AWSはクラウドコンピューティングサービスの一つで、クラウド上にネットワークを構築してホームページやシステムを公開できます。前回は、EC2にHTMLファイルをアップロードするまでの手順を解説しました。

EC2には、HTMLファイル以外にもさまざまなコンテンツをアップロードできます。その中の一つに、PHPファイルがあります。PHPは、WordPressにも使われているプログラミング言語で、Web系の言語として今でも根強い人気を誇っているのです。

そこで今回は、EC2にPHP環境をインストールする手順を解説していきましょう。

PHPとは

そもそもPHPとは、サーバーサイドのプログラミング言語で、Webシステムでよく利用されています。

サーバーサイドの言語はクライアントサイドの言語と違い、専用のサーバーで処理が実行されるため、データベースと接続した処理が可能です。例えば、会員画面にログインするとき、入力したメールアドレスとパスワードが正しいかを判断するときに、入力した値をデータベースへ問い合わせます。

Web系の業界を目指している方は、まず初めにPHPを学習するのもおすすめです。

PHPはWordPressに使われている

WordPressといえば、CMS(Contents Management System)のことで、Webサイトの制作やブログ記事の制作を簡単におこなえるものです。

実は、WordPressのシステムを構成しているほとんどがPHPとなっています。WordPressを構成しているのは「WordPress本体」、「テーマ」、「プラグイン」、「データベース」の4つであり、データベース以外はPHPで作られています。

したがって、PHPを身につけることでWordPressの編集も可能となり、テーマを利用するだけではなく、WordPressに独自のデザインや仕組みを搭載できるのです。

このように、PHPはさまざまなシステムに利用されています。

EC2にPHP環境を構築するまでの手順とは

本作業を実施する前に、Apache Webサーバーをインストールしてください。作業については、下記記事を参考に実施しましょう。

1. インスタンスにSSHログインする

PHP環境をインストールするためには、まず対象のインスタンスにSSHログインをしなければなりません。

SSHログインの方法については、下記記事で解説しているので参考に実施してみてください。

2.PHPのインストールまで

2.1 root権限に切り替える

sudo -i

2.2 PHPをインストールする

yum install php

2.3 PHPのバージョンを確認する

php -v

2.4 Apacheを再起動し、PHPを有効化する

systemctl restart httpd

3. PHPファイルの作成

3.1 コンテンツのパスに移動

cd /var/www/html/

3.2 PHPファイルを作成

sudo touch index.php

3.3 PHPファイルを編集

sudo vi index.php

3.4 キーボードのiを押下して入力モードに変更し、下記のコードを記載する

<?php
echo "Test";

その後、キーボードの「esc」を押下し、「:wq」を入力してEnterを押す。
アドレスバーでインスタンスのパブリックDNSを入力し、「Test」と表示されれば成功です。

まとめ

今回は、EC2にPHPをインストールしてコンテンツを表示するまでの解説をしました。PHPを利用するためには、インスタンスにPHPをインストールしなければなりません。その後、PHPファイルを作成して設置することで、Web上に表示されるようになります。

PHPは、Web系の言語として使われている技術になるため、これからWeb業界に進めたい方は今回の記事を参考に学習を進めていきましょう。

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