「フッターは見られない。」
「見られたとしても細かくは見ていない。」
「だから、適当でいい。」
あなたは「フッター」に対してこのような勘違いをしていませんか。ヘッダーは作り込んでいるのに、フッターで手が抜かれているWebサイト(ホームページ)は珍しくありません。もちろんフッターを抜くと、サイト全体の印象に関わってきます。
フッターは、足元(靴や靴下)にあたるからです。
本稿では、フッターの役割、そしてフッターでやってはいけないことを解説しています。
目次
フッターとは
フッターとは、Webサイト(ホームページ)の最下部にあるスペースのこと。
サイトマップのようにナビゲーションの役割を果たすことが多いです。
小規模な会社ほどフッター情報は少なく、大企業ほどフッターが充実する傾向があり、Webサイトや企業の規模が現れやすいところでもあります。
デザイン的な観点で言えば、フッターはコーディネートでいうところの足元(靴や靴下)にあたるので、サイト全体の見え方に関わってきます。
ヘッダーの重要性は多くの人が感覚的に理解するものの、フッターの重要性は理解されません。サイトのもっとも下部にあるスペースだから、たいして見られてないと思われるのでしょう。
ですが、興味や目的を持つユーザーはサイトの一番下までスクロールすることが多く、印象には間違いなく左右しています。
フッターの役割
- 情報の案内役
- 全体デザインのバランスに影響する
- 規模感を映し出す鏡となる
先ほども書いたように、フッターは足元にあたります。どういうフッターを持ってくるかで、サイト全体の印象が変わります。
スニーカー、サンダル、革靴、パンプス、ヒール。何を使うかでカジュアルにもフォーマルにもなる。そして、それぞれの形状、素材、色でいかようにも変わります。Webサイトにおけるフッターも同じで、全体の印象を決めるとともに、引き締める効果もあります。
また、フッターはサイトや企業の規模を映し出す鏡でもあります。
小規模サイトほどコンテンツが少なく、フッターも淋しくなる傾向があります。一方、大企業のホームページはコンテンツ量も多く、フッターも充実しています。
では、小規模・零細企業がフッターのコンテンツを充実させられないかというと違います。Webページを増やすのはコストのかからないため、いくらでもページを追加することは可能だからです。つまり、フッターで大きなサイト・会社のように演出することが可能です。
フッターの主な構成
フッターは一般的に次のコンテンツで構成されています。
- ナビゲーション
- 連絡先情報
- ソーシャルメディアリンク
- PRスペース
- 著作者情報
ナビゲーション
フッターには、情報の案内役という役割があります。
会社概要、特商法、利用規約、アクセスページなどは、たいていフッターに行けば確認できるコンテンツでしょう。ユーザーもそれがわかっているから、フッターまで探しに行きます。
連絡先情報
企業や組織の連絡先情報は、フッターによく配置されます。電話番号、メールアドレス、所在地などが含まれ、ユーザーが簡単に問い合わせや連絡を取ることができます。
ソーシャルメディアリンク
InstagramやXなどのソーシャルメディアアカウントへのリンクも、フッターに配置されることがあります。自然な形でSNSへの誘導を促すことができます。
PRスペース
商品のセールスページやブログへの誘導スペースとしても利用されます。美容室や飲食店などの店舗のWebサイトで「ブログはメインコンテンツではないけれども、見てもらいたい」という場合にフッターカルーセルでさりげなくPRするのも手です。
著作者情報
コピーライトは著作権情報です。コピーライトマーク、著作物を発行した年度、著作者名の順に記載されるのが一般的です。
フッターでやってはいけないこと
自主制作されたWebサイトのフッターでよくやりがちな失敗をピックアップしています。あなたのサイトがこうなっていないか確認してみて下さい。
無意味な余白
一部のメニューしか設定していないのか、無意味な余白が出来てしまっているケース。
統一感がない
文章の書き方のテイストが違っていたり、一部英語と日本語が混じっていたりすると雑多な印象になります。ナビゲーションの書き方は統一されている方が自然です。
行数が不揃い
メニューの行数が列ごとに違うと見栄えがよくありません。メニュー数は揃えるようにしましょう。
何もない
フッターに何もないと、上とのバランス次第では寂しい印象になります。フッターにもきちんと情報を入れることが大事です。
スペースを取りすぎている
フッターが大きすぎて全体のバランスを崩しているケース。フッターは引き締める役割を放棄するのと同じです。
使用例紹介
フッターの使用例をご紹介します。
>> TCD WordPress Theme
企業サイト(大企業)
事業部を多く抱える企業の事業内容を伝えるためのサイトマップ。
企業サイト(ベンチャー)
ネットショップ
ポータルサイト
全国の温泉情報を網羅したポータルサイトには、すべての都道府県や検索条件を表示したサイトマップが似合います。
アフィリエイトサイト
アフィリエイトサイトならフッターはセールスページへの導線を用意したりと、PRスペースと化します。
良いフッターにするために
フッターは足元(靴や靴下)にあたり、とても重要なパーツです。
Webサイトのフッターの悪い例、良い例を紹介してきました。これらを踏まえて、以下のことを意識していくと良いフッターが出来上がります。
- 情報の充実
- 全体のトンマナを意識
- PR領域としても活用
やることは、きちんとコンテンツを入れていくだけで、特に難しいことはしていません。フッターを整えて、足元まで素敵なWebサイトにしてください。
第1回:トップページでやってはいけないこと
第2回:ヘッダーバーでやってはいけないこと
第3回:フッターでやってはいけないこと(当記事)
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