Google広告と一口に言っても、広告スペースも表示手段も幅広くあります。テキスト広告もありますし、動画広告もある。広範すぎる点や次々と新しい広告タイプが投入されることから、常に全容を把握しておくのも一苦労なんです。
とは言え、Google広告は世界中のどの広告よりも高いパフォーマンスを発揮する広告の1つです。マーケティング担当者としては理解を深めておいて損はありません。
2020年5月現在、Google広告には7タイプの広告が存在するので、キャプチャを交えながら1つずつ解説していきます。初心者向けに概要が分かるよう仕上げましたので、Google広告を検討する時にどうぞ。
キャンペーンタイプを選ぶ
新しいキャンペーン作成時に広告の目的を選ぶと次のように広告タイプが表示されます。これから解説する内容はこの分類に準じています。わかりやすさ重視で、よく利用される広告タイプから解説していきます。
検索広告
Google検索やGoogleパートナーへのテキスト広告(電話番号表示可。リアル店舗への誘導可)。広告、キーワード、入札単価を指定します。もっともオーソドックスなGoogle広告です。
スマートディスプレイ広告
Googleが独自に持つ検索クエリや指標化されたテータを元に、ターゲティング、入札、クリエイティブを自動で運用する広告。除外キーワード、除外オーディエンスの設定は可能なものの、その他はGoogleが持つデータを元に広告が運用されます。露出先はGoogleの検索ネットワーク全域です。
自動クリエイティブについて軽く説明しておくと、最初に登録しておいた広告テキスト、ロゴ、画像、動画をGoogle側で最適な組み合わせを考え、もっとも効果の高い広告を適切なタイミングで自動表示する仕組みになっています。そして、ターゲティング、入札、クリエイティブは機械学習によって賢くなります。
初めてスマートディスプレイ広告を導入した時は、既存の広告媒体がGoogleに勝てる余地はまったくなくなったと感じたものです。Google以上に人間の行動予測を元にした広告を展開できるはずもなく、これ以上に費用対効果の高い媒体をつくることは事実上困難だからです。Googleが現在展開する広告の中で、もっとも最先端の技術で集約されていると言えるかもしれません。
ディスプレイ広告
スマートディスプレイは完全に自動化された広告です。一方で標準のディスプレイ広告はキーワードやオーディエンスの設定ができます。それ以外は基本的にスマートディスプレイと同じです。
自分でターゲティングを設定したい場合に利用すると良いでしょう。
動画広告
セットアップした動画をYouTube上や検索ネットワーク上で露出します。すでにテレビCMとは比較にならないコストパフォーマンスが期待できます。
ショッピング広告
Google検索内のショッピング枠で表示されます。基本的にココ↑↓に表示される商品はすべて広告です。
ショッピング広告はニッチなジャンルではあまり活発に利用されていないため、独自で物販のECサイトを運営している方はまず利用した方が良いでしょう。
ファインド広告
GoogleアプリのDiscoverに表示されるフィード広告。わりと歴史の浅い広告ですが、すでに日本にも上陸しているようです。当社でもまだ使ったことがなく、間違った情報を提供してしまいそうなので、詳細はこちらをご確認ください。
・ファインド広告フォーマットの要件 – Google 広告ポリシー ヘルプ
https://support.google.com/adspolicy/answer/9311119?hl=ja
アプリ広告
アプリをインストールしてもらうための広告。Googleプレイ内だけでなく、検索ネットワーク全体で表示できます。
複数のキャンペーンタイプを同時に稼働させる
Google広告に古くから存在する「検索広告」だけを使用するのではなく、商品のジャンルや様式に合わせて必要な広告はすべて試すのが良いでしょう。
例えばアプリ開発者なら、アプリ広告に加えて動画とスマートディスプレイを運用する。中でもスマートディスプレイ(orディプレイ)は非常に高いパフォーマンスを発揮するので、組み合わせの中に入れておくと良いでしょう。
また余談ではありますが、個人的にはGoogle広告を通して、Googleがやろうとしていることをより深く知れる楽しみもありますね。Googleの本業は広告なので、そこに最先端の技術と知見が採用されているからです。