オウンドメディアをうまく運用できれば、事業拡大に活かせます。広告費をかけずに新規開拓したり、認知度アップ、ブランド構築など様々な恩恵を長期的に受けられるようになるわけです。
今やオンラインでの事業戦略やマーケティングにオウンドメディアは欠かせませんし、特化したWordPressテーマを使えば、低コストで制作・運営できます。というわけで当記事では、オウンドメディアの制作に最適なWordPressテーマをいくつかご紹介いたします。
目次
オウンドメディアとは
まず最初に、オウンドメディアの定義や必要性、具体例などについて簡単にまとめます。
定義
オウンドメディアとは、自己所有のWebメディアのことです。広義では、自社の企業サイト、ブログメディア、採用サイト、SNS、アプリなども含まれます。当記事では、「自社で所有しているかつ、自社で運営できる媒体(メディアサイト)」とします。
必要性・メリット
オウンドメディアは、インターネットビジネスには欠かせません。自社運営のメディアですので、情報発信、掲載内容に制限はなく、圧倒的に自由度が高いというメリットがあります。
企業や個人が自身で所有しているため、金銭的なコストもおさえられます。長い目で見ると資産化とできるという特徴もあります。
オウンドメディアのメリットについては、こちらの記事を参考にご覧ください。
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具体例
オウンドメディアの具体例として、楽天を例に挙げます(サイトやSNS、アプリも含む)。
- 楽天グループ株式会社(コーポレートサイト)
- 楽天市場(ECサイト・アプリ)
- 楽天トラベル(旅行予約サイト)
一部ですが、上記はすべて楽天のオウンドメディアといえます。
弊社のようなベンチャー企業のオウンドメディアは、以下の通りです。
- 株式会社デザインプラス(コーポレートサイト)
- WordPressテーマ TCD(ECサイト・WEBメディア)
- 株式会社デザインプラス採用サイト(採用・求人サイト)
企業の規模に限らず、オウンドメディアは運営可能です。
WordPressでオウンドメディアをつくるメリット
WordPressでオウンドメディアをつくるメリットは、金銭・時間的コストを大幅に削減できることです。
専用に特化したWordPressテーマ(サイトテンプレート)を使えば、コンテンツと画像をいくつか用意すれば、それらを当てはめていくだけで完成するからです。
一般的なオウンドメディア(Webサイト)の制作コストは、軽く50万円は超えてきます。高いものですと数百万円レベルも珍しくありません。ですが、WordPressでつくる場合、テンプレート代金とサーバー代金を入れて初期費用は数万円〜数十万円以内です。維持費もレンタルサーバー代の数千程度で済みます。
また、WordPressは元々ブログ運営システムとして開発されているので、情報更新もしやすくなっています。自社独自のコンテンツを更新していくことで、オウンドメディアの恩恵を最大化できるので、WordPressでつくるのは理に叶っているわけです。
掲載内容を変えたり、WordPressテーマを使い分けることで、企業サイト、採用サイト、ブログメディア、ブランディングサイトなどと複数のオウンドメディアの展開も可能です。テンプレートで、低コストで作成できるが故のメリットで、各サイトを連結してサテライトサイトとして運用することもできます。
サテライトサイトについては、こちらの記事でご紹介しています。
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オウンドメディアがつくれるWordPressテーマ特集
オウンドメディアがつくれるWordPressテーマをいくつかご紹介いたします。先述の通り、一言でオウンドメディアといっても種類は様々です。タイプごとにそれぞれの用途・特徴等をご紹介いたします。テーマ選びの参考にしてみてください。
ISSUE
用途:採用・求人サイト/ベンチャー/WEBサービス
各所のエフェクトがかっこいい採用サイトをコンセプトにしたテンプレート。
採用サイトはぜひ自社運営したいところ。中小零細含めて作りやすいオウンドメディアのひとつが、求人・採用サイトではないでしょうか。自社でリクルートできるかっこいいオウンドメディアを目指すならISSUEがオススメ。
SEEED
用途:サービスサイト/WEBサービス
ファーストビューから数字で実績を訴求できるサイト構成。
自社商品やサービスをアピールするのに最適なオウンドメディアがつくれます。グラフやチャートを使って視覚的にわかりやすく表現したり、プラン(価格)表のテンプレートが使えるのも特徴です。
GAIA
用途:イベント運営会社/ライブハウス/水族館
カレンダーを用いたイベント管理機能が目玉のテンプレート。
月に何度もイベントを企画・運営する会社やライブハウスなどのオウンドメディアに適しています。テーマに内蔵されているGAIA独自のカレンダーUIは、直感的な操作でスマートに管理可能です。ダイナミックなファーストビューで、感動を演出できるオウンドメディアに仕上がります。
REHUB
用途:クチコミ評価サイト/レビューサイト/比較サイト
クチコミ評価サイトがつくれる高機能なテンプレートです。
クチコミ評価サイトをオウンドメディアとして運営できます。大手プラットフォームでは、レストランや宿などのレビューサイトが有名どころですが、ニッチな分野に絞ったり、自社サービスに関連する大規模なレビューサイトを個人でつくれます。
SHIPS
用途:会員制ブログ/メディア/オンラインサロン
会員限定のコンテンツを発信できるオウンドメディアをつくれます。
「ここから先を読むには会員登録が必要です。」という限定コンテンツがあるようなサイトですね。ブログをベースに設計されているので、テキストベースの情報発信にも適しているテンプレートです。会員様にメールでお知らせを通知できる機能も実装されています。
Beyond
用途:サービスサイト/WEBサービス/企業サイト
サービスサイトと企業サイトを兼務できるサイトがつくれるテンプレート。
自社商品のアピールと企業概要の掲載を想定したオウンドメディアがつくれます。各所で使えるチャートやグラフが特徴的で、自社商品の紹介ページと導入事例ページを紐付けられる設計も便利です。自社サービスを取り扱う企業のオウンドメディアとして使いやすいテーマです。
NULL
用途:開発者ブログ/テキスト中心のブログメディア
情報量の多いテキスト中心のブログメディアがつくれるテンプレート。
企業が持つ自社メディアの選択肢の一つとして「開発者ブログ」がつくれます。テック系企業でなくても、商品開発の裏側や施工事例、実績のアーカイブとして運用可能です。サイト内の検索性が高いデザイン設計なので、ユーザーが求める情報にアクセスしやすくなっています。
TCD公式運営のオウンドメディア「TCD LABO」でも使っています。
CODE.
用途:WEBメディア/マガジンサイト
おしゃれな雑誌のようなWEBマガジンがつくれるテンプレート。
おしゃれなWEBマガジンを、チームで運営いただけます。ふんだんに画像を設置できるデザイン設計なので、自社のブランディングにもご活用いただけるテーマです。複数のライターでかっこいいWEBマガジンを作り上げていけます。
>> かっこいいWEBマガジンサイトまとめ
FALCON
用途:ブランドサイト/WEBギャラリー
商品やサービスの世界観を伝えられるサイトがつくれるテンプレートです。
自社商品のブランディングや、商品ギャラリーをオウンドメディア化するのに最適です。世界観が伝わる演出やギミックが豊富なサイトに仕上がります。大きなモーションで商品画像が入れ替わるページは、オンライン上でのショールームとしてスタイリッシュに機能します。
meets
用途:観光サービス/旅行メディア/旅ブログ
その土地の空気感が伝わるようなサイトがつくれるテンプレート。
観光系のサービス業、旅行サイトなどの自社メディアに最適です。食やアクティビティ、観光地など。角度の異なるコンテンツを綺麗に魅せることができます。写真を豊富にセットすれば、空気感まで感じられるようなサイトに仕上がります。個人で使う場合は、旅ブログなどのオウンドメディアとも相性がいいです。
本格的なオウンドメディア構築ならWordPressを使おう
オウンドメディアとは自社(個人)が持つメディア全般のことを指しますが、ウェブマーケティング戦略のハブとして機能するのは、InstagramやXなどのSNSではなく、検索エンジンからの集客が可能なウェブメディアです。
独自のコンテンツが蓄積されていくほどに、幅広い分野から集客できるようになるからです。自己所有のメディアなので、他の自社サイトとの連結やキャンペーンなどの戦略も練りやすいです。
ただ、そうしたメディアをWeb上で持つには、記事を中心としたコンテンツが必要です。膨大な記事を綺麗に整理・更新していくには、WordPress以上のツールはありません。
その上、さまざまなWordPressテンプレートが用意されているので、用途別のオウンドメディアも制作しやすいという強みもあります。自社運営のサイトは、デザインによるブランディングも非常に重要です。それらの条件を低コストですべて満たせるのが上に挙げたWordPressテーマたちです。
ぜひこれらのオウンドメディア制作ツールを活用し、あなたのビジネスを繁栄させてください。
オウンドメディア運営に関するヒント
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