WordPressでサイト運営をしているものの、商品やサービスが期待していたほど売れないと悩んでいませんか?

サイトへのアクセスは十分あるにも関わらず、見込み客が増えていないのであれば仕組み作りに問題がある可能性が高いです。この際、考えるべきなのが「リードジェネレーション(見込み客の創出)」というマーケティング方法になります。

  1. ユーザーがサイトを訪問
  2. 興味を引くコンテンツや仕掛けで顧客情報を獲得
  3. 顧客を育成しつつ商談やセールスにつなげる

サイト運営におけるリードジェネレーションは、上記のような流れになるのが一般的です。
WordPressのプラグインには、リードジェネレーションに活用できる便利なプラグインがたくさんあります。

本記事では、見込み客の獲得に活用できるプラグインを7つに厳選してお届けします。

プラグインを使ってできること

リードジェネレーションに最適なプラグインをインストールすると、以下のような機能が使えるようになります。

  • フォームの作成
  • ポップアップの表示
  • コンテンツのロック
  • A/Bテスト
  • 効果測定

フォームの作成

WPFormsのフォームサンプル

WPFormsのフォームサンプル

ほとんどのリードジェネレーション系プラグインには、フォーム作成機能が備わっています。

WordPressの申し込みフォームのプラグインと言えば「Contact Form 7」ですが、リードジェネレーション系プラグインのフォームは、よりカスタマイズ性が高いです。

見込み客の獲得を目的とした場合、味気のないフォームよりも、デザイン性と利便性を兼ね揃えたフォームの方が成約率を上げやすいでしょう。

プログラミングの知識がなくてもカスタマイズできるので、手軽に好みのフォームを作成できます。

ポップアップの表示

OptinMonsterのサンプル

OptinMonsterのサンプル

ポップアップとは、サイトを表示した前面に飛び出すように表示される要素です。キャンペーン情報やセール情報などをポップアップ表示することで、ユーザーにアピールできます。

ターゲットジェネレーション系のプラグインでは、ポップアップを表示するユーザーの条件なども設定可能です。

  • サイトの滞在時間が〇〇分以上
  • 商品ページに〇〇回以上訪れている
  • 同じページを〇〇回以上スクロールしている

例えば、上記のような条件を設定できます。

適材適所で活用できると、見込み客獲得に効果的な機能です。

コンテンツのロック

OptinMonsterのサンプル

OptinMonsterのサンプル

プラグインを活用することで、特定のコンテンツにロックをかけることも可能です。

ターゲットにとって価値の高いコンテンツを作成しておき「メールアドレスを登録しないと閲覧できない」ようにしておけば、リストの獲得に役立ちます。獲得したメールアドレス宛にダイレクトメールを送信していけば、見込み客を増やすことができるでしょう。

貴重な資料やデータなどを持っている方は、コンテンツをロックすることで一定の効果が期待できます。

A/Bテスト

いくつかのプラグインには、A/Bテストの機能も実装されています。

A/Bテストは、2つのバージョン(AとB)の要素を比較し、どちらがより効果的かを判断します。例えば、全く同じポップアップで、タイトルだけ変更した2つのパターンを検証して、効果の高い方を採用するといった使い方ができるでしょう。

A/Bテストを繰り返し行なっていくことで、成約率の高いクリエイティブが完成します。

見込み客の獲得には欠かせない機能と言えるでしょう。

効果測定

HubSpotのサンプル

HubSpotのサンプル

リードジェネレーション系のプラグインには、効果測定の機能も実装されています。これにより、見込み客獲得のために行った施策に対して、実際にどれくらいの効果が出ているのかを確認できます。

また、決済系のプラグインや、その他のリードジェネレーション系プラグインとの連携も可能です。

複数のプラグインを組み合わせることで、購入率や「どのページから購入に至ったか」も分析できるようになります。

見込み客獲得に最適なプラグインランキングTOP7

見込み客の獲得に最適なプラグインをランキング順でお届けします。

プラグイン 料金 無料プラン
1位 WPForms 年49.50ドル〜
2位 Fluent Forms 年41ドル〜
3位 Ninja Forms 年49ドル〜
4位 HubSpot 年25,920円〜
5位 OptinMonster 年108ドル〜
6位 SeedProd 年39.50ドル〜
7位 RafflePress 年39.50ドル〜

※ランキングは、WordPressのプラグインページに記載されている「総ダウンロード数」を元に決定しています。

WPForms

WPForms

WPFormsは、ドラッグ&ドロップでフォームを作成できるプラグインです。

予めデザインされたテンプレートを利用できるため、知識のない人でも手軽にフォームを作成できます。問い合わせ、フィードバック、購読、決済、予約など、目的別のテンプレートが利用できるのもポイントです。

有料プランに登録すると、テンプレートの種類やカスタマイズ性などが向上します。PayPalやShopifyとの連携も可能です。

問い合わせフォームだけでなく、フィードバックやサブスクリプションなど、様々なフォームを作成したい方に最適なプラグインとなっています。

料金プラン 年払いプラン
・Basic:49.50
・Plus:99.50
・Pro:199.50
・Elite:299.50
プラグインURL https://wordpress.org/plugins/wpforms-lite/
公式サイトURL https://wpforms.com/

Fluent Forms

Fluent Forms

Fluent Formsは、カスタマイズ性と拡張性が高いフォーム作成プラグインです。

こちらのデモサイトを見ると分かりますが、複雑なフォームの作成を得意としています。条件付きのフォームや、自動計算なども可能です。フォームの作成はドラッグ&ドロップなので、コーディングの必要はありません。

また、フォームの表示速度にも定評があります。複雑で重くなりがちなフォームも、独自の仕組みでサクッと表示してくれるのが強みです。

独自の分析機能も備わっているので、効果を検証しながらPDCAを回していけるでしょう。

料金プラン 年払いプラン
・1サイト:年41ドル
・5サイト:年90ドル
・無制限:年139ドル
買い切りプラン
・1サイト:239ドル
・5サイト:399ドル
・無制限:719ドル
プラグインURL https://wordpress.org/plugins/fluentform/
公式サイトURL https://fluentforms.com/

Ninja Forms

Ninja Forms

Ninja Formsは、フラットでモダンなデザインが得意なフォーム作成プラグインです。

こちらもドラッグ&ドロップでフォームを作成でき、事前に用意されたテンプレートを活用できます。他のプラグインよりも管理画面がシンプルなので、はじめてフォーム作成プラグインを使う方にもおすすめです。

フォームの利用者の分析にも対応しており、どんなユーザーに好まれているかを的確に把握できます。有料版では決済アプリとの連携もできる、万能で程よい機能性を持ったプラグインと言えるでしょう。

料金プラン 年払いプラン
・BASIC:年49ドル
・PLUS:年99ドル
・PRO:年199ドル
・ELITE:年299ドル
プラグインURL https://wordpress.org/plugins/ninja-forms/
公式サイトURL https://ninjaforms.com/

HubSpot

HubSpot

HubSpotは、顧客関係管理(CRM)の総合プラットフォームです。

リードジェネレーションだけでなく、高度な分析機能やSEOのアドバイスなども提供しています。WordPressだけでなく、様々なWebサービスと連携が可能な世界標準のツールです。

フォームの作成だけでなくWebチャットにも対応しており、相手のメッセージに応じた返答が可能になっています。

有料プランは高額なので「プラグインの活用と合わせてサポートも受けたい」という方におすすめです。

料金プラン 年払いプラン
・Starter :年25,920円
・Professional:年1,152,000円
・Enterprise:年5,184,000円
プラグインURL https://wordpress.org/plugins/leadin/
公式サイトURL https://www.hubspot.jp/

OptinMonster

OptinMonster

OptinMonsterは、多彩なポップアップを作成できるプラグインです。

通常のポップアップだけでなく、フルスクリーン表示やスライドインするパターンなども作成できます。条件を指定して表示できるため、関連性の低いユーザーの邪魔になるリスクを最小限にできるのが魅力です。

カウントダウンタイマーや、コンテンツをロックするポップアップなども備えている機能性の高いプラグインになっています。

A/Bテストにも対応しているため、効果測定を行いながら精度を高めていくこともできるでしょう。

ユーザーの離脱率を減らしたい方や、訪問者を見込み客に変えたい方に価値のあるプラグインです。

料金プラン 年払いプラン
・Basic:年108ドル
・Plus:年228ドル
・Pro:年348ドル
・Growth:年588ドル
プラグインURL https://wordpress.org/plugins/optinmonster/
公式サイトURL https://optinmonster.com/

SeedProd

SeedProd

SeedProdは、プログラミングの知識不要でサイトを構築できるサイトビルダーです。

  • ランディングページ
  • CTA
  • サンクスページ

知識がないと作成が難しい上記のようなページを、ドラッグ&ドロップで作成できます。

WooCommerceとの連携も可能なので、商品ページにCTAを設置してリードを獲得する施策なども可能です。サイトの表示速度が速いという口コミが多く、利便性も兼ね揃えた人気のプラグインになっています。

料金プラン 年払いプラン
・Basic:年39.50ドル
・Plus:年99.50ドル
・Pro:年199.50ドル
・Elite:年239.60ドル
プラグインURL https://wordpress.org/plugins/coming-soon/
公式サイトURL https://www.seedprod.com/

RafflePress

RafflePress

RafflePressは、抽選フォームを実装できるプラグインです。

下の画像はRafflePressで作成されたサンプルになります。

RafflePressで作成されたサンプル

魅力的な特典を用意して、メールアドレスとアンケートに回答することを条件に応募できる仕組みを作れば、見込み客のリストを獲得する際に役立ちます。

ゲーム感覚で利用できるので、内容によっては多くのリストを獲得できるでしょう。作成方法は、その他のプラグインと同様、ドラッグ&ドロップで完了します。

有料版に登録すると、ユーザーを逃さない仕掛けがフルで利用可能です。

ある程度のアクセス数があり、コンセプトが定まっているサイトと相性が良さそうなプラグインになっています。

料金プラン 年払いプラン
・Plus:年39.50ドル
・Pro:年99.50ドル
・Elite:年199.50ドル
・Ultimate:年499.50ドル
プラグインURL https://wordpress.org/plugins/rafflepress/
公式サイトURL https://rafflepress.com/

WordPressにプラグインを使う際の注意点

プラグインをインストールする際は、以下の点に注意しましょう。

  • 互換性を確認
  • 更新の頻度
  • サイトのバックアップ

互換性を確認

プラグインを新規で追加する際は、WordPress本体のバージョンや、その他のプラグインと互換性があるか確認してください。

稀にプラグイン同士が干渉して、サイトのレイアウトが変わったり、特定の機能に不具合が出てしまうケースがあります。問題が生じた際は、互換性を確認して適宜無効化するようにしましょう。

更新の頻度

どんなに素晴らしいプラグインも、更新されなければ陳腐化してしまいます。

また、WordPressの現行バージョンと互換性が保てず、不具合が出る原因になりかねません。頻繁に更新されているプラグインであれば、安心して利用できます。

気になるプラグインが見つかった際は、最終更新日を確認するようにしましょう。

サイトのバックアップ

新しいプラグインをインストールする時は、必ずサイトのバックアップを行うようにしてください。

特にプログラミングの知識がない場合、不具合が起きた際に修正することは困難でしょう。事前にバックアップを取っておけば、万が一の際も安心して復元できます。

WordPressをバックアップする方法については、下記記事を参考にしてみてください。

まとめ

WordPressには、見込み客獲得に最適なプラグインがたくさんリリースされています。

  • 見込み客獲得の目的は何か
  • どんなターゲットを想定しているか
  • ターゲットの購買プロセスはどんなものか

上記の要素を明確にすると、どのような機能を実装するべきかや、どんなデザインにするべきかが見えてくるはずです。

リードジェネレーション系のプラグインには、フォーム、ポップアップ、効果測定など、必要な機能が備わっています。有料プランに登録することで、WordPressが立派なマーケティングツールになるでしょう。

ぜひ、今回紹介したプラグインを試して、使い勝手や効果を検証してみてくださいね。