WordPressの問い合わせフォームは「Contact Form」というプラグインを使うのが一般的です。

しかし「プラグインはWordPressが重たくなるから極力使いたくない」と考える方もいるでしょう。そんな方におすすめなのがGoogleフォームです。

プラグイン不要でかんたんに実装でき、無料で利用できます。

本記事では、GoogleフォームをWordPressに埋め込む方法やお問い合わせフォームの作成方法を見ていきましょう。

Googleフォームとは

Google Form top
Googleフォームは、Googleが提供するアンケートや問い合わせ作成・管理に特化したWebサービスです。

Googleフォーム

  • お問い合わせ
  • アンケート
  • 投票
  • メルマガ登録
  • 注文管理

主に上記の用途で使われることが多く、かんたんに実装できるのが特徴です。

個人アカウントでの利用は無料。ビジネスプランの「GSuite」でも月額680円から利用できます。

  • 複数のスタッフと権限を共有したい
  • フォームを細かくカスタマイズしたい
  • 手厚いサポートを受けたい

複数名でGoogleフォームを管理したい方は、ビジネスプランがおすすめです。

各プランの違いについてはこちら

個人でWordPressを運営している方なら、無料プランで問題ありません。レスポンシブデザインなので、閲覧するデバイスによってレイアウトを自動調整してくれるのもポイント。

Googleならではの利便性に優れたサービスになっています。

WordPressにGoogleフォームが便利な理由

WordPressにGoogleフォームが便利なポイントは以下の通りです。

  • プラグイン不要で実装できる
  • 自動集計で回答を分析できる
  • 豊富なテンプレートが利用できる

プラグイン不要で実装できる

Googleフォームは、プラグインを追加することなく実装できます。

WordPressはプログラミングの知識がなくても、プラグインをインストールするだけでカスタマイズできるのがメリットです。しかし、プラグインの数が多くなると、WordPressの動作を重くする原因にもなります。

サイトの表示速度が遅いと、サイト訪問者のストレスになり、SEO的にも不利になります。プラグイン不要のGoogleフォームなら、表示速度に悪影響を与える心配がありません。

WordPressを極力シンプルに保ちたい方は、Googleフォームがおすすめと言えるでしょう。

自動集計で回答を分析できる

google form analysis
Googleフォームはデータを自動収集してくれます。

アンケートの回答結果をリアルタイムで確認できるため、迅速なデータ分析が可能です。

円グラフや棒グラフを自動で作成してくれるのも嬉しいポイント。

手入力をする必要がなく、WordPressを個人運営している方の生産性を邪魔しません。

収集したデータは、クラウドストレージのGoogle Driveに保存されます。

インターネット環境があれば、スマホやPCからいつでもリアルタイムのデータをチェックできますよ。

豊富なテンプレートが利用できる

google form template
Googleフォームは、利用頻度の高いフォームがテンプレートとして用意されています。

テンプレートは無料で利用できるだけでなく、カスタマイズも可能です。

  • 理想に近いテンプレートを表示
  • 不要な質問を削除
  • 必要な質問を追加

複雑なアンケートもテンプレートが利用できれば、作成する気になりますよね。

また、独自のテンプレートを作成して保存・シェアすることもできます。

  • 便利なテンプレートを作成
  • WordPressの記事内でテンプレートをシェア
  • 集客アップ

運営するサイトの方針によっては、上記のような流れで集客アップに繋げられるでしょう。

GoogleフォームをWordPressに埋め込む方法

GoogleフォームをWordPressに埋め込む流れは以下の通りです。

  1. Googleフォームを作成する
  2. 埋め込みコードをコピー
  3. WordPressの固定ページにコードを貼り付け

Googleフォームを作成する

Googleアカウントにログインした状態で、Google Chromeを開きます。
Google Forms
画面右側のメニューアイコンをクリックすると、Googleフォームのアイコンがあるのでクリックしてください。Googleフォームのトップページが表示されます。

  1. Googleフォームをキーワードで検索
  2. テンプレートギャラリーを表示
  3. 新規フォーム作成
  4. 最近使用したフォーム

テンプレートを閲覧したい方は②をクリックします。新規でゼロからフォームを作る際は③をクリックしましょう。過去に使ったフォームは「最近使用したフォーム」に使った日時が近い順で並びます。

今回は、Googleフォームの使い方に慣れるために②をクリックして新規作成しましょう。
Google form create

「無題のフォーム」が表示されました。
Google Form New
今回は例として「お問い合わせフォーム」を作成します。

お問い合わせフォームに必要な項目は次の通りです。

  • 氏名
  • メールアドレス
  • 件名
  • 本文

全部で4つの項目を追加します。

はじめに「無題のフォーム」をクリックして、タイトルを「お問い合わせ」に変更しましょう。
Google Form
次に「無題の質問」をクリックして「氏名」に変更します。

現在は「ラジオボタン」と表示されている回答方式をクリックして「記述式」を選択してください。氏名はお問い合わせの必須項目なので、右下にある「必須」ボタンをオンにしておきましょう。

全て完了したら、右側のメニューから「+」をクリックして、新しい質問を追加してください。
Google Form
同じ要領でメールアドレスの項目を追加していきます。「必須」も忘れないないようにしましょう。

次に件名と問い合わせ本文の項目を追加します。
Google Form
各質問の回答方式は次の通りです。

  • 件名:記述式
  • 本文:段落

これでお問い合わせフォームの作成は完了です。

埋め込みコードをコピー

WordPressにGoogleフォームを埋め込むためのコードをコピーします。Googleフォーム上部にある「送信」をクリックしてください。
Google Form

送信する形式を選択する画面が表示されます。WordPressにコードを埋め込む際は「<>」のタブを選択して「コピー」をクリックしてください。

フォームのサイズを変更したい方は「幅」と「高さ」のピクセル値を調整します。
Google Form
これで埋め込みコードのコピーは完了です。

WordPressの固定ページにコードを貼り付け

WordPressのダッシュボードから新規固定ページを作成します。
Google Form Contact

埋め込みコードの貼り付け方法は、WordPressの入力方式によって以下のように異なります。

<ブロックエディタを使っている場合>

  1. 「+」ボタンをクリック
  2. カスタムHTMLブロックを追加
  3. 埋め込みコードを貼り付け

Gutenberg

<旧エディターを使っている場合>

  1. テキストエディタに変更
  2. 埋め込みコードを貼り付け

Classic Editor

埋め込みコードの貼り付けが完了したら「プレビュー」をクリックして、Googleフォームが正常に表示されるか確認してみましょう。
Google Form Preview

問題なければWordPressの「公開」をクリックして作業完了です。お問い合わせフォームの固定ページは、トップメニューやサイドバーに設定しておきましょう。

Googleフォームの問い合わせをメールで通知する流れ

問い合わせ内容は、作成したGoogleフォームの「回答」をクリックすると閲覧できます。

しかし、毎回Googleフォームへアクセスするのは面倒ですよね。新規の問い合わせを見逃さないように、メールで通知するように設定しておきましょう。

回答の右側にある「︙」ボタンをクリックしてください。
Google Form Contact

「新しい回答についてのメール通知を受け取る」を選択します。
Google Form Contact

これで新規問い合わせがあった際に、Gmailへ通知されます。

まとめ

Googleフォームを使えば、プラグインを追加せずにWordPressへお問い合わせフォームを作成できます。アンケートや投票、募集フォームなど、アイデア次第で様々なデータ収集ができるでしょう。

  1. Googleフォームを作成する
  2. 埋め込みコードをコピー
  3. WordPressにコードを貼り付け

フォームの作成は3ステップで完了します。

プラグインを最小限にしたい方は、無料で利用できるGoogleフォームを活用して、WordPressをカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。