「Xでフォローとフォロワー数の比率は気にすべき?」
「比率はどの段階から気にしていくのが良いの?」などと気にしたことはありますか?

Xのフォロー数とフォロワー数の比率を「FF比」と略されていますが、フォロワーの数を基準に、気にし始めておきたい段階があります。本記事では、XのFF比はどう計算するのか、理想的なFF比はいくつなのかなどを解説します。

XのFF比が理想的な数字になっているアカウントの特徴や、FF比を上げる際のNG行為などについて、体験談をベースにまとめました。X運用に力を入れてSNS集客の可能性を見出したい方は、ぜひ参考にしてください。

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X運用におけるFF比とは

X運用における「FF比」とは、フォロー数とフォロワー数を割った時の数値を指します。例えば私の場合フォロー数342人、フォロワー数1,580人なので、FF比は0.2になります(2025年8月時点)。

一方で1,000人フォロワーを超していても、フォロー数が2,000人を超えているようなアカウントを見た時「ん?」と思った経験があるでしょう。

他のユーザーがポストを見て、プロフィールに遷移した時、フォローするか決める1つの基準にもなります。大体1,000人フォロワーを超えた段階から、FF比は気にしておくのが無難です。

※フォロワー数÷フォロー数で計算する方もいますが本記事では、フォロー数÷フォロワー数でお伝えします

X運用をする上で理想のFF比目安

X運用をする上で、理想的なFF比の目安は0.6以下が望ましいと言われています。私自身、X運用のガチ勢と言われる方に「0.6以下のアカウントはスコアで例えると100になる」「逆に1.0以上はスコア2になる」と教わりました。

しかし、X運用を始めたばかりだったり、アカウントを開設したばかりだったりする方は、最初からFF比を気にする必要はありません。ここからはWeb上でよく言われる理想のFF比と、筆者の所管をもとにFF比の目安をお伝えします。

【X運用の理想的なFF比目安】

自分のフォロワー数 FF比の目安
0〜500人 気にしないでOK
500〜1,000人 1以下
1,000〜3,000人 0.6以下
3,000人以上 0.3以下

0〜500人

0〜500人フォロワーの方は、XのFF比を気にする段階ではないと言えます。0〜500人フォロワーの段階は、自分からフォローやリプライをする段階になるからです。

フォロワー数が少ない段階では、自分がポストをしてもエンゲージメント数が少なくなりやすい状態です。つまり0〜500人フォロワーのアカウントは、FF比やフォロワー数を気にせず、交流に集中しておきましょう。

500〜1,000人

500〜1,000人フォロワーの方は、FF比を1以下にしておき、徐々にFF比0.6以下を目指していきたい段階です。フォロワー数が500人を超えた段階では、交流するアカウントが定着しつつあります。

XのFF比を気にする場合、500人フォロワーを超えたら、自分から積極的にフォローするのを控えて、ポストからのフォロワー獲得を意識しましょう。

例えば、日々の活動報告や日頃の気づきなど、日記のようなテイストのポストから、他のユーザーが「参考になった」と感じるポストが重要になる段階です。

Xを通じて集客につなげたい方は、交流もしつつ「フォローしてもらうポスト」を意識していきましょう。フォロワーの増やし方については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

1,000〜3,000人

1,000〜3,000人フォロワーの方は、理想的なFF比目安である0.6以下をキープしておくのがおすすめです。フォロワー数が1,000人を超えているアカウントは「アカウントの影響力」が出てきます。

例えば、おすすめ欄のタイムラインに表示されやすくなったり、エンゲージメント数も高くなりやすかったりします。しかし、これまで交流してきた積み重ねも重要になるため、リプライを減らして良いわけではありません。

実際、私の失敗体験をお伝えすると、1,000人フォロワーを達成するまでは、1日で最低5件リプライしていましたが、今はほぼ0です。交流もポストも少ないため、エンゲージメント数が少なくなってしまったのです。

※アカウント設計を見直している段階でもあるため、ABテストをしてみた結果は別の機会にお伝えします

3,000人以上

3,000人以上フォロワーがいるアカウントは、FF比を0.3以下にしておくのがおすすめでしょう。ここで「でしょう」とお伝えしているのは、2025年8月時点で3,000フォロワーに達していないため、どうしても予測になるからです。

実体験はないものの、3,000フォロワーを超えているアカウントを分析すると、いずれのアカウントも、集客に力を入れているように感じます。特にクリエイターアカウントでは、講座を展開していたりコンサルを受けていたりするアカウントをよく見かけます。

3,000人以上もフォロワーがいるアカウントは、相当な影響力があるため、一定数のファンがいるのでしょう。3,000人以上のフォロワーを達成し、FF比が0.3以下で一定数のファンがいるアカウントを分析し、自分の投稿ネタを収集するのも1つの手段です。

X運用で理想的なFF比になっているアカウントの特徴

Xで理想的なFF比である0.6以下になっているアカウントは、以下のような特徴があります。

Xでフォロワー数を増やしたい方は、FF比を0.6以下にしたい方にとっても参考になる情報源です。競合アカウントを分析する際の着眼点として、ぜひ参考にしてください。

有益な情報を発信している

有益な情報を発信しているアカウントは、XのFF比が0.6以下になっているケースをよく見かけます。おすすめ情報を発信するのではなく、ターゲット層が明確になっていたり、ターゲット層が欲しい情報を発信していたりしています。

例えば、初心者ライター向けにライティング講座を展開しているアカウントは、初心者ライターにとって役立つ情報を発信しているでしょう。「参考になった」と感じた初心者ライターは、有益な情報を発信しているアカウントをフォローしたいと感じるものです。

実際私も、ライターを始めたばかりの頃は、すでにライターとして活動されている方のアカウントを50人以上フォローした記憶があります。XのFF比を気にする段階に入った方は、ターゲット層を改めて設定できているか分析しましょう。

以下の記事では、ターゲット層の決め方を含めたアカウント設計について解説しているので、あわせてご覧ください。

投稿内容に一貫性がある

投稿内容に一貫性があるアカウントは、フォローする立場からすると「何を発信するアカウント」か、わかりやすく、FF比が0.6以下な方が多い印象です。あえて極端な例えをすると、筋トレについて発信しているアカウントが、急におすすめのステーキ店を紹介していたら違和感を感じるでしょう。

ここで感じた違和感は、フォロワーが「そういう投稿は求めていない」と感じ、フォローを解除する事態につながる可能性があります。投稿内容に一貫性があるアカウントは、アカウント設計や何をつぶやくのかが明確になっています。

実際私がX運用に時間をかけていた頃、毎週日曜日に1週間分のポストを予約投稿しておきつつ、その週のエンゲージメント数を分析していました。思いつきの投稿ではなく、一貫性を持たせつつ、反響が良かったポストを蓄積していたのです。

宣伝目的の雰囲気を感じない

宣伝目的の雰囲気がなく、フォロワーを含めた他のユーザーに有益な情報を提供しているアカウントは、FF比が0.6以下になっています。X集客に力を入れている方の課題とも言える「宣伝目的のポスト」は、時にはフォロワーを減らすポストになるため注意が必要です。

実際にも、宣伝の要素が強い広告について、全体の35%前後の方が「しつこい」「不快」「うっとしい」などのイメージを持っています(※)。宣伝目的の投稿であったとしても、ファンは購入してくれる可能性があります。

しかし、最初の段階から宣伝目的の雰囲気があると、フォロー解除だけでなくアカウントミュートやブロックされるリスクがあるのです。X集客に力を入れ、売上を意識して宣伝目的の投稿をする前に、フォロワーの気持ちを考えておきましょう。

※ 参考:一般社団法人日本インタラクティブ広告協会|2022年インターネット広告に関するユーザー意識調査「定量調査」結果

多くの方とコミュニケーションを取っている

多くの方とコミュニケーションを取っているアカウントは、フォロー解除する可能性が低いため、FF比が安定する傾向にあります。有益な情報を発信しようと意識しすぎると、つい機械的なX運用になってしまうものです。

私自身、1,000人フォロワー達成を本気で目指している頃は、有益な情報を発信することにだけ集中していました。結果として、普段からリプライをくださった方への返信が「ありがとうございます!」のようなお礼だけになってしまい、悪い印象を与えていたと反省しています。

一方で、他のユーザーとのコミュニケーションを意識しているアカウントは、例えフォロワー数が少なくとも、エンゲージメント数が高い傾向にあるのです。

自分からコミュニケーションを取っていれば「この人は絡んで良い人だ」と思われやすく、人見知りな方でもリプライしようと思えるでしょう。横のつながりを広げるためにも、自分からリプライする習慣は忘れないようにしておくのがおすすめです。

X運用でFF比を上げる際のNG行為

X運用で理想的なFF比目安を意識するあまり、以下のような行動を取るのは避けましょう。

フォロワーの売買

Xでは偽装された運用の1つであるフォロワーの売買について、Xヘルプセンターで明確に禁止されています。また、フォロワーを増やすのが目的で、多くのアカウントをフォローした後にフォロー解除する「フォローチャーン」も禁止しています。

自分で別のアカウントを複数作成し、フォロワーを増やす行為や無差別フォローなど、機械的な動きも厳禁です。本禁止項目はXヘルプセンター「信頼性」のページに書かれているだけあり、アカウントとして信頼してもらえるX運用が重要なのです。

また「Xで〇〇件リポストします!」というサービスもありますが、Xの規約に違反する可能性があるため、利用はおすすめできません。拡散力を意識したあまり、目先のインプレッション数やエンゲージメント数を意識せず、明確なアカウント設計のもとでX運用していきましょう。

参考:Xヘルプセンター|信頼性

炎上につながる投稿

拡散力のあるXで、急速に拡散されて注目を集める状態である「バズる」を意識しすぎて、炎上につながる投稿をするのは、おすすめできません。「参考になった」と感じたユーザーが多く、拡散されてバズったのであれば問題ないものの、炎上した投稿はユーザーの記憶に強く残るものです。

例えば、有益な情報を発信しているアカウントをフォローした後、過去に炎上につながる行為をしていた事実を知った時、どこか裏切られた気持ちになるでしょう。過去の炎上を反省・改心していたとしても、新規フォロワーは過去の炎上を把握していない可能性があります。

フォロワー数の増加とFF比の改善を目的に、バズるポストを意識しすぎると炎上につながるだけでなく、今後の活動にも影響するのです。

X運用のFF比でよくある質問

FF比はX運用をする上で影響はあるの?

FF比が0.6以下のアカウントは「アルゴリズム的に」と言うより、客観的に以下のような影響があります。

  • 影響力
  • 信頼性
  • 専門性

「ライティングスキルを磨くには」という題材で、フォロワー数500人未満のアカウントと、5,000人フォロワーを超えているアカウントで同じ情報が発信されたとしましょう。

ライター歴が同じだった場合、どちらが有益な情報かと思いやすいかは、フォロワー数が1つの基準になるものです。また、フォロワー数を増やすのは簡単ではないため、フォロワー数の多いアカウントは、相当な経験や知識があると言えます。

ただし、フォロワー数がいくら多くても、活動していた期間に歴然な差がある場合、活動歴が優先される可能性もあります。あくまで「フォロワー数(FF比)が全て」ではないと把握しておきましょう。

FF比のバランスはどうやって整えるの?

Xでバランスの取れたFF比にしたい方は、アカウント設計に基づいたフォローをして整えていくのがおすすめです。例えば、フォロワー500人までは交流に特化しつつ、情報を追いたいと感じた方をフォローしていきます。

ある程度フォロワーが増えていった頃には、自分からフォローしなくても、有益な情報を追いたいと感じた方がフォローしてくれる数が増えていくものです。

XのFF比を整えるためにも、全てのアカウントに対してフォローバックするのではなく、他者と交流しているアカウントはフォローバックするような基準を設けましょう。また、絡みが最近減ったと感じた方に対し、自分の中で「3ヶ月更新がなかったらフォローを外そう」と基準を設けている方もいます。

FF比を気にしすぎてフォロワーに嫌われるリスクはある?

FF比を気にするあまり、絡んでいた方のフォローを解除した段階で、当人から嫌われる可能性はあります。フォロー解除されたかどうかは、ふとした瞬間にプロフィールページを見ればわかります。

また「SocialDog」のようなツールとアカウント連携している方は、ツール内でフォロー解除が表示されてしまうのです。人によっては「前まで絡んでくれたのに急にフォロー解除された」と、アンチに変わるリスクも十分考えられます。

XのFF比を気にするあまり、フォロー解除をして整理するよりかは、有益なポストを発信することに集中するのがおすすめです。

まとめ

本記事では、XのFF比について解説しました。XのFF比とは「フォロー数とフォロワー数を割った時の数値」を指し、FF比0.6以下が理想的な比率です。

ただし、XのFF比は今のフォロワー数にも関係するため、1つの基準を以下にまとめます。

自分のフォロワー数 FF比の目安
0〜500人 気にしないでOK
500〜1,000人 1以下
1,000〜3,000人 0.6以下
3,000人以上 0.3以下

Xのフォロワー数が増えてくると、有益な投稿が蓄積されるだけなく、一貫性のあるアカウントが構築されます。X集客に力を入れた宣伝目的な投稿になっていたとしても、多くの方とコミュニケーションを取っていれば、信頼性も維持できるでしょう。

影響力や信頼性、専門性を示せるアカウントが構築できた方は、その影響力などを活かしてSNS集客以外の集客経路であるブログ運用もおすすめです。なお、当メディアで展開している以下のテーマは、SNS集客とブログ運用の相性が良く、レイアウトの幅広さも特徴です。

ぜひ、デモサイトからご覧いただき「Xとブログを組み合わせたら、こんなことができそう」と、イメージしながら触ってみてください。

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「Xマーケティング」シリーズの記事一覧

第1回 :X集客が効果的な理由
第2回 :Xのアカウント設計
第3回 :Xの理想的なフォロワー比率(当記事)