記事でリンクを使う際、エディターの「link」ボタンやコード(<a href="URL"></a>)で作成しますよね。特にリンクにclass指定して装飾をつける場合もあるかと思います。

そんな時、リンクを何十個も多用する記事の場合だと、大変手間がかかってしまいます。より簡単に早くリンクをつくるには、Chromeエクステンション(拡張機能)の「Create Link」が便利です。

  • よく使用するclass付きのリンクを記憶しておける
  • WebページのタイトルとURLが入ったリンクも生成できる
  • MarkdownやmediaWikiにも対応

例えば、当ブログでリンクを使う際よくこういうコードを書きます。ただ、このコードを毎回書くのはなかなか骨が折れます。

<p class="align1"><a href="URL" class="button">ページタイトル</a></p>

それが「Create Link」によって、「URL」と「ページタイトル」が挿入された状態でコードが生成されるので非常に便利です。

本記事では「Create Link」で具体的にどういうことができるのか解説していきます。

「Create Link」の機能概要

「Create Link」を使うと、Webページのテキストリンクをワンタッチで作成できます。

見ているページを右クリックすると下記のようなメニューが表示され、ページタイトルとURLのコピーはもちろん、登録した形式でクリップボードにコピーできます。

Create Linkの使用イメージ

主な機能は下記の通りです。

  • ページのタイトルとURLをそのままコピーできる
  • リンクタグ(<a href="URL"></a>)形式でコピーできる
  • ページURLをコピーして任意のリンク文字を入れてペーストできる
  • Markdown形式でコピーできる
  • mediaWiki形式(Wikipedia用に開発されたソフト)でコピーできる
  • 登録しておいたオリジナルの形式でコピーできる

シンプルにページのタイトルとURLをコピペして共有することはもちろん、ワンタッチでHTMLのリンクタグ(<a href="URL"></a>)としてペーストできるので、ブログやサイトにそのまま貼り付けて使えるわけです。

さらにオリジナルのコピー形式を登録できるので、ペーストした際にリンクボタンとして表示されるように、ボタンのclassを含んだHTMLタグごと登録しておくことなども可能です。

「Create Link」の使い方

基本的な使い方と、オリジナルのコピー形式を設定する方法をご紹介いたします。「Create Link」は下記の公式ページからインストールいただけます。

Chrome拡張機能「Create link」のページ

Create Link

基本的な使い方

任意のページで右クリックすると、お好みの形式でクリップボードにコピーできます。

ちなみにページだけでなく、ページ内に設置してあるリンクにも有効です。リンク箇所にカーソルを合わせて右クリックすると、ページを開かずともリンク先ページのタイトルやURLを取得できます。

Create Linkの使用イメージ

デフォルトでは下記のコピー形式(フォーマット)が設定されています。ページのタイトルやURLをコピーしたり、リンクタグ(<a href="URL"></a>)としてコピーするだけなら十分使えます。

オプション名 フォーマット
Plain text %text% %url%
HTML <a href="%url%">%htmlEscapedText%</a>
markdown [%text_md%](%url%)
mediaWiki [%url% %text%]

オリジナルのコピー形式の設定方法

オリジナルのコピー形式はオプションから登録できます。おすすめの形式もいくつか用意しましたので、参考にご覧ください。

まずは、右上の拡張機能の箇所から「オプション」をクリックします。

Create Linkのオプションの設定箇所

オプションをクリックすると下記画面が開きますので、ここで任意のコピー形式を設定していきます。

オリジナルのコピー形式の追加箇所

不要なものは「−」ボタンで削除可能で、「+」ボタンで、オプション名とオリジナルのフォーマットを登録できます。

対応している変数

オプション画面に英語で書いてある通り、対応している変数は下記の通りになります。各変数やテキスト、HTMLを組み合わせてオリジナルのフォーマットを追加できます。

変数 コピーされる対象や挙動
%url% ページのURLか選択したリンク先のURL
%text% ページタイトルか選択したテキスト
%text_n% ページタイトルか選択したテキスト(改行はそのままコピーされます)
%text_br% ページタイトルか選択したテキスト(改行は<br />に変換されます)
%text_md% ページタイトルか選択したテキスト(markdown向けにエスケープされます)
%title% ページタイトル
%htmlEscapedText% ページタイトルか選択したテキスト(HTMLエスケープ)
%input% 都度テキストを入力するためのダイアログが表示されます

おすすめのコピー形式

おすすめのコピー形式(フォーマット)をいくつかご紹介いたします。筆者がよく使うものの一例ですので、お好みで変更して登録してみてください。下の2つ以外はそのままコピーしてお使いいただけます。

オプション名 フォーマット
シンプルなリンクタグ <a href="%url%">%htmlEscapedText%</a>
別タブで開くリンクタグ <a href="%url%" target="_blank" rel="noopener noreferrer">%htmlEscapedText%</a>
リンク文字列入力可能なタグ <a href="%url%" target="_blank" rel="noopener noreferrer">%input%</a>
当ブログ(TCD公式)ボタン用タグ <p style="text-align: center;"><a href="%url%" class="button" target="_blank" rel="noopener noreferrer">%title%</a></p>
「サイトを見る」ボタン用タグ <p style="text-align: center;"><a href="%url%" class="button" target="_blank&" rel="noopener noreferrer">サイトを見る</a></p>

シンプルなものと別タブで開くリンクタグ以外に、リンク名を都度入力できるものや、当ブログ(TCD公式)専用のボタンのクラスを付与したものを登録してみました。

また、「サイトを見る」というリンク文字列を常に表示してくれるフォーマットも追加しました。例えば、下記のような外部リンクをまとめたページなどで、各ページに移動できる「サイトを見る」というボタンをワンタッチで設置できるようになります。

よく使うボタンのクラスなどを含んだHTMLを登録しておけば、デザインされたボタンなどもワンタッチ設置できるわけです。

試しに下記ページをそれぞれのフォーマットでコピペすると、このようになります。
https://tcd-theme.com/wp-tcd

<シンプルなリンクタグ>
WordPressテーマの一覧 | ワードプレステーマTCD
<別タブで開くリンクタグ>
WordPressテーマの一覧 | ワードプレステーマTCD
<リンク文字列入力可能なタグ>
任意の文字列
<ページタイトルがペーストされるボタン用タグ>

WordPressテーマの一覧 | ワードプレステーマTCD

<リンク文字列決め打ちボタン用タグ>

サイトを見る

一度登録すれば、ページタイトルやURL、HTMLを書く必要はありません。それぞれ登録したフォーマット通りにペーストされるので、任意のページで右クリックするだけです。

まとめ

Webページを瞬時にテキストリンク化できるChromeの拡張機能「Create Link」についてご紹介しました。

テキストリンクの作成作業を簡略化でき、よく使うオリジナルの形式まで登録しておけるので、ブロガーやサイト運営者にとって便利な拡張機能かと思います。ぜひチェックしてみてください。