「メルマガ広告(メール広告)に出稿したいけど、実際どうなの?」
と疑問に思う人も少なくないでしょう。

海外でメルマガはニュースレターと呼ばれ、もっとも投資利益率(ROI)の高いマーケティングツールとして認識されています。一方、国内では存在はしているものの、一般企業にはほとんど浸透していません。

将来的に日本国内でメルマガが流行るかどうかはわからないですが、未だ郵便のダイレクトメールが盛んに利用されていることから、そのEメール版であるメルマガが強力な宣伝手段であることには変わりません。

著者自身は2008年にメルマガを創刊し現在まで日刊で発行し続けています。そうした経緯があるため、メルマガもメルマガ広告も絶大な販売力を持つメディアだと身に染みて知っていますし、なぜメルマガを使わない企業が多いのか、ずっと疑問に思っています。

そんな著者がメルマガ広告の費用対効果やメリット・デメリットを解説しています。

メルマガ広告の特徴

メルマガ広告とは?

号外広告

実際の号外広告の掲載例


メルマガ広告とは、メールマガジンに掲載する広告のことです。メール広告とも呼ばれています。広告の種類には、メルマガ全文を独占する「号外広告」や一部の枠に掲載する「三行広告」などがあります。

収益化例

メルマガ広告

自分のメルマガに登録してもらった後に収益化


メルマガ広告に掲載するなら、いきなりセールスLPに飛ばすのではなく、自社のメルマガ購読を促すオプトインLPに誘導するのがセオリーです。理由は、収益がもっとも高くなるからです。このマーケティング手法をDRM(Direct Response Marketing)と言います。

自社で日常的にメルマガを発行している場合は、メルマガ広告に掲載するメリットは大きいと言えます。

メリット・デメリット

メルマガ広告のメリットはこちらです。

  • 強力な購買誘導力
  • 即効性がある
  • D2C・DRMに最適

メルマガ広告の最大の特徴は、ユーザーの購買行動に非常に近い立場にある広告媒体という点です。

マス広告の場合、認知度・話題性は上がりますが、購買へ結びつく割合はそれほど高くありません。その割に価格が高い傾向があります。

メルマガ広告の場合、認知度が低い商品でもうまく誘導することで売上に結びついていきます。簡単に言えば、売上を上げるためのツールです。

DRM(Direct Response Marketing)、D2C(Direct to Consumer)に最適な広告媒体と言えます。

一方でデメリットはこちら。

  • 広告媒体が少ない
  • 広告主がメルマガを発行していた方が良い

まず、挙げられるデメリットは掲載できる広告媒体が少ないことです。メルマガを発行している人が少ないので、出稿先も少ないのです。発行者目線で言うと、広告を受け付けるにはそれなりの規模が必要なので、そうした理由から出稿先が少ないというのもあります。

また前述したように、メルマガ広告に掲載するなら広告主であるあなたががメルマガを発行しているほうが、広告費をペイしにくいです。メルマガを何かしらの理由で発行できない企業にはメルマガ広告はあまりおすすめできません。

費用対効果

メルマガ広告の費用対効果・コストパフォーマンスは他の媒体と比較してどうか。ここでは一般的なWeb広告である「Google広告」と比較してみました。

メルマガ Google広告
リーチの広さ ☆☆☆☆☆
属性のマッチング ☆☆☆☆ ☆☆☆
コンバージョン率 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
費用対効果 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆

Google広告の良さは、幅広い層に広告を掲載できることです。Google検索やWebブラウザ、YouTube、Gmailなどの世界中のユーザーをターゲットにできます。

一方で、メルマガは非常にニッチなターゲットになりますので、リーチの範囲は狭いものの属性のマッチング度合いが高く、コストパフォーマンスとしては高い広告なのです。

メルマガ広告と相性が良い商品、サービス

どんな属性のメルマガに広告を掲載するかにもよりますが、基本的にはWebで収益化できるものならなんでも大丈夫です。

  • デジタルコンテンツ
  • BtoB
  • Webツール、アプリの月額課金サービス
  • 健康食品
  • 美容関連商品

どの商品が売れるかよりも、自社でメルマガを発行しているかどうかの方が重要です。

原稿作成のポイント

タイトル

メールタイトルは、開封率を上げるためにもっとも重要な部分です。どれだけ良いオファーをかけてもタイトルが悪ければ、開封率やコンバージョン値は伸びません。

良いタイトルの例は、オファーの中に複数あるベネフィットの中から1つか2つだけをチョイスし、わかりやすく打ち出すことです。わかりやすさがとにかく重要です。

タイトル例:
・【無料】WordPressテーマTCDをフリーダウンロードできます。
・【期間限定】高品質なWordPressテーマが今なら無料
・高品質なWordPressテーマをクリスマスプレゼントします。

ネットで検索すると、ユーザーを引っ掛けるタイトル例も紹介されていますが、ここでは紹介しません。なぜなら、一時的に数値が上がってもクレーム等につながる可能性があるためです。

本文

本文を作るときは、以下の4つを意識しましょう。

  1. 個人の言葉として配信
  2. 1つのターゲットURL(LP)を複数配置
  3. 最初のターゲットURLは原稿の上部に配置
  4. できるだけ長文(2000文字以上)

オプトインLP

コンバージョンの高いオプトインLPに正解はありませんが、基本的にはこのルールに沿って作ることが王道ですので参考にしてください。

計測

メルマガ広告を出す際は、次の2つは計測するようにしましょう。

  • クリック数
  • コンバージョン計測

Google Analyticsを利用する場合の解説はこちらの記事が参考になります。

なお、開封率を計測する場合は、HTMLメルマガである必要があります(テキストメルマガは計測不可)。

まとめ:メルマガ広告を活用しよう

メルマガ広告を活用することで、ECやWebサービスの売上を拡大することができます。Web広告とはまた違った意味で、濃い読者と顧客と巡り合うチャンスですのでぜひ活用を検討してみてください。なお、弊社で発行しているメルマガでも広告掲載を募集していますので、同一ジャンルであればご検討ください。

メルマガ広告募集要項

最後にメルマガ広告の特徴のまとめでございます。

  • 属性が近い媒体に掲載できれば、コスパは高い。
  • 自社のメルマガ読者を増やすのにも役立つ。
  • 他社がやっていない広告なので、集客の差別化につながりやすい。

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