており、投稿ページや固定ページに個別で設置することもできます。後述するオプションを設定すれば、メインのQAページと投稿ページに挿入した各QAをリンクさせることも可能です。
各QAのパーマリンクの下に表示されているQA独自のショートコードをコピーします。あとは表示させたいページにペーストすることで、個別にQA部分を表示できます。
QAの表示順を入れ替えるには?
Ultimate FAQの有料版では、ドラッグアンドドロップで簡単にQAの順番を入れ替えることができます。しかし、無料版ではそのように簡単に順番を入れ替えることができません。Ultimate FAQの仕様では、公開日時が新しいQAが上に来る仕組みになっています(カテゴリは分類されます)。そのため、無料版でQAの順番を入れ替えたい場合は、QAの公開日時を編集すれば可能です。
「FAQs」のQA一覧から「クイック編集」を選択し、「日付」を編集すればオッケーです。
「Options」の解説
続いて、Ultimate FAQのカスタマイズ項目を見ていきましょう。初期設定のままだと、QAに余計な情報が色々と表示されて見にくくなっています。シンプルで見やすいFAQを設置するための推奨設定を記載しているので、参考にしてください。
※前章でのFAQの設置は、こちらで紹介する推奨設定を設定済みです。
GENERAL
項目 | 概要 | 初期設定 | 推奨設定 |
Custom CSS | CSSを追加することで、FAQページを自由にカスタマイズすることができる | 任意 | 任意 |
Scroll top | クリックしたQAが画面のトップに来るようにスクロールする | ON | OFF |
Turn on Comment Support | QAに対するコメントを受け付ける | ON | OFF |
Disable Microdata | ショートコードを追加することでFAQページを作成する | ON | ON |
Include Permalink | QAの文末にパーマリンクを設定 | Both Text & Icon | None |
Permalink Destination | QAにパーマリンクを設定した場合、そのQAの独立ページに飛ぶか、全体ページに飛ぶかを設定。ただし、Include Permalinkを設定している場合のみ | Main FAQ Page | Main FAQ Page |
Set Access Role | Ultimate FAQを設定できる権限レベルを変更 | 任意 |
FUNCTIONALITY
項目 | 概要 | 初期設定 | 推奨設定 |
FAQ Toggle | クリックでQAを開く | ON | ON |
FAQ Accordion | 1度に開くことができるQAを1つのみにするか、複数にするか | OFF | OFF |
FAQ Category Toggle | FAQをカテゴリでまとめる | OFF | OFF |
FAQ Category Accordion | 1度に開くことができるカテゴリを1つのみにするか、複数にするか ※FAQ AccordionがONになっていることが条件 |
OFF | OFF |
FAQ Expand/Collapse All | すべてのQAを同時に開く/閉じるの動作ができる | OFF | OFF |
DISPLAY
項目 | 概要 | 初期設定 | 推奨設定 |
Hide Categories | 各QAの文末に表示されるカテゴリを隠す(ONで隠す) | ON | ON |
Hide Tags | 各QAの文末にタグを表示する | OFF | OFF |
Display all answers | すべての答えを最初から表示する | OFF | OFF |
Display Post Author | 各QAの文末に著者情報を表示する | ON | OFF |
Display Post Date | 各QAの文末にQAの作成日時を表示する | ON | OFF |
Display “Back to Top | 各QAの文末に「最初に戻る」のリンクを設置する | OFF | OFF |
全て設定が終わったら、「Save Changes」をクリックすることで、設定を反映できます。
まとめ
サイトに「よくある質問」のページを設置できる「Ultimate FAQ」を紹介しました。シンプルな操作で設定できるだけでなく、CSSの知識があればカスタマイズも可能です。