アドセンス広告(GoogeAdSense)は様々なメディアで収益を獲得するための手軽な手段の一つです。Webサイトではアドセンスの広告審査をクリアすれば、YouTubeではチャンネル登録者数1,000人を超えると収益化が可能です。

ただ、どんな広告でも表示させているようでは、あなたのビジネスのブランドイメージが毀損したり、同業他社に顧客が流れてしまうリスクもあります。

そこで本稿では、特定の広告や公序良俗に反する広告をアドセンス内で非掲載にする方法をご紹介します。

ブロックの設定方法

AdSense管理画面の左メニュー【ブロックのコントロール】→【すべてのサイト】を選択すると、次のカテゴリーが出てきます。そこから自分がブロック設定したいものを選びます。一つずつ解説していきます。

ブランドに適した広告の設定

広告主のURL

同業他社のアドセンス広告をブロック
「広告主のURL」では特定の広告主の広告をブロックできます。同業他社、ライバルの広告をブロックするためによく使われます。

設定は表示させたくない広告主のWebサイトのURLを検索し、ステータスを「許可済み」→「ブロック済み」に変更するだけです。

デリケートなカテゴリ

賭博やお金儲け、出会い系などのデリケートなカテゴリーの広告のブロックが設定できます。あなたが運営しているメディアにふさわしくないと思うカテゴリーの広告を非掲載にできます。例えば、次のようなものです。

  • ソーシャル カジノゲーム
  • ダウンロード可能なユーティリティ
  • ビデオゲーム(カジュアル ゲーム、オンライン)
  • 一攫千金
  • 出会い系
  • 医薬品、サプリメント
  • 宗教
  • 性と生殖に関する健康
  • 性に関する内容
  • 政治
  • 星占い、秘教
  • 消費者金融
  • 減量
  • 美容施術、美容整形
  • 誇大広告
  • 過度な肌の露出

掲載したくないカテゴリーは「ブロック済み」に変更します。また、以下は最初からブロックされているカテゴリーで、表示させることも可能ですがおすすめしません。

  • アルコール
  • ギャンブル、賭博

一般カテゴリ

アパレルや不動産、金融、レストランなど、業種ごとにブロックしたい場合は「一般カテゴリ」で設定します。自分のメディアとあまりにかけ離れた広告をブロックするのに役立ちます。

広告ネットワーク

Google認定の広告ネットワークごとにブロック設定ができます。しかし、この設定を変更する必要性はほぼありません。よほど配信対象を絞りたいときに使うかもしれませんが、収益も減ってしまうので設定を変えることはおすすめしません。

広告配信

ユーザーのパーソナライズド広告やディスプレイ広告の表示サイズの変更許可など、広告配信の規格に関する設定を行えます。規格に合わない広告はこちらでブロックできます。こちらもあまり使わない設定です。

カリフォルニア州消費者プライバシー法

カリフォルニア在住者に向けて広告を配信する場合、パーソナライズド広告を制限するかどうかの選択ができます。デフォルトでは「制限しない」になっており、現状では特に変更の必要はありません。ここは日本ですし。

とは言え、今後の動向次第では処理方法が変わってくるかもしれませんね。

カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)最終規則が承認(米国) | ビジネス短信 – ジェトロ

EU ユーザーの同意

欧州経済領域および英国のユーザーに向けて、Cookieの使用やパーソナライズド広告の制限を行うかの選択ができます。デフォルトではパーソナライズド広告が表示される設定になっています。

EU ユーザーの同意ポリシー – 会社情報 – Google

まとめ

一時的な収益最大化を目指すなら、広告はすべて許可するほうがベストです。ですが、あなたが別にビジネスをやっている場合、その商品のブランドイメージや同業他社への顧客流出を防止したい場合もあるでしょう。そんな時に、このブロックコントロール機能は便利です。

また、アドセンス広告は広範囲に広告をブロックできる機能がありますけど、実際に使うのは「広告主のURL」「デリケートなカテゴリ」くらいなので、そのほかの機能はスルーしておいても大丈夫だと思います。ご参考までに。