「新卒・中途採用を増やしたい」
「慢性的な人手不足を解消したい」
人材の質・数を上げるには、採用サイトの存在が欠かせません。採用に成功する企業はどこも採用サイトをフルに活用しているからです。
特に中小企業は大手企業と比べて、採用面で不利になりやすい傾向がありますので、採用サイトの存在は慢性的な人手不足を解消する鍵です。
ただ、採用サイトと聞くと「作るのが難しそう」「コストがかかるのでは」といった心配があるかもしれません。ですが、WordPressのテーマ(テンプレート)を活用すれば、安価で高品質な採用サイトが作れます。
この記事では、採用サイトの必要性やWordPressを使って採用サイトを作るメリットを解説しています。
目次
採用サイトが必要な理由
採用サイト経由とリクルート・マイナビといった求人広告経由での応募は、集まる人材の毛色が異なります。
なぜなら、採用サイトからの応募の大半は関係者となるからです。そして、その大部分は顧客です。たとえば、応募の動機は次のようなものが多くなります。
- コアなユーザーでもっと商品を良くしたいと思っている。
- 子供の頃からその会社の商品が好きだった。
- 取引先として以前関係があって、良い印象を持っていた。
求人広告で集まる人は「条件」で企業を選びます。採用サイトで集まる人は「自分がやりたいこと」で選びます。このスタート地点の違いは企業にとっては小さくありません。
求人広告 | 採用サイト | |
応募数 | 1回の出稿で1〜100人程度 | 年間1〜100人程度 ※サイトの作り込み度による。 |
人材の質 | 条件を魅力に感じた人 | やりたいことと一致した人 |
費用 | 出稿ごとに費用がかかる。 | サイト制作費と毎月のドメイン・サーバー料金。 |
即効性 | コストに比例して効果がある。 | コストと比例しない。 |
継続性 | 広告を出したら終わり。何も残らない。 | サイトやアーカイブが残るため、継続して募集可能。 |
表からもわかる通り、採用サイトを運営するほうが求人採用には有利であることがわかります。ただ、求人広告の方が優れている点は、効果の即効性です。求人広告は大きな広告枠で長期間出稿するほど反応も増えますので、基本的にコストに比例して応募数が増えます。ですので、短期間で確実に採用したい場合は求人広告は有用です。
中小企業がWordPressで採用サイトを作るメリット
ここまで見てきたとおり、採用サイトを作るメリットは非常に大きなものです。求人媒体依存を脱却して安定した採用を実現するために採用サイトは欠かせません。
「採用サイトが有用なのは理解できるけど、どうやって作ればいいのか・・・?」
そのような疑問・不安があるかもしれませんが、中小企業の場合、WordPressを利用することで、高品質な採用サイトをコストを抑えて構築できます。以下では、なぜWordPressで採用サイトを構築すべきなのか、その理由を解説します。
「そもそもWordPressって何?」という方は、以下の記事を参照ください。
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WordPress(ワードプレス)をご存じですか? WordPressとは、無料で使えるCMS(コンテンツマネジメントシステム)のことです。個人ブログから企業のコーポレートサイト、オウンドメディアまで、さまざまなWebサイトを構築できます。 WordPressの市場シェアは世界中のWebサイトの...
制作コストを大幅に抑えられる
WordPressなら、制作会社に依頼する場合と比べて、採用サイトの制作コストを大幅に抑えられます。
資金が潤沢にある大手企業なら、採用サイトの制作代行や採用コンサルティングを受ける余裕があるかもしれませんが、中小企業は予算を捻出できないケースも多いはず。
その点、WordPressならかかる制作コストは人件費を除けばドメイン取得費やサーバー代、テーマ(テンプレート)の購入費用くらいです。数万円の投資で済みます。
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「WordPressでサイトを構築する場合、どのくらいの費用がかかるのか?」 WordPressのファイル自体は無料でダウンロードできますが、ドメイン代やサーバー代、テンプレート購入費など、サイトを構築するにはいくつか費用が発生します。 そこでこの記事では、WordPressサイトの構築...
制作・運用・管理を委託する必要がない
採用サイトをWordPressで自作すれば、制作会社に制作・運用・管理を委託する必要はありません。
採用サイトに特化したテーマを使えば、求職者の目を引く採用サイトを簡単に自社で作れますし、更新や修正も自社のスタッフでおこなえます。高度な専門知識や複雑な操作は必要なく、最低限のITリテラシーがあれば十分です。無料ブログを使った経験があればWordPressもほとんど抵抗なく触れるでしょう。
採用コンサルティングならまだしも、採用サイトの制作だけなら業者に依頼する必要性はほとんどないといえます。WordPressを使って内製することをおすすめします。
採用サイトに特化したテーマ(テンプレート)がある
採用サイトの作成に特化したWordPressテーマを使うことで、ゼロからサイトを作る手間を省けます。スタッフインタビューページやエントリーページなど、採用サイトに欠かせないコンテンツを簡単に作れるテーマも存在するので、高品質な採用サイトを素早く手に入れることができます。
ブログ機能を追加できる
WordPressにはブログ機能がデフォルトで搭載されているので、社員ブログや社長ブログによる継続的かつタイムリーな情報発信も容易です。
業務内容や企業の魅力、社内スタッフのプライベートなど、多彩な切り口で情報を発信することで求人エントリーを増やせるかもしれません。SEOに成功すれば検索からの自然流入も期待できるようになり、求人媒体への依存度も下げられます。
採用サイトが制作できるWordPressテーマ
以下では、採用サイトの自社制作に特化したWordPressテーマをご紹介します。
ISSUE
ISSUEの概要まとめ | |
特徴 | 各所のスタイリッシュなエフェクトや豊富な導線設計、コンテンツが少ないベンチャーや零細企業でも綺麗に仕上がる。 |
主要機能 | キャッチコピーが印象に残るファーストビュー 画像素材が少なくても綺麗にまとまるデザイン設計 スプリット仕様のスタッフページ 対談・インタビューを想定した専用ページ |
価格 | 46,000円(税別) |
販売ページ | https://tcd-theme.com/tcd106/ |
「ISSUE」は、最先端企業のリクルートサイトをコンセプトに開発されています。
サイト全体を通して、各所のエフェクトが印象に残るデザインです。スプリット仕様のスタッフページも社員紹介に最適です。対談・インタビュー用の専用テンプレートも用意していますので、うまくご活用いただければ、採用サイトとしての厚みが一気に増すことでしょう。
とはいえ、用意するハードルが高いことも事実です。その点ISSUEは、スモールスタートできるテンプレートなので、最初はスタッフ紹介、対談コンテンツが無くても問題ありません。数枚の固定ページ(事業案内、募集要項等)とお知らせ記事などがあれば、成り立つ設計になっています。
MASSIVE
MASSIVEの概要まとめ | |
特徴 | インパクト抜群のデザイン、レイアウト通りにコンテンツを埋めていくだけで事業内容・社歴・インタビューページが完成 |
主要機能 | 自由自在に構築できるランディングページ(LP)型トップページ 自由度の高いヘッダー機能 自由度の高いLP制作機能 スタッフのインタビューページ作成機能 |
価格 | 25,800円(税別) |
販売ページ | https://tcd-theme.com/tcd084 |
「MASSIVE」は、力強い印象に溢れた採用サイト特化型WordPressテーマです。
ファーストビューで強烈に目を引く2分割ヘッダーや太めのフォントウェイトなど、視覚に与えるインパクトは抜群。企業メッセージを最大限にアピールできます。
事業内容や社歴、スタッフインタビューはもちろん、選考フローやFAQ、アクセスマップなど、採用サイトに欠かせないコンテンツは用意されたテンプレートを使って簡単に作成できます。
TCDテーマの中でもよく売れているロングセラーであり、採用サイトを作成するならまず候補に入れておきたいテーマです。
AGENT
AGENTの概要まとめ | |
特徴 | 先進的なデザイン、設定項目を埋めていくだけで秀逸なエントリーページを簡単に作成可能 |
主要機能 | エントリーページ作成機能 パララックスデザイン |
価格 | 12,980円(税別) |
販売ページ | https://tcd-theme.com/tcd033 |
「AGENT」は、国内初の求人採用に特化したWordPressテーマです。
最近のTCDテーマと比べれば機能の豊富さでは劣りますが、パララックスデザインを採用した先進的なデザインは現在でも十分に通用します。企業イメージの向上につながり、求職者への印象付けに良い影響をもたらすはずです。
設定項目を埋めていくだけで秀逸なエントリーページを簡単に作成できる点も魅力的。HTMLやCSSなどの専門知識は不要です。
採用サイトを成功に導くための5つのポイント
最後に、採用サイトを構築・運用する際のポイントをお伝えします。採用サイトの作成事例・実例デザインをご覧になりたい方はこちらの記事をご覧ください。
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採用サイトは、企業が優秀な人材を惹きつけるために欠かせないウェブサイトです。 ゆえにどういう採用サイトをつくるかは悩みどころでしょう。コンテンツ構成やデザインをどうするかでも、集まる人材の年齢層やターゲット層が変わってきますからね。 この記事では、さまざまな業界や企業規模に対応した採用サ...
流入経路を確保する
採用サイトを作っただけでは、求職者からのアクセスは期待できません。
SEOに強い自社サイトや多くのフォロワーを獲得しているSNSアカウントなどを持っていない限り、最初は求人媒体や広告経由で採用サイトに人を集めるのが現実的です。
並行して、採用サイトのブログ領域にコンテンツを継続的にアップしたりSNSのアカウントを育てたりして、求人媒体や広告以外の流入経路も強化するといいでしょう。
求職者のニーズに合致したメッセージを発信する
企業からの一方的なメッセージは求職者に響きません。
採用もマーケティングの一種です。求職者が求めるものは何かを把握して、彼(彼女)らに刺さるメッセージを採用サイトで発信する必要があります。
求職者のニーズは時代背景や業種・業界などの要因によって変化しますが、以下のような多くの求職者が抱くであろうニーズに配慮して採用メッセージを組み立てることをおすすめします。
求職者のニーズ | 伝えるべきメッセージ、コンテンツの例 |
事業内容に共感できる企業で働きたい | なぜこのビジネスを始めたのか? 誰の生活・人生を良くしたいのか? 業界をどう変えていきたいのか? |
キャリアの展望が見える企業で働きたい | キャリアプランの詳細、既存社員のキャリア形成の例 |
自分の仕事の意義を実感しながら働きたい | 社会あるいは特定の層に対する貢献度合い・影響力、やりがいを感じる瞬間の事例(ケーススタディ) |
将来性のあるスキルが身に付く企業で働きたい | 身に付くスキルとその根拠の一覧、研修や教育制度・仕組みの紹介 |
柔軟な働き方ができる企業で心地良く働きたい | リモートワークやフレックスタイム制などの紹介 |
採用ターゲットを明確にする
誰を採用したいのか? 逆に誰を採用したくないのか?
ここを明確にして、「求める人物像」としてハッキリと打ち出す必要があります。
よくある間違いが、「リーダーシップと主体性に溢れた人材を募集!」のような曖昧で一般的な人物像を採用ターゲットにしてしまうことです。
リーダーシップや主体性といった言葉は定義が曖昧すぎるので、求職者からすれば「リーダーシップ・・・主体性・・・う~ん、自分にそれがあるのかよくわからないなぁ」という感覚になります。曖昧で一般的な人物像ではターゲット設定として全く機能しないわけです。
下手をすれば「リーダーシップ? 主体性? ありきたりで適当なこと言ってるなぁ、この会社」というマイナスのイメージを持たれてしまいます。
だからこそ、採用ターゲットに関するメッセージは極めて具体的でなければいけないのです。以下、ターゲットを明確にして絞り込むためのメッセージ例です。
このくらい明確に「こういう人はOK、こういう人はNG」と打ち出すことが重要です。ここを曖昧に濁せば、採用ミスマッチにより企業・求職者の両者が不幸になります。
具体的な事実を多く提供する
求職者が求めるのはその会社に関する事実です。
曖昧な言葉で誤魔化したり、リアル感のないイメージ写真を多用したりした、事実がまったく伝わらない採用サイトではいけません。業務内容、職場環境、会社の業績、待遇、キャリアのイメージ、一緒に働く仲間など、提供できる事実はすべて伝える必要があります。
広告コピーの世界では「伝えれば伝えるほど売れる」という至言があります。読み手が求める情報を多く掲載すればするほど広告の反応は上がり売上が増えるというものですが、これは採用サイトのメッセージも同じです。
求職者が求める事実を採用サイトに多く盛り込めば盛り込むほど、彼(彼女)らが抱えている不安や疑問が解消され、同時に志望度が上がり、エントリー数の増加や内定承諾率の改善につながります。
求人媒体では掲載できる情報量に限界がありますが、自社の採用サイトは違います。掲載できる情報量に制限がないという採用サイトのメリットを最大限に活かしましょう。
他企業との違いを明確にする
採用サイトのコンテンツは「その会社ならでは」という内容に仕上げる必要があります。
もし、他の企業の採用サイトにそっくりそのまま掲載しても違和感がないようなら、自社の強みや特徴は求職者に何一つ伝わりません。残るのは「ここも他と同じことしか言ってないなぁ」という印象だけであり、求職者から選ばれることはまずないでしょう。
だからこそ、他企業との違いを明確に打ち出す必要があるのです。
ただし、競合と異なるメッセージを発信すればそれで良いというわけではなく、求職者のニーズにも配慮しなければ効果的な採用メッセージは作れません。
そこで以下のように、求職者のニーズ・採用競合・自社という3つの視点を駆使して採用メッセージを考えることをおすすめします。
- 求職者のニーズに対して、
- 採用競合が言及しておらず、
- かつ自社が提供できる独自の価値は何か?
このような視点で考えると、自社ならではの強みや特徴、求職者にとってのメリットが炙り出されます。
まとめ
採用サイトは企業の採用力を強化するために必須の存在です。
中小企業の場合は特に、採用サイトの存在が採用の不利を覆すための鍵になります。
予算が潤沢になくても、採用サイト作成に特化したWordPressテーマを活用すれば、質の高い採用サイトを簡単に構築できるので、作成のハードルはそこまで高くはありません。
>> WordPressテーマ「ISSUE」の詳細はこちら
>> WordPressテーマ「MASSIVE」の詳細はこちら
>> WordPressテーマ「AGENT」の詳細はこちら
求人媒体依存を脱却し、質の高い求職者を安定して集めるためにも、採用プロセスの中に採用サイトをぜひ組み込んでみてください。
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オウンドメディアをうまく運用できれば、事業拡大に活かせます。広告費をかけずに新規開拓したり、認知度アップ、ブランド構築など様々な恩恵を長期的に受けられるようになるわけです。 今やオンラインでの事業戦略やマーケティングにオウンドメディアは欠かせませんし、特化したWordPressテーマを使えば、...
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