「メルマガ広告(メール広告)」はメールマガジンで収益を上げる手段の1つです。
メルマガには、ブログのようにアドセンスのような広告が入れられないため、発行者にとってはメルマガ広告が貴重な収入源です。2008年にメールマガジン創刊し、12万人の読者がいる著者が「メルマガ広告で稼ぐ方法」について解説します。
なお、広告主としてメルマガ広告を出す場合についてはこちらの記事を参考にしてください(本記事の内容は、広告主側ではなくメルマガの発行者向けです)。
メルマガ広告は、数あるメディアの中でもあまり認知されていない広告の1つです。そのため、メルマガ広告に出したい企業もメルマガ広告を掲載している企業も少ないのが現状です。 ただ、メルマガという媒体自体は販売力の高いメディアです。そのため、メルマガ広告を使いこなすことは、売上アップには欠かせない手段...
「メルマガ広告(メール広告)に出稿したいけど、実際どうなの?」 と疑問に思う人も少なくないでしょう。 海外でメルマガはニュースレターと呼ばれ、もっとも投資利益率(ROI)の高いマーケティングツールとして認識されています。一方、国内では存在はしているものの、一般企業にはほとんど浸透していません...
目次
メルマガ広告は稼げる?
主にメルマガ媒体で募集されている広告枠は以下の通りです。媒体によって販売している広告枠は若干異なります。
号外広告 | 三行広告(ヘッダー) | 三行広告(フッター) | |
価格 | 高い | 普通 | 安い |
広告効果 | 10点 | 3点 | 2点 |
号外広告(独占広告)は、1回のメールマガジンを独占する形で広告を掲載できます。よって、号外広告は広告のパフォーマンスがもっとも高いです。また、メルマガは上に行くほど反応が高いため、三行広告でも上部に表示されている枠の方が広告効果が高いです。
このようにして広告主を募集することでメルマガでの収益を得ることが可能です。
そして、このメルマガ広告は果たして稼げるのか。結論を言うと、大きくは稼げないです。ただ、同業者が少ないので、媒体をちゃんと運営していれば、収入源になります。
メルマガは商品サービスの販促に効果を発揮するメディアですが、新規参入者はブログやYouTubeなどと比べると圧倒的に少ない傾向があります。今からDMを取り入れようとは思わないのと同じかもしれません(ちなみに、Googleはわりと近年までDMによる宣伝を重視していました)。
そのため、媒体さえ丁寧に扱っていれば、それなりに収益化が可能というのがメルマガ広告です。
収益の実例
著者が運営するメルマガの事例として、直近1年間の収益を公開します。
月 | 土日祝 | 平日 | 広告収入 |
2022年04月 | 1回 | 1回 | ¥356,000 |
2022年05月 | 1回 | 1回 | ¥356,000 |
2022年06月 | 1回 | 2回 | ¥544,000 |
2022年07月 | 0回 | 1回 | ¥188,000 |
2022年08月 | 0回 | 2回 | ¥376,000 |
2022年09月 | 2回 | 8回 | ¥1,940,000 |
2022年10月 | 0回 | 3回 | ¥594,000 |
2022年11月 | 1回 | 2回 | ¥574,000 |
2022年12月 | 0回 | 2回 | ¥396,000 |
2023年01月 | 0回 | 2回 | ¥396,000 |
2023年02月 | 0回 | 1回 | ¥198,000 |
2023年03月 | 2回 | 4回 | ¥1,148,000 |
※2022年9月に価格改定
多い時は多く、少ない時は少ない。理由はわかりませんが、アフィリエイトと同じで波はあります。
収益を上げるポイント
私自身、今はメルマガ広告自体でで稼いでいるとは言えませんが、長くはやってきているので、どうすればメルマガの反応を上昇、ないし維持できるかは、色んな方法を試してきたのである程度把握しています。その中で効果の高い(重要な)施策を提示します。
日頃から役立つ内容を配信しておく
メルマガを成功させる鍵は、これに尽きます。
これから解説する項目はおまけでしかなく、結局は読み物として成立しているかですべてが決まります。日頃から読者におもしろい、役に立つと思える内容を配信していれば、長期的に精読率も維持できるので、媒体の広告効果も落ちません。
広告主も媒体を選別する際、その点を一番見ています。
新規の読者は常に増やす
どんなにおもしろいメルマガを発行していても、購読解除はつきものです。メルマガはブログのSEOのように、自然に集客できるではないので、常に新規で読者を増やす施策は必要です。
読んでくれる読者を増やす
見た目の読者数が多くても、メールを開いてくれる人が少なければ意味がありません。チャンネル登録者が100万人いるのに、再生数が1万しかないユーチューバーというのもいますが、メルマガもだんだんとそうなっていくのです。
日頃から役立つ内容を心がけて配信することが重要です。
長く読んでくれる読者を増やす
ここで1つポイントなのですが、私は「ファンをつくろう」とはしないスタンスです。なぜなら、ファンは熱狂的に応援もしてくれますが、飽きるのも早いからです。ジャニーズやAKBのように新陳代謝によって飽きさせない仕組みをつくれれば問題はないのでしょうが、配信者が一人であるメルマガではファンビジネスを続けるのは難しいことです。
また、好きと嫌いは裏返しと言われるうように、強烈なファンほど強烈なアンチに変わり得るものでもあります。
なので、ファンを作るというよりも、「役に立つこともあるから解除はしない。気になったメールだけ読もう」くらいの軽いスタンスで読者がメッセージを受信してもらえることを想定し、情報を発信しています。
LPに広告主の声を掲載する
テクニック的なことですが、メルマガ広告の募集ページ(LP)には、広告主の声を掲載することは重要です。いわゆるお客様の声です。
なぜ重要なのか、理由は簡単です。一見さんには媒体の広告効果がどの程度が見えないからです。特にメルマガの場合はクローズドなので、外からは見えづらいものがあります。
メルマガ広告をメインの収益にしない
メルマガ広告の収益は、私の事例も紹介した通り、安定収入にはなりません。急に潮が引いたように、申込みが入らなくなることもあります。
メルマガ広告は媒体自体が少ないので、良し悪しは小さなコミュニティの中で共有されています。そのため、口コミの力が絶大なのです。たまたま反応が悪かっただけでも、口コミとして広まるので、安定した収益にするのは今の所難しい印象です。
なので、収益は当てにせず、「頑張ったご褒美」くらいに構えているのが健全でしょうか。
メルマガ広告をやるデメリットは?
これまでメルマガ広告の収益を上げる方法について解説してきましたが、広告をとるデメリットはあるか?という話です。
結論を言えば、あります。デメリットは1つ、媒体を汚すことです。
ブログにしろメディアにしろ、広告がたくさん入っていると反応を落とすことに繋がります。特に、売り込み色が強い商品、高額商材の広告だと、媒体の信用力を落とす可能性が高い。
にも関わらず、なぜ私はメルマガ広告を募集し続けるかと言うと、広告収益で得た資金をよりよい投資に回すためです。その資金で商品を開発し、社会のためにも役立てる。そこまでのサイクルを見ておけば、メルマガの反応が若干落ちるのは大きな問題ではないという判断です。
まとめ
メールマガジンは、新規参入者が少ないために収益になる現実を書きました。ブームが去った媒体は、ちゃんと運営していれば収益になります。
ブログにも同じことが言えます。集客をSNSだけに頼る個人・企業は今後ますます増えてくるので、ブログ集客を続けてたところは残存者利益を得ることでしょう。
弊社のメルマガはTCDのアカウント登録後、数週間以内に配信されますので、もしご興味があればどうぞ。
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第1回 :メルマガ広告とは?
第2回 :メルマガ広告の媒体の探し方
第3回 :メルマガ広告で稼ぐ方法(当記事)
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