新型コロナウイルスの影響でZoomなどのオンライン会議ツールを使用する機会が増えてきました。確かに現地に赴かずとも会議やプレゼンができる点は非常に便利ですが、現実と比べかなり制限があるのも事実です。
そこで、当記事では、従来のビデオ会議をより拡張させる「mmhmm(んーふー)」の機能やインストール方法、使い方を全て解説していきますので、参考にしていただけると嬉しいです。
mmhmmとは?
「mmhmm」は、既存のオンライン会議ツールの機能を拡張したアプリケーションになります。最も大きな特徴は、ビデオ会議で人物と背景に加え、下記のようなスライド(資料)を表示できる点ですね。
これらは全て、ビデオ会議中にリアルタイムで操作できる上、スライドにMacやiPhoneなどの画面を共有して表示することも可能なため、より効果的な会議やプレゼンを行うことができるようになっています。
また、「mmhmm」には画面の録画機能も備えているため、YouTubeなどでハウツー動画などを発信している方は、新たな画面収録ソフトとして利用してもいいですね。
mmhmmのインストール方法
mmhmmは、現在ベータ版のみの提供となっているため、一般的なアプリケーションのようにダウンロードしてすぐに使用できるわけではありません。使用するには、mmhmmを動かすための招待コードを受け取る必要があります。具体的なインストール方法は下記の記事で解説してますので、ご覧ください。
話題の「mmhmm(んーふー)」を使ってみたいけど、アプリケーションのダウンロード方法が分からない方も多いはず。「mmhmm」は現在ベータテスト版のみの提供となっているため、取得方法が普通とは異なります。当記事ではダウンロードするまでの手順を全て紹介していきますので、一足先に使ってみたいとお考えの方...
mmhmmの使い方
基本的には、人・背景・スライドを操作して使用します。また、アプリケーションの設定を「.mmhmm」形式で保存することができるので、プレゼンテーションごとに設定を残しておき、使い分けることも可能です。
mmhmmを起動すると上記のような画面になりますので、各機能を目的別に解説していきます。
背景(Rooms)を変更する
背景は画面右側の「Rooms」より変更することが可能です。画像や動画、単色の背景など、様々なものが用意されているので、任意の背景を選択して使ってみましょう。また、「Add room」をクリックすることで、任意のファイルを追加できるので、使用頻度の高い背景画像などをアップロードしておくといいですね。
人物(Presenter)を操作する
人物(プレゼンター)は、マウスのドラッグ&ドロップで自由に配置を変えることができます。また、画面右側の「Presenter」タブには様々なオプションが用意されているので、大きさや不透明度なども設定することが可能です。下記に各オプションの機能を上から順に紹介しているので、参考にしてください。
Opacity:人物の透過率を変更する
Size:人物の大きさを変更する
Anchor:人物を四隅(四方の角)に配置する
Mask:人物の切り取り方を選択する
Colorize:人物に任意の色を重ねる
Reset:全ての設定を初期状態に戻す
スライドを操作する
画面下部の「New Slide」をクリックして任意のスライドを追加することができます。「Add Media」で画像や動画などのファイルを追加でき、「Add Screen Shere」で画面自体を共有することが可能です。
プレゼンテーションファイル(Google Slides等)を読み込む場合は、各スライドを画像としてエクスポートして「Add Media」で取り込むか、プレゼンテーションアプリのウインドウを「Add Screen Shere」で直接共有する流れになります。
画面を切り替える
画面上部のアイコンをクリックすれば、1クリックで画面の表示を変更することが可能です。各アイコンの機能は下記をご覧ください。
Off:人物と背景のみ表示する
Default:人物・背景・スライドが表示される
Full:人物とスライドが表示される
Away:別の画像だけを表示する
画面を録画してローカルに保存する
画面左上の「Record」から「Record to file(.mp4)」をクリックすると、mmhmm上での操作を録画してmp4動画としてローカルに保存することが可能です。mmhmmを画面収録ソフトとして使い、YouTubeなどの動画配信プラットフォームに投稿する場合は、こちらの機能を使うといいでしょう。
「Interactive recording」を使用する
画面左上の「Record」から「interactive recording」をクリックすると、録画した動画を下記のようにmmhmm のウェブサイトにアップロードして公開することが可能です。(自動でURLが作成されます。)
驚くべきことに、画面下部のスライドをクリックすれば、動画のスライド使用部分までスキップでき、プレゼンターの透明度などもサイト上から変更することが可能となっています。録画した動画を共有する際は、外部の動画配信プラットフォームではなく、mmhmm上で公開した方がいいかもしれません。
また、これらの動画は「Record」>「View All recordings」から編集・削除することができます。
複数人で操作する「Copilot」
スライドを操作しながらプレゼンするのは大変では?と思った方向けに「Copilot」機能が用意されています。この機能を使えば、プレゼンター(話す人)と副操縦士(スライドを操作する人)に分けることができるので、2人で協力してより効果的なプレゼンを行うことが可能です。使用したい方は、画面右上の「Copilot」をクリックして招待用のリンクを送信しましょう。
マイクやカメラの切り替え
画面右上の「Mic」や「Camera」アイコンをクリックすることで、外部のマイクやカメラに切り替えることが可能です。高画質なカメラで撮影したい、高音質なマイクを使用したい方はこちらから使ってみてください。
Zoomと連携してmmhmmの画面を表示する
mmhmmの画面をZoom上で表示する方法はとても簡単です。mmhmmを起動した後、Zoom上でカメラを「mmhmm Camera」に切り替えるだけです。
mmhmmはまだまだ進化する
弊社でもmmhmmを使ってみましたが、現在ベータテスト中とは思えないほどの高機能です。これからアップデートで様々な機能が追加される予定のため、気になる方はリリースノートをチェックしておきましょう。
また、オシャレなプレゼンテーション資料を作成できる無料ツールもありますので、よろしければmmhmmのスライド作成に使ってみてください。
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