Dateオブジェクトのインスタンスは、さまざまなメソッドを持っています。
その多くは、Dateオブジェクトが持つ値から年や月、時間や曜日などの部分的な値を取得したい場合に使われるものです。

今回は、日付と時刻を取得するインスタンスメソッドについて解説していきます。

日付と時刻を取得するメソッド

メソッド名のほとんどは、取得したい値を表すものであるため、カテゴライズすることでかんたんに覚えることができます。

以下がメソッドの一覧です。

メソッド 機能
getFullYear() 年を取得(4桁)
getMonth() 月を取得(0から11)
getDate() 月の日を取得(1から31)
getDay() 週の曜日を取得(0から6)
getHours() 時を取得(0から23))
getMinutes() 分を取得(0から59)
getSeconds() 秒を取得(0から59)
getMilliseconds() ミリ秒を取得(0から999)

順番に解説していきます。

年・月・日・曜日の取得

まずは、Dateオブジェクトが持つ値から年、月、日、曜日を取得するメソッドを見ていきましょう。

年の取得

年の値を取得するには、getFullYear()を使います。

let date = new Date();

console.log(date.getFullYear()); // 2022

年の値を4桁の数値で返します。2022は、2022年を表しています。

月の取得

月の値を取得するには、getMonth()を使います。

let date = new Date();

console.log(date.getMonth()); // 5

月の値を0から11の数値で返します。
ここで注意が必要な点は、0から始まっていることです。
0が1月、1が2月…のように続くため、5は6月ということになります。

日の取得

日の値を取得するには、getDate()を使います。

let date = new Date();

console.log(date.getDate()); // 2

日の値を1から31の数値で返します。2は2日を表しています。

曜日の取得

曜日の値を取得するには、getDay()を使います。

let date = new Date();

console.log(date.getDay()); // 4

曜日の値を0から6の数値で返します。
0が日曜日、1が月曜日…のように続くため、4は木曜日を示しています。

時・分・秒・ミリ秒の値を取得

次に、Dateオブジェクトが持つ値から時、分、秒、ミリ秒を取得するメソッドを見ていきましょう。

時を取得

時の値を取得するには、getHours()を使います。

let date = new Date();

console.log(date.getHours()); // 17

時の値を0から23の数値で返します。上記は17時を表しています。

分を取得

分の値を取得するには、getMinutes()を使います。

let date = new Date();

console.log(date.getMinutes()); // 3

分の値を0から59の数値で返します。この場合3分を意味しています。

秒を取得

秒の値を取得するには、getSeconds()を使います。

let date = new Date();

console.log(date.getSeconds()); // 4

秒の値を0から59の数値で返します。この場合4秒を示しています。

ミリ秒を取得

ミリ秒の値を取得するには、getMilliseconds()を使います。

let date = new Date();

console.log(date.getMilliseconds()); // 51

ミリ秒の値を0から999の数値で返します。51は51ミリ秒となります。

UTC+0のタイムゾーンで値を取得

これまでの各メソッドは、ローカルタイムゾーンを基準にして、Dateオブジェクトが持つ値から部分的な値を取得するものでした。

一方、UTC+0を基準とした値を取得する方法もあります。
その場合、以下のようにgetの直後にUTCを記述するだけです。

// 現在の時刻
let date = new Date();

// ローカルタイムゾーンでの時間
console.log(date.getHours()); // 17
// UTC+0のタイムゾーンでの時間
console.log(date.getUTCHours()); // 15

まとめ

今回は、Dateオブジェクトから日付や時刻を取得するインスタンスメソッドについて解説しました。

これらのメソッドを使うと、年や時など必要な情報をかんたんに取得することができます。
現在時刻の表示やタイマーを作成するなど、さまざまなことが実現できるようになるので、ぜひ試してみてください。

合わせて読みたいDateオブジェクトシリーズ

第1回:Dateオブジェクトの作成
第2回:Dateオブジェクトとインスタンスメソッド -日付・時刻の取得(当記事)
第3回:Dateオブジェクトとインスタンスメソッド -文字列の取得
第4回:Dateオブジェクトとインスタンスメソッド -経過ミリ秒の取得
第5回:Dateオブジェクトと静的メソッド