Webマーケティングの集客の手段には「広告」と「SEO」という2つがあります。この2つは本来は比較すべきものではありませんが、どちらが良いのかという前提で語られることが多いため、その分 偏りのある議論も多いです。
なぜ偏りが出るかと言うと、広告とSEOのどちらがいいかを結論づけてしまうと、どちらかしか学ばないWebマーケターが出てくるからです。ですが、本来は広告もSEOもどちらも実践すべきものであって、その実践によって両者の良さを引き出すからです。
というわけで今回は「広告とSEO」どちらがいいか?というお題で書いてみたいと思います。
SEOはお金がかからない?
広告かSEOか。冒頭で書きましたように、どちらもやるほうがいいです。
よく広告はお金がかかるけど、SEOはかからないという話が出てきます。これは半分正しいですが、半分間違っています。SEOにもお金はかかるからです。
SEOをやるには、ライターの執筆料がかかります。運営者自身で書くにしても自分の時間がかかっているわけですから、それはコストです。そして、コストをかけたにも関わらず、結果が出ないこともしばしばあります。
では、広告の方がいいのか?というと、必ずしもそうではありません。どちらにも異なる利点があります。
SEOとWeb広告の特徴
SEO
SEOには次の特徴があります。
- 執筆料などのコストがかかる
- 結果が出るまで時間がかかる
- 結果が出ないこともよくある
- 成否は競合他社の動向に影響される
- 結果が出れば、コストはかかりにくくなる
- 利益率は下がりにくい
SEOはうまくいけば、大きな果実を得られる一方、うまく行かないこともあります。また、SEOは実践する人も多いため、競合も多いのが特徴です。
Web広告
Web広告には次の特徴があります。
- 広告費というコストがかかる
- 結果が出るまで早い
- 利益が残るとは限らないが、結果は確実に出る
- 成否は競合他社の動向に影響される
- 結果が出ても、コストはかかり続ける
- 利益率は下がる
広告は早く確実に結果を出すのに向いています。ただし、成功したときのコストパフォーマンスはSEOに比べて劣る可能性があります。
なぜ、SEOも広告も必要なのか?
本来、SEOは売上を上げる手段のためにあるものではなく、ユーザーの役に立つ情報を届けるためにあります。あなたの顧客を満足させるための情報であるべきなのです。その結果として、検索エンジンやSNSに拾われて見られる、というのが正当な順序であるべきです。
ということは、コンテンツをアップすること自体、有益なのです。ただし、SEOマーケティングは時間がかかります。だからこそ、スピーディーに商品を届けることができる広告がビジネスの助けになることもある。
その時々の状況に応じて必要な施策を選ぶことがWebマーケターの役割です。
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